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フォーリミ主催「YON FES」4年目、雲1つない青空の下で開幕

5年以上前2019年04月06日 15:06

04 Limited Sazabys主催のライブイベント「YON FES 2019」が4月6、7日に愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催中。この記事では1日目の模様をレポートする。

2016年にスタートし、今年で4回目となる「YON FES」。今回も会場にはSKY STAGEとLAND STAGEの2ステージが設けられ、フォーリミの盟友や彼らが注目しているバンドから敬愛する先輩バンドまで、さまざまなアーティストが熱演を繰り広げた。イベントの最初にはフォーリミの4人が大歓声の中ステージに登場し、「もうすぐ令和になるし、平成最後の『YON FES』だし、過去最高にめでたい1日にしたいんですけど皆さん準備はできてますか?」と挨拶。ゲストとして「愛・地球博」公式キャラクターのモリゾーとキッコロも現れ、さっそく場内は大盛り上がりとなった。

「一発目はめでたいあのバンドです!」とフォーリミに紹介されたのは、初のSKY STAGE出演となる四星球。「差し入れとして、みんなでひつまつぶしを食べられるように大きなうなぎを持ってきました!」と告げた北島康雄(Vo)は、フォーリミの楽曲「swim」をSEに巨大なウナギに乗って客席エリアに姿を現し観客を驚かせた。終盤にはフォーリミのRYU-TA(G, Cho)も登場し、北島と共にRYU-TAプロデュースのラーメン屋「麺や おがた」の旗を掲げて客席エリアを疾走する場面も。全力の演奏と仕掛けで観客を楽しませた四星球はラストに「HEY! HEY! HEY!に出たかった」を観客と歌い、最後まで会場を笑顔で埋め尽くした。LAND STAGEのトップバッターを務めたのは、愛知出身のスリーピースバンド・ONIONRING。晴天の下、3人は「A View I Want To Show You」でライブをスタートさせると、「Awaking Now」「Photograph」といったメロディアスで力強いナンバーを畳みかける。初年度から毎年観客として「YON FES」に来ていたという3人は、「Indigo Blue」や「Fireworks」といったナンバーをエネルギッシュに演奏し、ステージに立てた喜びを全力で表現。観客もそれに応えるように拳を振り、声を上げて盛り上がった。

「YON FES」初開催から4年連続出演となるSHANKは「Good Night Darling」「Life is...」といったナンバーを勢いよく連投。「晴れてよかったですね!」と庵原将平(Vo, B)が快晴の空を見上げ、強い日差しが差し込む中「Weather is Beautiful」を放った。庵原は「フォーリミ、毎年ありがとう! なんで毎年俺らが呼ばれるかわかる? 俺らにはわからない」とメンバーと共に首をかしげるも「『YON FES』に出るたびにフォーリミと友達でよかったなと思います」と穏やかにほほ笑む。そして「Wake Up Call」「Set the fire」などを真っすぐに届け、全13曲におよぶ濃密なアクトを終えた。ナードマグネットはLAND STAGEの2番手として登場。リハーサルでフォーリミの登場SEであるBowling For Soup「1985」を演奏してファンを沸かせた4人は、「THE GREAT ESCAPE」でライブ本編を開始した。須田亮太(G, Vo)は「YON FES」について「想像以上にフェスティバルでビックリしてます! 最高!」と称賛。センチメンタルな「Mixtape」に続けて披露された「ぼくたちの失敗」で須田は客席に飛び降りると、10-FEETが出番を待つSKY STAGEに駆けて行った。

初出演となる10-FEET。観客がフィールドを埋め尽くすSKY STAGEに姿を現した3人は「その向こうへ」でライブを開始すると、ミクスチャーロック「1 size FITS ALL」でオーディエンスを飛び跳ねさせる。「goes on」で観客が大暴れする中、TAKUMA(Vo, G)はパフォーマンスを中断。「こんなんもんじゃないだろ!」と演奏をやり直してフロアを狂乱状態に導く。MCで「GENみたいな顔に生まれたかった」と話して会場に笑いを起こしたTAKUMAは「こいつにだったら騙されてもいいって友達を見つけてください」と観客に語りかけると、「ヒトリセカイ」をエモーショナルに歌い上げた。昨年フォーリミのツアーで共演し、そして今回「YON FES」に初出演したヤングオオハラは「新」でライブをスタート。ハイテンションで「サマタイ」「キラキラ」を爽快にパフォーマンスし、昼下がりの会場に心地のいい空間を生み出す。最後にハローユキトモ(Vo, G)は「YON FES」に出演させてもらったことへの感謝を全力のライブで返すと誓い、「美しい」を熱唱した。

