小山田壮平のワンマンライブ「LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020」が昨日10月2日に開催された。
これは小山田が自身初のソロアルバム「THE TRAVELING LIFE」を8月26日にリリースしたことを記念して行われたもの。小山田は福岡・DRUM LOGOSで100人限定の有観客ライブを行い、その模様がスペースシャワーネットワークが手がけるライブ配信サービス・LIVEWIREで生配信された。
ライブはandymori時代の代表曲の1つ「1984」でスタート。小山田は赤く輝く照明を浴びながら、アコースティックギター1本で力強く弾き語る。その後シームレスに「Life is Party」へと続け、じっくりと歌唱。さらに小山田は8月に発表された「THE TRAVELING LIFE」より「ゆうちゃん」を披露し、軽快なアコギの音色に乗せてささやかな幸福を歌った。
小山田は「今日は非常にスペシャルな日ということで、いろんな仲間たちと音楽をやっていこうと思ってます」という言葉に続けて宮崎真利子を呼び込む。宮崎は「Peace」に新たな命を吹き込むように美しい鍵盤の音を鳴らす。原曲とはまったく異なるバラードナンバーのような響きに、観客は魅了された。その後も「無までの30分」での跳ねるようなピアノの音色や、「サイン」「ゴールデンハンマー」での小山田のエモーショナルな歌声など、表現力豊かなパフォーマンスが届けられた。さらに久富奈良(Gateballers、ナツノムジナ)が加わり、「ダンス」に合わせてジャンベを演奏し、彩りを添えた。
その後小山田は、藤原寛(B / AL)、濱野夏椰(G / Gateballers)を呼び込み、バンドスタイルでパフォーマンス。久富はドラムでバンドサウンドを支える。彼らは「Sunrise&Sunset」で会場を柔らかなムードに満たし、その後「OH MY GOD」「旅に出るならどこまでも」「雨の散歩道」「スランプは底なし」「ベロベロックンローラー」とソロアルバムからのナンバーを連投。andymori時代のロックチューン「ベンガルトラとウィスキー」では小山田がアグレッシブなバンドの演奏に乗せて、矢継ぎ早に言葉を紡いでいく。ミドルテンポのナンバー「グロリアス軽トラ」では、藤原のうねったベースを中心にグルーヴィなアンサンブルが奏でられた。
ライブが終盤に差しかかると、小山田は「あの日の約束通りに」をしっとりと歌い上げる。さらに暖色の照明に包まれながら「夕暮れのハイ」をプレイ。その後彼らは本編の締めくくりとして疾走感のある「Kapachino」を演奏し、ステージを後にした。アンコールの拍手を受けた小山田は、アコースティックギターと共に再びステージに。「16」の弾き語りに続けて、「コーラとあの子の思い出は」を宮崎と情緒豊かに届ける。ラストにはバンドメンバー全員が舞台に登場し、「空は藍色」と「君の愛する歌」をパフォーマンス。観客を晴れやかな空気に包みこみ、その余韻を残したまま、彼らは舞台を後にした。
なおこのライブは10月8日23:59までアーカイブ映像を配信中。チケットは10月8日21:00までLIVEWIREのオフィシャルサイトにて販売されている。
小山田壮平「LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020」2020年10月2日セットリスト
01. 1984
02. Life is Party
03. ゆうちゃん
04. 投げKISSをあげるよ
05. Peace
06. サイン
07. 無までの30分
08. サンシャイン
09. ゴールデンハンマー
10. ダンス
11. 青い空
12. Sunrise&Sunset
13. OH MY GOD
14. 旅に出るならどこまでも
15. 雨の散歩道
16. スランプは底なし
17. ベロベロックンローラー
18. ベンガルトラとウィスキー
19. 彼女のジャズマスター
20. グロリアス軽トラ
21. あの日の約束通りに
22. 夕暮れのハイ
23. HIGH WAY
24. Kapachino
<アンコール>
25. 16
26. コーラとあの子の思い出は
27. 空は藍色
28. 君の愛する歌