10月30日に公開される映画「罪の声」の完成報告会見が昨日9月29日に東京・東京国際フォーラムで開催され、キャストの星野源、小栗旬、監督の土井裕泰、原作者の塩田武士が登壇した。
「罪の声」は未解決のまま時効となった事件を題材にしたミステリー。事件の真相を追う新聞記者・阿久津英士役を小栗、幼少期の頃、知らないうちに事件に関わっていたことを知ってしまうテーラーの男性・曽根俊也役を星野が演じる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑みて、会見は無観客で行われた。星野は客席を見渡して、「ずっと舞台をやってきた人間なので早くお客さんがいっぱいいる景色を見たいなと思いつつ、こういうふうに集まれただけでも非常にうれしいです」とコメントした。
先月完成したばかりの本作をひと足先に鑑賞した星野は「誇張ではなく本当にあっという間に感じました。面白いし飽きないし、映画にしかできないメッセージを受け取れました。観終わってから小栗くんと『土井さんすごいね』と電話して。土井さん、本当にすごいっす」と称賛。出演オファーを受けた際の心境については、「あらすじを聞いただけで鳥肌が止まらなくて、すごく面白そうだなと思いました。そのあと原作を読んで、小栗くんがこの役をやるというのがフレッシュに感じられました。阿久津は挫折を経験していて、人の気持ちをちゃんと見られる人。でもパッと見は普通のおじさんなんですよ。この役を小栗くんが演じるのを早く見たかった」と明かした。
映画では本作が初共演となる2人。小栗は「共演する前にも何度かお会いする機会はあったんですけど、普通に星野さんの音楽を聴かせてもらっていたので、毎回ファンみたいな気持ちで会っていたんです。今回いろんな時間を一緒に過ごして、新たな星野さんを知れてうれしい出会いでした」と語る。一方星野は「ほとんど食事の場でしか会っていなかったので、“わいわい状態”の小栗くんしか知らなかった。現場では役に対して丁寧に向き合っている方。2人ぼそぼそとずっと会話をしているのがすごく楽しくて一気に好きになりました」と語った。この発言を受けて、小栗は「僕もとっても好きになりました」と相思相愛ぶりをうかがわせた。
続いてそれぞれの役作りにトークテーマが移り、星野は「数時間だけテーラーの方に仕事内容を習う機会がありました。あとは家で映像を観ながら練習して。ダイニングテーブルの上に型を広げて切ったりしていました。現場にはテーラーの方がいてくださったので、安心してお芝居ができましたね」と振り返った。