永原真夏が7月31日に無観客配信ライブ「HOME GIRL 特別編『太陽の宝石』」を開催した。
「HOME GIRL」は、永原がセットリストや会場の装飾、衣装などに毎回テーマを設けて行っているワンマンライブシリーズ。約1年ぶりの開催となる今回は、コロナ禍を受け「みんなで力を合わせてこんな時代をキラキラさせよう」というメッセージを込めて「太陽の宝石」がテーマとして据えられた。会場となる東京・下北沢GARDENのステージは、電飾とオーロラカラーのフィルムを使用した装飾物で幻想的に彩られている。
工藤歩里(Key)が奏でるピアノの音色が響く中、白いドレスに身を包んだ永原が姿を現し、まずしっとりと朗読で「海と桜」を披露。続いてBambi(B)、尾日向優作(Dr)も加わり、いつもの永原節全開で「青い空」「みなぎるよ」を、ステージを跳ね回りながら歌い上げた。「やっほい! インターネットをご覧の皆さん、こんばんは。永原真夏です!」と笑顔で口を開いた永原は、「画面の中でお会いできてとてもうれしいです。短い時間ですけれども、楽しんで帰っていってください」と、カメラの向こう側にいるファンにメッセージを贈った。
「では心を溶かす歌を」というひと言で、赤い照明に包まれ始まったのは「FIRE」。そしてライブで披露されることは珍しい楽曲「プラチナ」も、この日のテーマに合わせてセットリストに組み込まれた。永原は「私はすごい気合い入ってるけど(笑)、みんなは寝ながらとか、お菓子を食べたりとか、好きに観てくれていいから、どうぞよろしく!」と視聴者をリラックスさせるMCを挟んでから、コーラスとの掛け合いが耳に残る「ほろびのうた」をパフォーマンス。そして「『早く会いたいね』と言いたいところですけれども、こんなに素晴らしい装飾がたくさんあって、素晴らしい演奏をお届けできて、配信でよかったなと思っています」と、目の前に観客がいない状態でライブをすることの率直な感想を述べた。10年来永原と音を奏で続けてきた盟友の工藤も「顔が見えなくても、(ライブに)来てくれるのは本当にうれしいです」と、視聴者に感謝を伝える。
後半戦はMCを挟まず、彩り豊かな楽曲が次々に披露されていく。「BE△UTIFUL」を力強く放ったあと、永原はステージを降り、岡愛子(G)によるアコースティックギターの演奏に乗せて「ダンサー・イン・ザ・ポエトリー」をフロアで熱唱。ステージに戻り、続く「プリズム99%」ではカラフルに彩られたピアニカを情熱的に奏で、「リトルタイガー」では大きなクマのぬいぐるみを肩に乗せて茶目っ気たっぷりに歌ってみせる。
終盤を飾ったのはライブの定番曲と言える2曲。まっすぐにカメラを見つめて「オーロラの国」を歌い上げたあと、永原は「私、すごいから、目の前に人がいなくても感じる特殊能力を持ってるみたい。だから今日は会えてうれしかったな。なんか思ったより寂しくなかったな。ちょっと寂しいけど(笑)」という言葉を挟み、ラストの「SUPER GOOD」に突入した。曲中ではTHE BLUE HEARTS「ラブレター」、坂本九「上を向いて歩こう」、本名陽子「カントリー・ロード」、スピッツ「チェリー」のフレーズが織り交ぜて歌われ、視聴者を楽しませた。
このライブの視聴券は明日8月4日20:00までイープラスで販売されており、購入者はアーカイブ映像を同日23:59まで視聴可能。通常視聴券と、アーカイブの配信終了後に本公演の映像がプレゼントされるサポート付き視聴券の2種が用意されている。
永原真夏 配信ワンマンライブ HOME GIRL 特別編「太陽の宝石」2020年7月31日 セットリスト
01. 海と桜
02. 青い空
03. みなぎるよ
04. FIRE
05. プラチナ
06. ほろびのうた
07. BE△UTIFUL
08. ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
09. プリズム99%
10. リトルタイガー
11. オーロラの国
12. SUPER GOOD