新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業を自粛している施設を支援する企画「Save Our Place」の第4弾作品が本日4月23日にリリースされた。
配信開始となったのは、高野寛が2015年から2020年の間に録音した、ギターと歌だけで構成される未発表音源を集めた作品集「歌とギター」、pasadenaやあらかじめ決められた恋人たちへが参加したコンピレーションアルバム「SAVE常夏」、ベントラーカオル「Breath」、DEATHRO「ILLUSION…追いかけて」、タオル「at KIRCHHERR」、PHEWWHOO「Bloom」、道産子アナルX「Roll Over!!!!! "Do Thank Anal"」、CANVAS「Delay(Acoustic Arrange)」の8作品。クレジット決済手数料を除いた売上が、それぞれのアーティストが指定したライブハウスへのドネーションに当てられる。各アーティストからのコメントは以下の通り。
高野寛「歌とギター」(支援先:兵庫・姫路ハルモニア / 兵庫・Cow and Mouse)
価格:2750円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534664
高野寛 コメント
姫路にある小さなライヴスペース「ハルモニア」を主宰しているCow & Mouseは、主に西日本を中心に活動する個人イベンターです。文化財や寺、教会、蔵など趣のあるスペースを使ったライヴやイベントを積極的に行ってきました。
ライヴには活用されてこなかったユニークな物件を見つけ、管理者の元に何度となく足を運んだ後、Cow & Mouseが開拓したライヴ会場は、数多くあります。たとえば、近年すっかりおなじみになった神戸・旧グッゲンハイム邸に早い時期から注目して積極的にイベント会場として活用してきたのも彼らです。
この数年、僕のアコースティック・ライヴを陰ながら支えてくれたのはCow & Mouseでした。彼らもいま、多くのライヴハウスやイベンターと同じく苦境に立たされています。今回は僕が自宅でアコースティック・ギターだけで録った未発表曲の音源でアルバムを作りました。(SoundCloudなどで発表していた音源はリマスターしています)。
ぜひ、皆さんからの支援を彼らに届けて下さい。よろしくお願いします!
V.A.「SAVE常夏」(支援先:神奈川・chill out酒場-常夏-)
参加アーティスト:Masia and 田中光 / molphobia / 画家 / AZS!arata feat.ぴんく(スナック常夏)&柚木隆一郎(EL-MALO) / sugar plant / pasadena / あらかじめ決められた恋人たちへ / SAIRU / Auto&mst / Shun Shun / go max 剛田 with BTB特効 / Indus & Rocks / Tyme./Tatsuya Yamada / Ahh! Folly jet / Shiba from Freedom Sunset / LOVE ME TENDER
価格:1650円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/535242
pasadena コメント
今回、常夏オーナーのりゅうくんと一緒にコンピのコンパイルをしていく中で、いかに彼が皆に愛されているかというのをひしひしと感じました。そうでなければこの短期間にこれだけの人が参加してくれるはずないですよね。そしてみんなクオリティが高い!! 日々届けられる音源を聴きながら曲順考えるのが楽しくてしょうがありませんでした。
できたばかりの藤沢の小さなDJバー。その場所を守りたいという人達の気持が詰まった一枚になってます。その気持はここ「常夏」だけじゃなくて、きっと日本中、世界中の街にある全ての同じようなお店に溢れるてるんでしょう。ここに収録された曲がお店で鳴り響くの楽しみにしてます。
最後にりゅうくんからも一言もらっていますのでそちらを紹介します。
「生き抜いて、ふたたびパーティーで濃厚接触&乾杯できる日を楽しみにしています!」
ベントラーカオル「Breath」(支援先:東京・下北沢GARAGE)
価格:1650円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534632
ベントラーカオル コメント
ここ何年か個人的に最も頻繁に出入りするライヴハウスとなっていたのがここ下北沢GARAGEでした。ソロとしての活動歴だけは10年以上続くものの、スタイルが定まらずライヴ活動も思うように展開できなかった僕に多くの実験の機会をいまでも与え続けてくれています。GARAGEそのもののカラーなのか僕が出演するイベントに類友的にそういう人が集まるのかわかりませんがここにはおおよそ「シーン」などというものとは全く関係のない、居場所のない音楽家達が出会い切磋琢磨し自分自身の表現を見つけていけるようなそういった磁場が働いているように感じています。楽屋をステージとして使用する月例イベント「TABLE&DESK」などその実験精神は常に発展し続けており、この未曾有の事態を戦い抜いた先でまた遊びまくりたいという極めて個人的な気持ちから今回売り上げを全額寄付という形でリリースを決めました。この「Breath」はつい先月、もともと予定されていたイベントの延期を受けて急遽開催させてもらったGARAGEでのワンマン・ライヴの録音を元に制作したアルバムです。この地下室で再び遊べる日が必ず来ますように、そしてその時はあなたも遊びにいらしてくださいね。
