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豆柴の大群がタイムスリップ!特別公演に“クロちゃんの先祖”や第1期BiSメンバーら豪華ゲスト続々登場

「豆柴の大群の疾走」集合写真。(Photo by sotobayashi kenta)
3年以上前2021年10月03日 14:07

豆柴の大群が本日10月3日に千葉・舞浜アンフィシアターで特別公演「豆柴の大群の疾走」を開催した。

「豆柴の大群の疾走」は、TBS系「水曜日のダウンタウン」を手がける藤井健太郎が総合演出を担当する特別公演。豆柴の大群がホールクラスの会場で特殊な演出のライブを行うのは2020年10月に東京・昭和女子大学人見記念講堂での1stライブ「豆柴の大群のりりスタート」以来1年ぶりで、今回は多数のゲストを迎えての音楽と演劇、コントを融合したエンタテインメントショーが繰り広げられた。

本公演は、豆柴の大群がさまざまな時代にタイムスリップしてしまい、各時代ごとに登場するゲストとともにこの日限りのスペシャルバージョンで楽曲を披露していくという内容。グループのアドバイザーであるクロちゃん(安田大サーカス)は、「クロちゃんの先祖(?)」という形で登場した。さらにプー・ルイ(PIGGS)、カミヤサキ、古正寺恵巳(コショージメグミ / MAPA)という第1期BiSのメンバー、ベッド・イン、ゆりやんレトリィバァ、ハリウッドザコシショウ、こがけんという豪華ゲストも豆柴のライブに参加した。

1部と2部の間には豆柴の大群とクロちゃんによる記者会見が行われた。ハナエモンスターは特別公演が演技を交えた内容になることを知らされたときに「うちらに演技なんてできるの?と思いました(笑)。客観的に見ないとどうだったかわからないことがありますけど、楽しかったし、新鮮な気持ちでステージに立てました」とコメント。またバラエティに富んだゲストについてアイカ・ザ・スパイは「こんなにもたくさんのゲストの方が出演してくださるなんて思ってもいませんでした! ゲストさんを交えて楽曲を披露するときもゲスト1人ひとりの個性が見えるライブで特別公演らしいライブができたと思います」と語った。藤井による総合演出についてミユキエンジェルは「自分たちの楽曲が江戸時代、原始時代と時代に合わせてアレンジされていて、コントも含めて楽しくてすごく素敵な公演になりました」と1部を振り返った。そしてクロちゃんは「新しいことをするのは大変なんだけど、グダグダにならず演技もしっかりできたと思う。2部は豆粒(豆柴の大群ファンの呼称)たちはどっちも観てるから、1部を超えようね」とメンバーに発破をかけつつも、「プロデューサーに返り咲いて、豆柴の大群を“クロちゃん”の96人にしてやる」と野望を語った。

会見後に2部がスタートし、豆柴の大群は「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」を披露。1曲をやり終えたところで謎のチャイムが鳴り、メンバーがステージから消えた。そして客電が点灯し、開演前の状態に戻ってしまう。再び「人生劇場」が始まると、「はじめまして! 豆柴の大群です! 今日は一緒に楽しもうね!」とハナエモンスターは1回目とまったく同じように豆粒を煽る。1曲が終わるごとに開演時に逆戻りしていたが、3回目の「人生劇場」では、ナオ・オブ・ナオがパフォーマンスを止め、「同じことしてない? ずっと1曲目ばっかり歌ってない?」と指摘。ハナエが「じゃあ私たち、タイムリープしてるってこと?」と状況に気付いたところで、場面が映像に切り替わった。

