CUBERSが昨日8月29日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブ「夏の“踊らないワンマン2021”~豪華なフルバンド編成!生演奏でお届けします~」を開催した。
「踊らないワンマン」は、バックバンドの生演奏のもとメンバー5人がタイトル通り“踊らない”で楽曲を披露する毎年恒例のライブイベント。昨年の「踊らないワンマン」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で配信ライブとして行われており、有観客で同ライブが行われるのは1年半ぶりとなった。
バンドメンバーの準備が整ったところでCUBERSの5人が登場し、春斗が「『踊らないワンマン』、スタート!」と呼びかけると「ピンキーリング」の演奏が始まる。フォーメーションダンスを繰り広げる普段のライブと異なり、5人は立ち位置を変えずに胸に手を当てながら歌に専念。ゆっくりと客席を見渡しながら「ピンキーリング」の小指を立てる振り付けで、ファンを魅了した。ファンクチューン「全然今しかない」を生演奏で披露したあとは、「踊らないワンマン」恒例の洋楽カバーとしてスティーヴィ・ワンダー「Sir Duke」を歌唱。春斗は持ち前の歌唱力で英語詞の曲を歌い上げ、グループのパフォーマンスを引っ張っていた。
MCに入ると5人は衣装を見せ合い、「いいとこのお坊っちゃんみたい」とフォーマルに決めたお互いの装いを讃え合う。会場内の柱の位置に配慮し、フォーメーションを変えた5人は春斗をセンターとしたグループ初期のフォーメーションで「サイケ」「Please call me」の2曲を歌唱。また工藤大輝(Da-iCE)提供の「強くあれ」は、CD音源と異なるピアノバラードバージョンとなっており、5人はまっすぐな歌声を会場内に響かせた。
ライブ2日前から前日まで「CUBERS 24HOUR」と題した24時間配信企画を行っていた彼らは、トークで配信を振り返る。番組配信中に新曲「あんた匂わせしたんだってね」を1から作り上げた末吉9太郎に対して、メンバーが「実は用意していたんじゃないか」と詰め寄るワンシーンも。実際に作詞作曲を手がけるバンドメンバーの意見を聞き、9太郎の作曲スピードに疑いの目を向けながらも、メンバーは新曲を作り上げた彼の作曲能力を讃えた。ビヨンセ「Love On Top」のカバーで本家とひと味違った魅力を提示した彼らは、「DEEP」を皮切りにユニット曲を披露するコーナーへ。春斗は相方である優に「優ちゃん調子はどう?」と呼びかけ、2人で向かい合いながら「DEEP」をデュエット。TAKAと綾介は大人びた雰囲気の「Dangerous Kiss」を艶やかに歌い上げた。9太郎はソロで「相合傘」を歌いながらフロアのファンのみならず2階席に向けても細かくレスを送り、会場中のオーディエンスを虜にした。ライブ終盤、9太郎が「これからも同じ空を通じて、ここにいる1人ひとりの皆さんとつながっていられますように」とファンへの思いを伝えたあとに披露された楽曲は「空の上」。青空を想起させるスカイブルーの照明がステージを照らす中、オーディエンスは彼らの歌声にじっと耳を傾けていた。
アンコールに応えて再びステージに現れたCUBERSは「WOW」でライブを再開。MCではリハーサルの際に春斗が衣装ではしゃいでいたことが暴露され、春斗は「裏の話はするな!」とメンバーをたしなめた。「踊らないワンマン」最後の曲は、おなじみの「September」。来場者1人ひとりをしっかりと確かめるように目線を送りながらこの曲を届けた5人は、会場を幸せな空気で満たしてライブをフィナーレに導いた。最後に9太郎が「楽しかった人ー?」と問いかけると客席からは多数の手が挙がり、CUBERSは満足そうな表情を浮かべてファンに感謝の言葉を贈った。
CUBERS「夏の“踊らないワンマン2021”~豪華なフルバンド編成!生演奏でお届けします~」2021年8月29日 昼公演 セットリスト
01. ピンキーリング
02. 全然今しかない
03. Sir Duke
04. サイケ
05. Please call me
06. 強くあれ(ピアノバラードver.)
07. Love On Top
08. DEEP / 春斗、優
09. Dangerous Kiss / TAKA、綾介
10. 相合傘 / 末吉9太郎
11. メジャーボーイ
12. Chi-Chi-Chi
13. 空の上
<アンコール>
14. WOW
15. Just the two of us
16. September