1月24日に全国公開される映画「サヨナラまでの30分」の大学生限定試写会が本日1月15日に東京・青山学院大学 アスタジオで行われ、キャストの新田真剣佑、北村匠海(DISH//)、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔と監督の萩原健太郎が登壇した。
「サヨナラまでの30分」は新田と北村がダブル主演を務めるオリジナル脚本の映画。メジャーデビューを前に解散したバンド・ECHOLLのボーカルで1年前にこの世を去ったアキを新田が、アキの遺したカセットテープを偶然拾う大学生・颯太を北村が演じる。カセットテープが再生される30分間だけアキと颯太は颯太の体を共有し、2人はECHOLLを去ったアキの恋人・カナ(久保田紗友)に再び音楽を始めてもらうために最高の1曲を作り上げようとする。
この日試写会に来場した学生には、上映後のトークイベントは萩原監督のみが登壇すると告知されていた。MCの呼びかけで萩原監督とキャストの6人が登場すると、学生たちは騒然。ざわめきが収まらぬ中で登壇者は自己紹介をし、北村は「僕は大学時代を過ごしたことがないので、大学っていうだけでワクワクします」、上杉は「僕、ここ母校なんです。こういう形でここに来られて幸せです」とそれぞれに思いを語った。
イベントは登壇者と学生との質疑応答という形で進行していった。「皆さんの学生時代の青春エピソードがあったら教えていただきたいです」という問いかけが飛ぶと、北村は「学生時代、悲しいことに青春を感じなかったんです。だから、映画の中で青春を味わえるのは、役者をやっていてよかったなと思う瞬間で。それこそこの作品をやりながら青春を感じていました。去年一番楽しかった思い出!」と回答。すると葉山は「俺も一番楽しかった!」と続き、清原は「練習で使わせてもらったスタジオで一緒にいる時間が楽しかったよね」とコメント。新田も「作品で青春を感じさせていただくことが自分も多いですね」と北村の意見に同調する。久保田も「部活とかやっていなかったので、こういう場所で青春を感じていました」と語るなどキャスト陣の青春時代の思い出の少なさに、上杉は「これ、青春してなさそうなメンバーがキャスティングされたのかも。そういうことですか、監督?」と質問。萩原監督は「そういうことですね」と即答し、この答えに場内は笑いに包まれた。
男子学生から「作中で描かれるような葛藤を実際に感じたとき、それを乗り越える方法は?」という質問が飛んだ際は、北村が「僕はサウナです。一時期ストレスで暴飲暴食をしていたんですけど、サウナに入り始めてからはそれが一切なくなりました。一緒に行きませんか? サウナ!」と学生を誘って会場を盛り上げた。そして次の質問者が指名されると、その女子学生が「私たちもサプライズを用意してきました」と、ECHOLLが歌う本作のリード曲「もう二度と」を歌うことを登壇者に告げる。学生たちは「もう二度と」をワンコーラス合唱してキャストにプレゼント。歌声を聞いた北村は「僕、合唱大好きなんです。カラオケ行っても合唱曲を歌うくらい。『COSMOS』とか『HEIWAの鐘』とか。それに、合唱してくれたのが僕の本当に好きな曲だったし、グッと来てしまいました」と目を赤くしながら伝え、新田は「『何が起こっているんだ?』と思ったけど(笑)、お時間取ってくださってありがとうございました。素晴らしかったです」と感謝していた。
(c)2020「サヨナラまでの30分」製作委員会