4月11日をもってHey! Say! JUMPとしての活動を終了した岡本圭人が主演を務める舞台「Le Fils 息子」が、8月より上演される。
「Le Fils 息子」はフランスの劇作家フロリアン・ゼレールによる“家族三部作”の3作目で、フランスの演劇賞であるモリエール賞にて最優秀新人賞を受賞し、世界13カ国で上演されている。この作品では17歳の若者・ニコラと、離婚により彼と距離を置いていた父親・ピエールの物語が描かれる。
2018年よりアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツのニューヨーク校に留学し、その後俳優業に専念するためグループを巣立った岡本圭人にとって、本作は初の舞台単独主演作。父親のピエール役は岡本圭人の実父でもある岡本健一が、ニコラの母親・アンヌ役は若村麻由美が演じる。
岡本圭人は上演に向け「この作品に巡り合えたことに運命を感じました」「大先輩でもある父・岡本健一や若村麻由美さんを始めとするキャストの皆様、そして素晴らしいスタッフの皆様と共に、『Le Fils 息子』の物語に生命を吹き込めるように、全力を尽くします」とコメント。本作は8月30日から9月12日に東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演されたあと、北九州、高知、能登、新潟、宮崎、松本、神戸でも上演される。
岡本圭人 コメント
初めて、「Le Fils 息子」の台本を読ませて頂いた時に、
僕は劇作家フロリアン・ゼレールの描く物語に強い感銘を受け、
この作品に巡り合えたことに運命を感じました。
僕がこれまで歩んできた人生と、主人公ニコラの人生とが重なり、彼の心情や言葉がまるで自分のことのように痛いほど理解することができました。
そして、台本を読めば読むほど、僕の中で「ニコラのことを救いたい……」
という気持ちが膨らんでいきました。
「どうすれば彼のことを救えるのか……」と考えたときに、ゼレールが描いた
この物語を 1 人でも多くの方々に知っていただくことで、
もしかしたら世界中にいるニコラのような子、そしてその家族を救うことが
できるかもしれないと思いました。
演出家のラディスラス・ショラーさん、大先輩でもある父・岡本健一や
若村麻由美さんを始めとするキャストの皆様、そして素晴らしいスタッフの
皆様と共に、「Le Fils 息子」の物語に生命を吹き込めるように、
全力を尽くします。
是非、劇場まで足を運んでいただき、この物語を皆様と共有できることを
心から望んでいます。
よろしくお願い致します。
岡本健一 コメント
誰もが考えてしまうであろう家族の物語です。
子供達、親達が抱えている問題。
お互いがどんなに理解しようとしても、その思いが伝わらない問題。
自分の思いと相手の思い。
どうすれば解決出来て、どうすれば救えて、どうすれば助けて貰えるのか。
あの時にこうすれば、ああすれば良かった。
こんな思いにならなければ、こんな思いをさせなければ良かった。
いずれにせよ、すべてが過ぎ去っています。
これからが大切だと生きて行くしかないのですが、この思いを抱えて、
これからを生きて行くしかないのです。
『Le Fils 息子』この物語の登場人物達は、
それぞれがどんな思いで、どんな出来事があったのでしょうか。
私は、この作品を読む度に心が打ち砕かれて、ページが進まなくなり、思考回路が止まってしまうような場面がいくつかありますが、稽古に入る頃には克服しているでしょう。
私達は様々な状況の中で生活していますが、これからを生きて行く世代の為にも、出来るかぎり沢山の方々に、この作品を伝えなければならないと思っています。
劇場では感染対策を万全にしていますので、どうかお身体を大切に健康でいて、
血の繋がった父と息子が織りなす、ある家族の物語の生活を、劇場にて公然と覗き見て下さい。
Le Fils 息子
2021年8月30日(月)~9月12日(日)東京都 東京芸術劇場プレイハウス
2021年9月17日(金)~19日(日)福岡県 北九州芸術劇場 中劇場
2021年9月22日(水)、23日(木・祝)高知県 高知市文化プラザ かるぽーと 大ホール
2021年9月26日(日)石川県 能登演劇堂
2021年9月29日(水)、30日(木)新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
2021年10月3日(日)宮崎県 メディキット県民文化センター演劇ホール
2021年10月9日(土)、10日(日)長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
2021年10月14日(木)~17日(日)兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール