RADWIMPSが主題歌を担当する映像作品「WE ARE ONE.」の第1弾「起業家ワタル篇」が、YouTubeで公開された。
「WE ARE ONE.」は、尾田栄一郎「ONE PIECE」のコミックス100巻およびアニメ1000話到達に向けて展開されているプロジェクトの1つで、東映アニメーションと集英社が共同制作する映像作品。蜷川実花監督が演出を手がける実写パートと東映アニメーション制作の新規アニメーションパートが交錯する映像構成で、「ONE PIECE」の魅力を新たな視点と世界観で描く。RADWIMPSはこの作品に新曲「TWILIGHT」を提供した。
本日8月30日に公開された「起業家ワタル篇」の実写パートには高良健吾、森崎ウィン、柳俊太郎、滝藤賢一が登場。劇中では高良、森崎、柳の3人が演じる若手起業家たちの苦楽が描かれる。またアニメーションパートは、ゾロとサンジが共闘する「デイビーバックファイト」の名シーンを新たに描き下ろしたものとなっている。
今回のプロジェクトへの参加について、RADWIMPSは「小さい時から一緒に過ごしてきたマンガ『ONE PIECE』の原作100巻、そしてアニメ1000話というとてつもない記念のタイミングでご一緒できて、大変光栄です。今まで作品からもらってきた感情を、僕らなりの形で曲にして恩返しできたらと思いました」とコメント。「TWILIGHT」については「サウンドアプローチは今までにない方法をいくつも挑戦しました。オートチューンボーカルやボコーダーでの和声作り、あとDJ的なアプローチとバンドの生音との今までにない融合を目指しました」と語っている。
RADWIMPS コメント
視聴者へのメッセージ
僕たちと同じように小さい頃から「ONE PIECE」と共に成長し大人と言われる年齢になった方、学生の方、子を持つ親世代の方、皆様々だと思いますがきっと今も変わらず自分なりのゴールやターゲットに向かって日々を生きていることと思います。そしてその日々の途中で幾度も「ONE PIECE」の登場人物たちに背中を押されてきたことと思います。今回の作品と音楽もまた、みなさんにほんの少し明日を迎える心強さになってもらえたら幸いです。
「ONE PIECE」での思い出や好きなシーンについて
作品中ではないのですが「ONE PIECE」との思い出を。10年ほど前のツアーだったと思います。世の中は「ONE PIECE」大流行の中、僕(野田洋次郎)は出遅れて読まずに過ごしていました。地方を回るツアー中、うちのメンバーのギター桑原が、洋次郎が読むなら持っていくよと、毎旅15巻ほどをまとめてスーツケースに入れ持ってきてくれたのでした。それ以降九州ブロックや東北ブロック、などまとめて旅に出るたび次の15巻ほどを持参してくれて、その度に僕は飛行機や新幹線、ホテルの部屋、風呂場で読み進め、それが一つのツアーの楽しみになっていったのでした。僕にとってそのツアーは「ONE PIECE」にすっかり漬かったものになりました。
高良健吾 コメント
連載当初から読み続けている「ONE PIECE」に仕事で関わることができると興奮しました。登場人物達も漫画のキャラクターがモチーフになっていて、小ネタもあり、楽しい台本だと思いました。普段演出で、芝居を抑えてと言われることはあまりないですが、今回は初っ端にもう少しナチュラルにと演出を受けました。自分が思う少年誌のアツさ、「ONE PIECE」のアツさを体現したかったんでしょうね。登場人物の人生に、「ONE PIECE」はどのように関わり、共に成長してきたのか。読者はもちろん、読んだことがない人も楽しめる作品になっています。好きなシーンはやっぱりゾロが関わるところです。そして空島編はとても重要な話だと思います。
森崎ウィン コメント
最初に台本を頂いた時は、この短編作品の中に「ONE PIECE」らしい熱い友情がしっかり描かれているなという印象でした。撮影現場の中では「ONE PIECE」愛溢れるスタッフの方々が細かいところまで、様々な小道具を配置してくださっているので、観てくださる方々はそこにも注目して頂けるとより楽しんで頂けると思います。
そして、沢山の方々に長く愛されている「ONE PIECE」記念映像作品にキャストの一員として参加できたこと、蜷川実花さんの作品に参加できたということは僕にとって誇り高いことです。蜷川作品にはいつか出演してみたいと思っていたので今回ご一緒できてとても嬉しく思います。
柳俊太郎 コメント
「ONE PIECE」という世界を代表する作品と蜷川実花さんとRADWIMPSさんとのセッションはとてもワクワクしましたし、魅力的なキャストの皆さんとご一緒できて楽しかったです。あと今回の作品のファッションがかなり個性的に仕上がっていて、とてもアガりました!「ONE PIECE」ならではの熱いストーリーと蜷川さんの世界観がどう完成するのかとても楽しみです。個人的にはアーロン一味との戦いが「ONE PIECE」のなかで1番印象に残っています。少年時代に見てアーロン一味が本当に怖かったですし、助けを求めるナミに対するルフィの「当たり前だ!」というセリフ、ここはもう何回も涙しました。
滝藤賢一 コメント
日本の漫画というカルチャーが世界に多大な影響を与えていること、そして「ONE PIECE」がその代表であることに日本人として勝手に鼻高々でございます(笑)監督の蜷川実花さんとはいつかご一緒させていただきたいと熱望しており、短い撮影でしたが、蜷川演出を受けられたことは私の宝物です。この世界中が大変な時に、元気を与えるプロジェクトだと確信しております。「ONE PIECE」は私が20歳の頃上京してすぐ連載が始まり、夢中になって読んだ漫画です。あれから20年以上経ち、家族にも恵まれ、子供達と一緒に、またTVで楽しませていただいております。当時はサンジに魅了されておりましたが、何故だか今は断然バギーです。
(c)尾田栄一郎 / 集英社・フジテレビ・東映アニメーション