luzが8月1日に東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンツアー「luz 4th TOUR -FANATIC-」の最終公演を行った。
ツアーは6月29日の岡山・CRAZYMAMA KINGDOMから合計10公演が行われ、luzはRENO(G)、MiA(G / MEJIBRAY)、MASASHI(B / Versailles)、LEVIN(Dr / La'cryma Christi)をバンドメンバーに迎えて全国で熱演を繰り広げた。
後方まで埋め尽くされ熱気あふれる場内に激しいSEが鳴り響くと、バンドメンバーに続いてluzがステージに姿を現す。黒いローブを羽織ったluzは腕を広げ、「最後の宴だ」と宣告。その言葉を合図に新曲「FANATIC」でライブは幕を開け、場内は凄まじい爆音で包まれた。観客が荒れ狂う中、luzは「Labyrinth」を続けてパフォーマンスし、ここからほぼノンストップでライブを展開。バンドメンバーと妖艶な絡みも見せつつ「え?あぁ、そう。」「SISTER」「一騎当千」などの人気曲を畳みかけるように披露し、フロアの狂騒を加速させた。
ライブ中盤、luzは「光」や「かなしみのなみにおぼれる」などのバラードナンバーを連続で披露。「心做し」では切ない歌声と静寂の中で放たれる「独りにしないで」という痛切な言葉が観客の心を打った。エモーショナルなパフォーマンスを受けてフロアからすすり泣く声も漏れる中、luzは「ロスティナメイズ」で再びギアを引き上げると続けて「クイーンオブハート」を披露。観客を“狂信者”と呼んで煽りながら「REFLEXION」など激しいナンバーを連発し、フロアにヘドバンの嵐を巻き起こしていく。そして「1つになる準備はいいか? 死ぬ気で暴れろ!」と叫んだluzは「Dearest, Dearest」を披露。怒涛の盛り上がりを見せた狂信者に「心から愛してる」と告げてステージを去った。
観客の求めに応じてステージに帰還したluzは「ハートイーター」でアンコールを開始。タオルを振り回しながら力強い歌声を聴かせ、会場を再びヒートアップさせる。その後、ゆるいラップでバンドメンバーを紹介したり、記念撮影を行ったり、物販を紹介したりしながら狂信者と触れ合ったluzは、LEVIN のレクチャーのもとドラム演奏を披露したのち、「キューティーハニー」をパフォーマンス。フロアの盛り上がりに対して「もう宗教(笑)。激しく動いてるみんなを見て愛おしくなった」と感激した様子を見せた。
luzは毎年行っている夏のライブについて「いつまで続けていけるのかって考えたりする」と明かすと「みんなは自分のことをちっぽけな存在って思ってるかもしれません。でも1人でも欠けたら僕はここにいない」と観客に思いを伝える。さらにXYZやまふまふ、そらるの名前を挙げ、「みんながどんどん大きな舞台に行く中、僕はまだそこにたどり着いていません。それは僕の力不足です。けど、どれだけ時間がかかっても、30歳になっても……みんなまだいるかわかんないけどさ、みんながカッコいいと思ってくれた僕の音楽でみんなを夢の舞台に連れて行きます。約束させてください」と涙ながらに語った。観客が温かい拍手を送る中、luzは「身よりも何もない僕に、空っぽの僕に歌う意味をくれたみんなに、あなたたち1人ひとりに思いを込めて歌わせてください」と告げると「ピーターパン・シンドローム」を熱唱。最後はアカペラの独唱から「光彩」を情感豊かに歌い上げ、大歓声に包まれながらライブに幕を下ろした。
luz 4th TOUR -FANATIC-
2019年8月1日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト
01. FANATIC
02. Labyrinth
03. え?あぁ、そう。(Labyrinth ver.)
04. SISTER
05. 一騎当千
06. ヒバナ
07. ファントムペイン
08. kiss my eyes
09. 光
10. かなしみのなみにおぼれる(まふまふ Arranged ver.)
11. 心做し
12. ロスティナメイズ
13. クイーンオブハート(SISTER Edition)
14. REFLEXION
15. DISORDER
16. M.B.S.G.
17. Dearest, Dearest
<アンコール>
18. ハートイーター
19. キューティーハニー(SISTER Edition)
20. ピーターパン・シンドローム
21. 光彩