3月27日に河出書房新社より発売されるムック「ケンドリック・ラマー 世界が熱狂する、ヒップホップの到達点」に日本語ラップシーンで活躍する8名のラッパーのインタビューが掲載される。
全世界から注目を集めるラッパー、ケンドリック・ラマーの魅力にさまざまな角度から迫る本書。二木信、彫真悟、渡辺志保が取材・構成を担当したインタビューでは、Awich(YENTOWN)、C.O.S.A.、Kamui、OMSB、Moment Joon、DyyPRIDE、KOJOE、仙人掌が自身の表現に向き合う中で、ケンドリック・ラマーをどのように聴き、何を感じているのかをそれぞれ語っている。
「ケンドリック・ラマー 世界が熱狂する、ヒップホップの到達点」目次
日本語ラップとの交差点 / Interview(取材・構成:二木信、彫真悟、渡辺志保)
・Awich 自分を掘り下げた先にある、調和の響き
・C.O.S.A. “善良さ”をラップする
・Kamui 拠り所なき時代と、生を肯定する音楽
・OMSB ケンドリはすごいからすごい
・Moment Joon 断絶したルーツの先で響く歌
・DyyPRIDE 資本主義世界を生きる奴隷の、新たな霊歌
・KOJOE ブラインドスポットを多彩に掴む、パーフェクトなハーモニー
・仙人掌 世界の“声”に寄り添うヒップホップの力
ラップ・ミュージックの現場 / Live And Direct
・渡辺志保 USラップ、2020 年の現在地
・奥田翔 ケンドリック・ラマーの半径5メートル
・ヨシダアカネ ラップ・ファンタジーの新たな地平
ケンドリック・ラマーのエレメンツ / Elements of Kendrick Lamar
・塚田桂子 ギャングスタ・ラップとは何か?――その系譜と精神性
・imdkm フロウとペルソナ――ケンドリック・ラマーにおける(複数の)フロウ
・長澤唯史 ケンドリック・ラマーと内省のアメリカ文学
人物評伝 / Biography
・African American Cutural Legends――押野素子、木村久、Jeremy Harley、塚田桂子、冨永有里
サウンドの軌跡 / Disc Guide
・Genaktion Section.80
・塚田桂子 good kid, m.A.A.d city
・吉田雅史 To Pimp A Butterfiy
・Kaz Skellington(渡邉航光) untitled unmastered.
・押野素子 DAMN.
ブックガイド / Book Guide
・Riverside Reading Club BOOK GIVES YOU CHOICES
論考 / Critique
・野田努 2015 年という記念すべき年、その光と闇
・磯部涼 彼は誰を「ぶっ殺し」たのか――ケンドリック・ラマーのラップ・シーンにおける立ち位置
・山下壮起 ギャングスタ・コンシャスネス――解放された世界へのアナムネーシス
・マニュエル・ヤン キング・クンタのたましいとはいったいなにか?
ディスコグラフィ / Discgraphy
・小林雅明