窪田正孝が主演する映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」の公開初日舞台挨拶が本日7月19日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、窪田、松田翔太、山本舞香、小笠原海(超特急)、白石隼也、木竜麻生、桜田ひより、村井國夫、川崎拓也監督、平牧和彦監督が登壇した。
本作は、2017年公開の「東京喰種 トーキョーグール」に続く、石田スイ原作の実写映画シリーズ第2弾。人を捕食しないと生きられない喰種(グール)と人間のハーフになってしまった主人公カネキを窪田、ヒロインのトーカを山本が演じるほか、カネキの宿敵で美食家の喰種・月山習に松田が扮する。超特急・カイこと小笠原は、前作に続いてカネキの親友・ヒデ(永近秀良)を演じた。
シリーズ第2弾の公開を迎えた思いを司会者に問われた窪田は「率直にうれしいのひと言です」と答え「1作目でやったものが新しいキャスト、スタッフに引き継がれて『東京喰種 トーキョーグール【S】』になったので……作品が続いていくというのは、役者としてうれしいことです」と続ける。また原作マンガの大ファンでもある小笠原も、最初の挨拶で「喰種ファンとして公開を迎えてうれしいですし、皆さんが楽しんでくれていたらうれしいです」と喜びの心境を語った。
トークセッションでは、タイトルにある「S」に「Second」や「(月山)習」などさまざまな言葉がかかっていることにちなみ、「今だから言える“Secret”は?」という質問が登壇者に飛んだ。「海、なんかある?」と窪田が小笠原に振ると、小笠原は「ただの喰種ファンすぎて、自分の役とはまったく関係ない教会のシーンを観に、朝イチの新幹線で富士宮の現場まで行きました」と告白して観客を驚かせる。窪田は笑いながら「第一声『何しに来たの?』って言っちゃったよね(笑)。みんなでお昼食べたね」と反応。小笠原は「スタッフさんにも、みんなに『なんでいるの』って言われました(笑)。プロデューサーと廃墟ツアーをして、めちゃくちゃ楽しかったです」と現場見学の思い出を振り返った。
そしてトークセッションが終わると、登壇者に知らされていない“Surprise(サプライズ)”として、主題歌「Introduction」を歌った女王蜂のアヴちゃんが客席通路から登場。窪田、松田、山本にバラの花束を贈って登壇者と観客を驚かせた。窪田が「はじめましてですね」と言うと、アヴちゃんも窪田、松田、山本に「はじめまして」と挨拶をする。しかし、小笠原の顔を見るなり「あ、この間ライブ来てくれとったよね」と言い、小笠原も「はい。僕は“3度目まして”です!」と返答。2人のやりとりを聞いた窪田は「どこにでもいるな、海(笑)」とツッコみ、小笠原は「どこにでも行きますよ、僕は!」と笑顔を見せていた。
主題歌についてアヴちゃんは「石田スイ先生と私はマブダチで。映画の主題歌も『どうなるんだろうね』って話をしていたんです。そうしたら(『Introduction』の)音源を録ってミュージックビデオを撮って……とすべてやり終えたあとにお話をいただいたので、受けさせていただきました」と決定までのいきさつを明かす。そして「MV観ました?」と観客に問いかけ「2番のAメロで仮面を外して歌うシーンがあるんですけど、現場には羊と豚とウサギの仮面があったんです。ウサギを選んだら、映画の中でトーカちゃんがウサギの仮面を付けていて、運命を感じました」と映画と重なるシーンについて笑顔で明かした。
サプライズゲストまですべての登壇者がそろったところで、窪田は最後にマイクを取る。彼は「『東京喰種』って怖いイメージがあるかもしれないけど、フタを開けてみるとすごく人間味あふれた作品で、喰種が誰よりも人間らしいというか。いろんな見方ができる作品だと思うので、一度ならず二度、三度と観ていただけたらうれしいです。続編があるとうれしいので、お力添えをよろしくお願いします」と挨拶し、初日舞台挨拶を終えた。
(c)2019「東京喰種【S】」製作委員会 (c)石田スイ / 集英社