ゆずの新曲「マボロシ」が、10月12日(金)22:00にスタートするNHK総合の連続ドラマ「昭和元禄落語心中」の主題歌に決定した。
このドラマは、雑誌「ITAN」にて2010年から2016年まで連載されていた雲田はるこによる同名のマンガを実写化したもの。昭和の落語界を舞台に噺家の素顔が描かれる。今回のドラマは連続テレビ小説「マッサン」を手がけた劇作家の羽原大介が脚本、映画監督のタナダユキが演出を担当。主演の岡田将生をはじめ、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎ら人気俳優が出演する。
「マボロシ」は、北川悠仁が原作を読み込んだ上で作詞・作曲をした楽曲。4月発売の最新アルバム「BIG YELL」が前向きでポップな作品だったのに対し、今回は物語の世界観を踏襲したシリアスで幻想的なミディアムバラードが書き下ろされた。近年のゆずのシングル作品には見られなかったこの作風について、北川は「制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした。『昭和元禄落語心中』の物語が持つ闇、その中に潜む美しさを楽曲で追い求めました」と説明している。
北川悠仁 コメント
今回ドラマ主題歌のお話をいただき、初めて原作を読ませていただきました。
夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻
読み終わる頃には朝を迎えていました。
すべての登場人物に「生と死」「愛と憎しみ」「美しさと残酷さ」がはらんで
いて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読ん
でいてゾクゾクしました。どのキャラクターも本当に個性的なので、キャスト
の皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています。
「マボロシ」を制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で
表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たち
の表現を目指すことでした。「昭和元禄落語心中」の物語が持つ闇、その中に
潜む美しさを楽曲で追い求めました。
試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背中
を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。ま
た、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています。
新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています。
NHK総合「ドラマ10『昭和元禄落語心中』」
2018年10月12日(金)22:00~22:44(第1話 / 全10回)