DEATHRO「ILLUSION…追いかけて」(支援先:愛知・今池HUCKFINN)
価格:550円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534661
DEATHRO コメント
先週リリースした「闇を切り裂く」から2週続けて完全自主演奏による新曲「ILLUSION...追いかけて」をリリースします。
今回もOTOTOYの立ち上げた「Save Our Place」プロジェクトの一環として、配信での売上はすべて5月9日にワンマン公演開催を予定している親愛なる名古屋・今池HUCKFINNへドネーションさせていただきます。
先の見えない状況が続きますが、怒る、嘆く、悲しむ、楽しむ、どれも辞めることなくSTAY ALONE,STAY WITH DEARで生きたいと思います。
タオル「at KIRCHHERR」(支援先:静岡・浜松KIRCHHER)
価格:990円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534629
タオル コメント
自分の遊び場は、自分で守るしかない。いつまでも同じ状態なんて事はないから。今回もこれからも。自分が出来ることをやろうと配信へ参加します。Save Our Placeが補助してくれます。どんどんやりましょう。
静岡県浜松市も楽しい所です。KIRCHHERR、ZOOT HORNROLLO、sonerecordsが自分の居場所をつくってくれました。コロナ収束後には来てみて下さい。
PHEWWHOO「Bloom」(支援先:神奈川・OPPA-LA)
価格:275円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534666
PHEWWHOO コメント
江ノ島オッパーラとはお店が始まる前からの付き合いで、よく遊ばせてもらってます。今回のコロナ騒動で、お店の危機的状況を聞き、微力ながら支援できたらと思い、参加させていただきました。
私達、PHEWWHOOは8年ぶりの活動再開で、今年New EP「NewDay」をリリース予定です。その音源の中から「Bloom」という曲を選ばせていただきました。またいつものように、ライヴやイベントがやれるようになるまでには、時間がかかるかもしれませんが、その時を心待ちにしています。咲き誇れ!オッパーラ!
道産子アナルX「Roll Over!!!!! "Do Thank Anal"」(支援先:東京・WildSide Tokyo / 東京・秋葉原CLUB GOODMAN)
価格:1650円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/534677
小林拓馬(marchrecordings)コメント:
Conti、far-off landに続き、僕のレーベル〈marchrecordings〉からのドネーション・リリース3作目です。僕が10代で音楽をはじめて、ライヴハウスへ出演するようになったあの頃のように、改めてライヴハウスを強く求めている自分がいます。僕の音楽を受け入れてくれる場であり、新しい音楽との出会い、大好きな人たちとの出会い、僕の血となり肉となってきたものが、いつもライヴハウスにありました。この道産子アナルXも、僕にとってはライヴハウスが産んだ伝説のような存在でした。今回音源をリリースしておいてなんですが、絶対に現場でしか体験できないライヴに衝撃を受けて、いまの僕があります。ライヴハウスとは、そんな特別な場所です。その雰囲気がこの音源で少しでも伝わればうれしいです。ライヴの楽しさを、高揚を、あの雰囲気を、心が、体が、忘れてしまわないように。今この現状が、のちに好機であったと噛み締められるよう、皆さんそれぞれが悔いのない行動を進めていることでしょう。僕は僕のやりかたで、皆それぞれのやりかたで、ライヴハウスでまた会える日のために。また必ず会いましょう。
CANVAS「Delay(Acoustic Arrange)」(支援先:東京・下北沢Daisy Bar)
価格:198円
配信リンク:https://ototoy.jp/_/default/p/535121
松田祐伴(CANVAS)コメント
この曲は普段生活の中であまり立ち止まって考える事のない何気ない日常の大切さについて歌っています。いまはそんな日常を一刻も早く取り戻したいです。
かけがえのない命や大切な場所がこれ以上なくならないように、微力ながら少しでも何か出来ればとSave Our Placeに参加させていただきました。この収益の全てを私達の大切なホームともいえるライヴハウス下北沢DaisyBarに寄付します。
大切な人達にまた笑って会える日を楽しみにしています。