豆柴のメンバーは映像の中で江戸時代にタイムスリップ。衣装のままでは場になじまないということから、ちゃんちゃんこを羽織ってステージへ。そこは江戸時代末期の文久2年でクロちゃんにそっくりな袴姿の男性が登場する。男性は「クロちゃんとは失敬な、拙者は“黒川アキエモン”だしん!」と名乗り、吐いた息の臭さからクロちゃんの先祖だと断定された。その後、ねじり鉢巻姿のこがけんがやって来て、知らない歌ばかりを歌い続ける。そんな様子を見かねて、アイカは「盛り上げるなら私たちが歌いましょうか?」と提案。豆柴は、こがけんとともに「りスタート」の和風アレンジとなる“お江戸 Ver.”を披露した。黒川アキエモンも「あっぱれなり!」と喜びの輪に加わって盛り上がったところで、豆柴は次なる時代へタイムスリップした。

続いての舞台は昭和30年。ミユキが「戻って来たんじゃないの? 埼玉の上尾とかこんな感じだよ?」と発言するも、豆柴が歩く町並みは古めかしい。メンバーがスカーフを頭に巻いてステージに戻ると、メガホンを持ったクロちゃんにそっくりな人物が合流。彼は「映画監督の黒川こと“黒川アキラ”だしん」と名乗った。そしてゆりやんレトリィバァが昭和の名女優風の出で立ちで現れ、滑舌悪く話し続けるだけにとどまらず、眉毛を“11”の形にしてみたり、横を向いた状態で口だけ正面に向けるなどのネタをはさんだ。そして豆柴とゆりやんは「大丈夫サンライズ」の“昭和歌謡”バージョンを歌った。黒川アキラはその盛り上がりに喜んだ。

1曲ごとにタイムスリップを繰り返す豆柴が次に飛んだ先はバブル真っ只中、1989年の日本。“ジュリ扇”を持った豆柴が出会ったのは、「“黒服のクロちゃん”だしん!」と名乗るクロちゃんによく似た男性。続けてベッド・インがおなじみのボディコンスタイルで姿を見せ、「あなたたちがやるっきゃナイト! 目撃ドキュン!」などと豆柴に呼びかけた。豆柴はお立ち台でジュリ扇を振るベッド・インと一緒にディスコアレンジを施した「FLASH」の“バブル Ver”を歌い踊る。ミラーボールの光が照らすと、場内がすっかりダンスフロアに変貌した。ベッド・インはナオが一斗缶でクロちゃんの頭を殴るまで、バブルの流行語を織り交ぜた下ネタを畳みかけていた。

またしてもタイムスリップした豆柴が辿り着いた先は原始時代。そこにはハリウッドザコシショウ演じる上半身裸の男性が。「チョゲチョゲ」しか発音できなかったが、男性は豆柴から声をかけられると、「ああ、クロマニヨン人のクロちゃんね。あそこにいるよ」と普通の言葉で話して岩陰に隠れているクロちゃんを指差す。ミユキ、アイカが一発芸を披露してクロマニヨン人のクロちゃんをおびき出そうとするも、クロちゃんは隠れてしまう。ハリウッドザコシショウのアドバイスからカエデ、ハナエも一発芸をして見せるがやはり隠れてしまった。クロマニヨン人のクロちゃんに出てきてもらうために、豆柴は「サマバリ」の“原始 Ver.”を舞い、クロちゃんを岩陰から出すことに成功する。ナオはこれまでの流れから、クロちゃんの先祖を喜ばせると未来へ、苦しませると過去に行くというタイムスリップの法則を発見。カエデがクロちゃんを喜ばせるためにスカートをめくってもてなした結果、タイムリープが再び発動し、豆柴は原始時代から現代に戻ることができた。

しかし豆柴がタイムスリップした先にいたのは、第1期BiSを彷彿とさせる衣装を着たプー・ルイ。彼女は「今は2014年」と、1期BiSが解散した年であることを豆柴に伝える。2014年のプー・ルイは不思議そうに豆柴を眺めていたが「どんなアイドルなのか1曲歌ってみせてよ! 私も一緒に歌うから!」と興味を示した。その流れから豆柴とプー・ルイが「らぶ地球」でコラボするというレアな展開に。プー・ルイは未来の後輩である豆柴に親近感を覚えており、「せっかくだから私たちの曲も歌っていってよ!」と提案。カミヤサキ、コショージメグミも輪に加わり、豆柴の大群と1期BiSメンバーが当時のBiSの人気曲「nerve」でコラボ。思わぬ演出に来場者は大いに歓喜した。

