柴田淳が10月31日にニューアルバム「ブライニクル」をリリースする。
約1年ぶりのアルバムとなる「ブライニクル」は全10曲入りで、初回限定盤と通常盤の2仕様が用意される。初回限定盤はスリーブケース仕様になるほか、32ページのフォトブックが付属する。
タイトルの「ブライニクル」は「南極の海中において、海水中に極めて低温の塩水が流入した際につららのような形の凍結が起こる自然現象」を示す言葉で、触れた生物を死に至らしめることから“死のつらら”とも呼ばれる。この言葉を選んだ理由について柴田は「私の日常にとって音楽というのは、ある意味海に流れてきた低温の塩水と似ていて、そしてその低温の塩水に取り憑かれた私は、制作中は私に触れる人を凍りつかせるくらい鋭くなるので、まるで音楽の世界に潜ってる私はブライニクルそのものだなと思って…」とコメント。またアルバムについて彼女は、「あらゆる不安やストレスで一時期声が出なくなったりもしたのですが、今までで一番良い声が収録できた気がしています」「私の趣味が詰まった、そして本来の声が収録出来た歌を聴いて下さい」とアピールしている。
柴田淳 コメント
柴田淳は、基本ライブ活動が地味な為、私の日常は音楽制作がなければ何も起きないつまらないもので、これじゃいかん!と自ら創作を始め、前作より約一年でのリリースとなりました。
今回はアルバム全体を考えず、とにかく好きな音楽をそのまま作ってみるというコンセプトで始めたのですが、やはり2時間ドラマのエンディングで流れるエモーショナルな音楽が好きなんだなと、自分の好みを再確認するほど、そのような場面で使われそうな曲調ばかりになりました。
あまりにも曲調がそっち系なものばかりだったので、アルバムとしてのバランスは置いておいて、ここはもう開き直って「サスペンス」というタイトルでとことんそっち系な曲を思い切り詰め込もうかとも考えていたくらいです。
また、あらゆる不安やストレスで一時期声が出なくなったりもしたのですが、今までで一番良い声が収録できた気がしています。
本来の私の声は、実はハスキーなんです。ですがモニター調整してる間に、その声の襞は削ぎ落とされていき、録音する頃にはツルツルの声になっていたりしたんです。しかし今回は、そのハスキーな声を漏れなく収録出来た気がしています。
あまり声を大にして言えないのですが、自分のアルバムを聴き返せることが本当に少なかったんです。反省点を見つけたくなくて恐ろしかったんです。ですが、今まででこれほど自分のアルバムを何度も聴き返せているものはありません。
どうぞ、私の趣味が詰まった、そして本来の声が収録出来た歌を聴いて下さい。