Perfumeの新曲「再生」が、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也らが出演する12月13日公開の映画「屍人荘の殺人」の主題歌に決定した。
この映画の原作は今村昌弘が2017年に発表した同名のミステリー小説。今村にとってデビュー作だったにも関わらず「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」で1位を獲得し、「第18回本格ミステリ大賞」を受賞した。
監督を務めるのは「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズなどを手がけた木村ひさし。品行方正さとミステリーにおける圧倒的な知識量から“ワトソン”と評される葉村譲役を神木、“神紅のホームズ”を自称するミステリー愛好会の会長で葉村を振り回す明智恭介役を中村、葉村と明智に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける女子大生探偵・剣崎比留子を浜辺がそれぞれ演じる。
主題歌「再生」は中田ヤスタカ(CAPSULE)がこの映画のために書き下ろしたアップテンポなナンバーで、現時点では発売日などについては明らかになっていない。YouTubeでは本日10月9日より、主題歌を使用した最新予告映像が公開されている。
Perfumeの3人は、9月下旬に神木、浜辺、中村のキャスト3人と初対面。あ~ちゃんは「曲のイメージや歌詞にこめられた意味について、レコーディング前に中田さんから言われることはあまりないのですが、今回はいつも以上にしっかりと教えてもらった上で歌わせていただいたので、今回、特に力が入ったものができました!」と主題歌への自信を見せた。Perfumeと同じアミューズ事務所に所属しプライベートでも彼女たちと親交のある神木は「普段からPerfumeさんと仲良くさせていただいているのですが、こうやって一緒にお仕事させていただくのは初めてで変な感じがします(笑)。凄く素敵な曲を歌っていただいて、飛ぶほど喜んでいます!」と3人に感謝。それに対しPerfumeも「私たちの大好きな神木君が主演だったこともあり、(オファーをいただいたときに)二つ返事でOKしました(笑)」と明かした。
また浜辺は主題歌について「『どこが“再生”なんだろう?』『何が“再生”なんだろう?』って考えると、意味が深いなぁ、いいなぁと思いました」とコメントし、中村は「この映画のラストにこの曲が流れるのを聞いて、舞台でいう『幕がちゃんと下りた』というような感じがしましたね」と曲の感想を述べた。
映画を観終えたPerfumeはその感想として、のっちが「シリアスそうなタイトルなので心構えして臨んだのですが、初っ端から面白くて、3人で声を出して笑いながら観ていました!」、かしゆかが「物語が進むにつれて、どんどん世界にのめり込んでいきました。登場人物たちが面白くて個性的で、観終わった後も話が尽きませんでした」、あ~ちゃんが「ラストには『え、うそでしょ!?』と思うすごい衝撃が待っていて、ビックリしたのですが、そのストーリーの結末のおかげで、最後に流れる私たちの楽曲もより深く聞こえた気がします」とそれぞれ語っている。
あ~ちゃん(Perfume)コメント
「屍人荘の殺人」の主題歌を担当させていただくことになり、この映画の為の楽曲を描き下ろしていただきました。3人組による凄く面白そうな物語、同じく3人組である私たちに主題歌のオファーをしていただき、凄く嬉しかったです。私たちの大好きな神木君が主演だったこともあり、二つ返事でOKしました(笑)。
曲のイメージや歌詞にこめられた意味について、中田さんからいつも以上にしっかりと教えてもらった上で歌わせていただいたので、特に力が入ったものができました。中田さんとしても、私たちとしても気に入っている楽曲です。
ストーリーの展開が本当に凄い映画ですが、その展開に負けないくらいアップテンポで、元気で、ラストを優しく温かく包み込んでくれる、映画のラストに相応しい曲になっていると思います。是非映画館で観ていただけたら嬉しいです。
神木隆之介 コメント
この作品はタイトルだけ見るとおどろおどろしい感じがしてしまうので、主題歌が凄く大事だなと思っていました。この映画を代表する曲を歌ってくれるのはどんなアーティストだろうってずっと考えていた中、Perfumeさんだと聞いて「すっごいおしゃれでステキ!やばいやばい!楽しみ!」とはしゃいでしまいました。
普段からPerfumeさんと仲良くさせていただいているのですが、こうやって一緒にお仕事させていただくのは初めてで変な感じがします(笑)。凄く素敵な曲を歌っていただいて、飛ぶほど喜んでいます!
浜辺美波 コメント
凄く素敵な曲でした! つけていただいた「再生」というタイトル、この『屍人荘の殺人』の物語において、「どこが“再生”なんだろう?」「何が“再生”なんだろう?」って考えると、意味が深いなぁ、いいなぁと思いました。みんなで考えてもらえると、より楽しめる曲だと思います。
中村倫也 コメント
映画を観るまで主題歌アーティストが誰か知らなかったので、映画を観る時に隣の席のリュウ(神木)に「主題歌って誰の曲?」と聞いたら、「内緒です!」とニヤニヤしながら言われました(笑)。この映画のラストにこの曲が流れるのを聞いて、舞台でいう「幕がちゃんと下りた」というような感じがしましたね。
臼井真之介プロデューサー コメント
前代未聞の衝撃がラストまで展開し続ける本作なので、エンドの主題歌ではその余韻を引きずる印象に向かうのではなく、勢いそのままに女性の声で全てを包み込んでもらいたいと考えていました。Perfumeさんの持つ溢れ出るPOPさとビート感、そして時に見え隠れするそのミステリアスな表情含めて、本作のラストピースだと確信していましたので、オファーを快諾頂いたときはまさに、一度心臓が止まりそうでした。
期待していた溢れ出るPOPさが、まさか一度聞いただけで口ずさめてしまうキラーフレーズとして頂けるなんて、想像を遥かに超えた嬉しいサプライズでした。本編を見た後にこそ反芻出来る歌詞の世界観と、さらにPerfumeさんとしてメジャーデビュー15周年イヤー&ベストアルバム発売直後の“まさに今”を感じずにはいられない楽曲のストーリーによって、本作の世界観にまた新たな一面を与えてくれた印象です。