昨年に続き2回目の出演となるBiSHは、SKY STAGEに登場した。「プロミスザスター」でドラマチックにライブの幕を開けた6人は「SMACK baby SMACK」「MONSTERS」でファンのボルテージを引き上げたあと、ステージに倒れて折り重なると新曲「遂に死」を披露。エキセントリックなパフォーマンスで観客を圧倒する。MCではセントチヒロ・チッチがフォーリミについて「愛知のお兄ちゃんみたいな存在」とコメント。その後披露された「beautifulさ」にはフォーリミのRYU-TAも参加し、6人と一緒にダンスして観客を楽しませた。「YON FES」初出演となるかりゆし58は「電照菊」でライブを始め、温かなメロディをそよ風に乗せて届ける。「ナナ」を穏やかに歌い上げた前川真悟(Vo, B)は「今日ここには音楽という名のもとに同胞が集まっていると思います。この最高の兄弟に囲まれて、家族の歌を歌わせていただきます」と「アンマー」を披露。最後には「オワリはじまり」をゆったりと奏で、「フォーリミ、そして『YON FES』ありがとうございました」と告げてステージをあとにした。

My Hair is Badは「アフターアワー」でライブの幕を切り、「いい天気だね!」と笑顔を見せながら「熱狂を終え」「ドラマみたいだ」などを生き生きと演奏。椎木知仁(Vo, G)は「4年連続で呼んでもらえてうれしいです!」と喜びつつ、「SHANKはなんで4年連続で呼ばれてるのかわからないって言ってたけど、俺は自分たちが呼ばれている理由がわかるような気がする。フォーリミは名古屋にとってヒーロー。ヒーローに必要不可欠なものって何だと思いますか? 悪役ですよ! 悪役やりにきました、よろしく!」と言葉を放ち、「フロムナウオン」で熱い思いを叫ぶ。最後のMCでは「いつも俺らの一歩前にいるんですよ、フォーリミが。背中を見せてもらってます。いつか追い抜きたいですけど、いつまでも前にいてください」とうれしそうに語り、「エゴイスト」でアクトを締めくくった。LAND STAGEに登場したtetoは「高層ビルと人工衛星」でライブの口火を切ると、体全体を使ったパッションほとばしるパフォーマンスでフロアの熱気を高めていく。「ルサンチマン」では小池貞利(Vo, G)が客席に身を乗り出して熱唱。「拝啓」で観客を沸かせたあと、汗まみれになった小池は「フォーリミがいる名古屋を肯定させてください」と語ると、アコースティックギターをかき鳴らしながら語りかけるように「光るまち」を歌った。

美しい夕日を背にしたSKY STAGEに、いよいよ主催者の04 Limited Sazabysが登場。気合いの入った4人のパフォーマンスにつられるように、オーディエンスは拳を突き上げたりサークルモッシュを作ったりと笑顔でライブを楽しんだ。GEN(B, Vo)は空を見渡し「居心地はいかがですか? 最高すぎない? こんなに雲1つない快晴な日は初めてです!」と大興奮。この日の各バンドの盛り上がりようを振り返り「俺たちが一番いいところを持っていかなきゃね!」と意気込み、「My HERO」で疾走感あふれるサウンドに乗せて突き抜けるようなハイトーンボイスを響かせた。

GENは「力を貸してくれたバンドマン、本当にありがとうございます。『YON FES』だけは毎回すごいプレッシャーで……どのバンドもカッコよすぎて、ステージに立ちたくないなって思ったりもするんですけど、みんながこうして最後まで残ってくれて力を貸してくれるから、ちゃんと倍返ししたいなと思ってます」と思いを噛みしめるように語る。「自分たちの音楽で悩んでる人の心の霧を晴らしたり、皆さんのメンタルを武装させて帰したい」と力強く述べた彼は「考えすぎて自分自身がわからなくなっている名古屋の皆さんに送ります!」と告げ、「Squall」を観客の背中を押すように力いっぱい歌い上げた。

熱烈なアンコールに応えて再び姿を現した4人は、すっかり日も沈んだ会場で眩い照明をバックにありったけの力を放つように楽曲をプレイ。最後の一音までじっくりと鳴らし、この日の出演者と笑顔で記念撮影をして「YON FES 2019」1日目を締めくくった。

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