先の読めない展開に盛り上がる中、2014年のクロちゃんを探すと客席におり、彼は1人のオタクとしてライブに参加していた。クロちゃんがアイカから投げキッスを受け、「投げキッスおいしい!」と恍惚した表情を浮かべたところでまたもやタイムリープが発動する。やっと現代に戻ってきたかと思われた豆柴だったが、どうやら1日だけ先の未来に戻ってきた模様。5人はあわてて楽屋に置いてあった新衣装を着て、新曲「昨日は戻らない」を初披露した。そして1日前に戻らなければいけない5人は、ここでクロちゃんに電話。アイカが「昨日のクロちゃんの差し入れ、結局誰も食べてませんでした」と少しだけクロちゃんの傷付くことを言って、タイムリープした。

ドタバタ劇もいよいよ終盤。スクリーンにはエイベックスからの差し入れを食べながら、楽屋で豆柴のライブを見届けるクロちゃん。時間は2部の開演時間にあたる10月3日19:00だ。豆柴が「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」を披露し終えたところでクロちゃんがコーヒーをこぼしたり、大福を喉に詰まらせたり、椅子から転げ落ちて机の下敷きになったりしている。クロちゃんが楽屋で痛い目に遭うたびに豆柴は1曲分タイムリープして、過去に遡っていたのだった。

ステージでは豆柴の大群が、「はじめまして! 豆柴の大群です! 今日は一緒に楽しもうね!」というハナエの言葉とともに「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」をパフォーマンス。やっとオープニング時に戻って来れたメンバーは「みんな疲れてない? まだ1曲目だよ!」と観客に呼びかけた。そこに頭から血を流したクロちゃんが現れ、「痛い! 頭蓋が割れてると思うの!」と尋常ではない事態に見舞われながらも冷静に叫ぶ。バタバタしているうちにカエデがクロちゃんの乳首を触れてしまい、タイムリープ音がしたところで特別公演はエンディングを迎えた。スタッフロールに挿入された映像には未来の老いたクロちゃんの姿があり、クロちゃんはカエデに乳首に触られて喜んでいたことが判明したのだった。

全演目の終了後、豆柴が挨拶をしたところでスクリーンに特報が。12月22日に両A面シングル「昨日は戻らない / 恋のフルスイング」がリリースされること、新作から「昨日は戻らない」が明日10月4日より先行配信されることが発表された。そして12月に東名阪の対バンツアーが行われることがメンバーにサプライズで告知された。対バン相手については追って発表となるので続報にも注目しておこう。

豆柴の大群特別公演「豆柴の大群の疾走」2021年10月3日 舞浜アンフィシアター セットリスト

01. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-
02. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-
03. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-
04. りスタート(お江戸 Ver.)feat. こがけん
05. 大丈夫サンライズ(昭和歌謡 Ver.)feat. ゆりやんレトリィバァ
06. FLASH(バブル Ver.)feat. ベッド・イン
07. サマバリ(原始 Ver.)feat. ハリウッドザコシショウ 
08. らぶ地球 feat. プー・ルイ
09. nerve / BiS(プー・ルイ、カミヤサキ、コショージメグミ)& 豆柴の大群
10. 昨日は戻らない
11. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-

豆柴の大群「昨日は戻らない / 恋のフルスイング」収録曲

CD

01. 昨日は戻らない
02. 恋のフルスイング

Blu-ray

・LiVE「豆柴大作戦 ~掴み取れ豆粒の大群~ at Zepp Tokyo(2021.07.15)」
・MUSiC ViDEO「昨日は戻らない」「恋のフルスイング」

DVD

・LiVE「豆柴大作戦 ~掴み取れ豆粒の大群~ at Zepp Tokyo(2021.07.15)」

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