本日7月30日、映画「虹色デイズ」のトークイベントが東京・丸の内ピカデリーにて開催され、主演を務めた佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)と飯塚健監督が登壇した。
佐野と飯塚監督は、お題が書かれた紙をボックスから引きながらトークを進行していく。“当たり”が入っていると聞いた佐野は「なるべくそれを当てたいです」と意気込むが、最初に出てきたのは「飯塚組の〇〇が最高でした」というお題。「早速ハズレです」と少し残念そうな顔をしながら、佐野は「空気感とセッションしている感じですかね。なおかつ学べることがある。何よりも現場に行くのが楽しみになる。撮影は1カ月で終わっちゃったんですが、2カ月、3カ月あればいいなって思ってました。やってて苦はなかったし、お芝居の楽しさもわかってきて、やることが自分の快感にもなりました。雰囲気がいいです」と振り返った。飯塚監督はこの言葉を受けて「ありがとうございます」と口にした。
2つ目の紙を引いた途端、佐野は「当たりです!」とうれしそうに笑顔を見せる。スクリーンには、彼が初めて飯塚組に参加した2014年放送のドラマ「GTO」の集合写真が映し出された。飯塚監督は、同作で佐野が演じた宇佐美太一がマラソン大会のあとに号泣するシーンについて触れ「テストで玲於は、俺たちが熱くなるくらいの芝居をしてくれた。でも本番でテストを超えることができなくて。『次はテストがベストじゃなくなるようにできるといいね』と話したんです。そういうことが『虹色デイズ』にも生きた」と、「虹色デイズ」の撮影時のエピソードを交えながらコメント。それを受け佐野は「あのシーン、悔しい思いをしたのでめっちゃ覚えてます。それと監督に『悔しくて泣くなよ』って言われたのは覚えてます」と返す。飯塚監督に当時との違いを聞かれた佐野は「今のほうが全然楽しんでやれていると思います。年齢を重ねるって大事だなって思いました。当時は18歳くらいでしたが、『虹色デイズ』では自分が成人したこともあって、等身大というよりは“高校生を演じる”ことが必要でした。だからより本格的にお芝居をやっている感覚がありました」と充実した撮影を回顧した。
「実は『虹色デイズ』で初めて〇〇しました」というお題に対して、飯塚は禁煙したエピソードを披露する。一方の佐野は撮影の合間に共演者である高杉真宙に薦められたゲームを買いに行ったことを告白。「僕だったら買ってくれると思ったのか、真宙にすっごく薦められて。『玲於くんあのゲームはホント面白いんですよ、いやー誰かと一緒にやりたいんですよね。でもいつも家で1人でやってるんですよね』って……これ買えってことじゃん!」と笑った。
イベントの終盤で佐野は、客席の最前列に座っていたクラスメイト・千葉ちゃん役の坂東希(E-girls、Flower)を紹介。それまで記者のフリをしていた坂東はステージにあがったのち、「『虹色デイズ』に登場するキャラクターの中でどのポジションだったか」という質問を2人にした。それに対し、佐野は迷いながら「恵ちゃんかな? 近さで言ったら」と横浜流星が演じたキャラクターを挙げていた。その後、「一番苦労したシーン」を観客からたずねられた佐野は、自転車で転んだなっちゃんが水たまりに突っ込むシーンを挙げ「僕の毛質上、水に浸かってから起きると前髪が真ん中に寄るんです。何回やっても稲中(『行け!稲中卓球部』)の井沢になっちゃうっていう(笑)」と苦労を明かす。最後に佐野は「青春という一瞬を、2時間でふんだんに表現しています。自分にとってもターニングポイントとなる映画なので、引き続き皆さんに愛していただけたら」と挨拶し、イベントを締めくくった。