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STUTS、「大豆田とわ子」参加ラッパーはじめ豪華ゲスト集結した新木場コーストで集大成パフォーマンス

2年以上前2021年11月01日 11:01

STUTSのワンマンライブ「90 Degrees」が10月27日に東京・USEN STUDIO COASTで開催された。

今年一番と言っても過言ではないほど話題を集めた坂元裕二脚本のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の主題歌を担当し、テレビ朝日系「ミュージックステーション」に松たか子とともに出演するなど、目覚ましい活躍を見せたMPCプレイヤー / ビートメイカーのSTUTS。昨年1月以来となるワンマンライブは、主題歌「Presence」に参加したラッパーも含め、これまでコラボしてきた多数の盟友と、バンドメンバーの仰木亮彦(G / 在日ファンク)、岩見継吾(B)、吉良創太(Dr)、TAIHEI(Key / Suchmos)、武嶋聡(Sax, Flute)を迎えた盛大なパーティとなった。

会場に選ばれたのは、来年1月をもって閉館することが決まっているSTUDIO COAST。STUTSがSTUDIO COASTのメインステージに立つのはこれが初で、ワンマンライブの会場として過去最大規模だが、チケットは即完し、当日のフロアは隅から隅まで人で埋め尽くされた。開演時刻を過ぎ、観客たちがこれから始まるライブへの期待を募らせる中、ムーディな演奏とともにステージの幕が開くと、次第に照明が明るくなり、中央でMPCを叩くSTUTSと彼を取り囲むバンドメンバーの姿が現れる。武嶋のサックスの音色も響きわたり、ライブは晴れやかにスタートした。

STUTSの挨拶後、ステージには続々とゲストが登場。トップバッターとして「Ride」で現れたのは仙人掌だ。ISSUGI、Mr.PUGとのヒップホップユニットMONJUのメンバーとしても知られる彼は、ステージを堂々と歩きながら熟練のMCスキルでフロアをしっかり盛り上げる。続けて「Mirrors」のイントロが流れると「大豆田とわ子」主題歌に参加したラッパーの1人であるDaichi Yamamotoが登場。照明が激しく明滅する中、ダンスホールテイストのビートに乗せてスキルフルにラップし、アウトロでは仰木のギターが唸りを上げた。

続く「Cage Birds」でもDaichi Yamamotoとコラボし、自身もラップしてみせたSTUTSは、STUDIO COASTについて自身のキャリアの転換点となるような場所だったと振り返り、こうしてメインステージに立つことができた喜びを語る。会場にあふれる熱気に触れた彼は、「夏のことを思い浮かべながら次の曲をやりたいと思います」と曲振りすると、シークレットゲストのSIKK-Oと鈴木真海子(chelmico)を迎えて「Summer Situation」をバンドセットで披露した。このメンバーで集まるのは久々というトークから「今日無事にできたのでよかったです、4人で……いや3人で」と人数を言い間違えるSTUTSに「怖っ、誰1人?」と鈴木がツッコミを入れる場面もありつつ、3人はもう1つのコラボ曲「0°Cの日曜」をパフォーマンス。冬の情景を描いた穏やかなナンバーで会場は心地いい空気に包まれた。

「Seasons Pass」ではMPCを叩きながら歌とラップを披露するという離れ業も見せたSTUTSは、続く「5th Dimensional Trip」の曲中にフロア下手のDJブースに移動すると、ここから1人でライブを進行。高校1年生の頃から使っている機種だというMPC 1000を駆使し、彼が注目を浴びるきっかけとなったアメリカ・ニューヨークでの路上ライブ映像でも演奏していたルーティンで、満員のフロアを揺らしてみせる。続けて「Pushin'」「Poolside」と1stアルバムの収録曲が披露されたところで、どこからか「STUTSー!」と呼ぶ声が。観客が辺りを見回すと、STUTSが立つDJブースと向かい側のバルコニーからシークレットゲストのBIMが現れる。会場の両サイドで言葉を交わしたSTUTSとBIMは、その立ち位置のままコラボ曲「想定内」を披露。STUDIO COASTの内装を生かしたパフォーマンスでオーディエンスを楽しませた。

その後、STUTSは「Renaissance Beat」でメインステージに戻り、再登場したバンドメンバーと合流。バンドとグルーヴィなセッションを繰り広げ、ゲストも迎えながらクライマックスに向けてラストスパートをかけていく。「Amber」ではKID FRESINOが英語と日本語を織り交ぜたスムースなフロウで観客を魅了し、再び現れたBIMが陽気にラップした「マジックアワー」に続く「PRISM」ではJJJが登場。さわやかなビートに乗せてJJJが自身の変化をラップする人気曲「Changes」も続けて披露され、終演に向けた空気が醸成されていく。

そこへ投入されたのがお待ちかねの「大豆田とわ子」主題歌「Presence」。どのラッパーが参加したバージョンが披露されるのかが今回のライブの見どころの1つだったが、ここではゆるふわギャングのNENEが登場し、アグレッシブなパフォーマンスを繰り広げた。そして畳みかけるようにSTUTSが代表曲「夜を使いはたして」のパフォーマンスを開始すると、事前にアナウンスされていたゲストの最後の1人・PUNPEEが、STUTSとの思い出を振り返りながら登場。観客は声を出せない中でも大きく体を揺らして音楽を楽しみ、その興奮をステージに伝えた。

ライブ本編はここで終了したが、これだけのゲストが同じ場所にそろったのだから、やはりあの曲のあのバージョンを期待せずにはいられないだろう。「Presence」に客演ラッパー全員が参加したリミックスバージョンだ。アンコールに応じて、再びステージに戻ったSTUTSは、その期待通り「Presence」をもう一度披露。今回出演したDaichi Yamamoto、BIM、NENEが次々とステージに現れ、個性あふれるマイクリレーを繰り広げていく。最後のヴァースを担当するKID FRESINOはマイクスタンドを抱えて登場。クールにパフォーマンスを締めくくった。

今後観る機会があるかどうかもわからない夢のマイクリレー実現により、すっかりフィナーレのムードだが、ライブはここで終わらず、STUTSは最後にもう1人のスペシャルゲストを迎えて、未発表の新曲を披露したいと言う。いったい誰が現れるのかと観客が考えを巡らせる中、登場したのはtofubeatsだ。予想外のゲストにどよめきが起こる中、tofubeatsはオートチューンがかかった声で力強く歌い、楽曲の後半ではSTUTSもラップ。ステージ前方に歩み出てパフォーマンスするSTUTSの懸命な姿は、観客の心に温かい感情を呼び起こした。

すべてのパフォーマンスを終えたSTUTSは、改めて感謝の思いを伝えると、大きな拍手に包まれながら退場。ライブは終始穏やかなムードで、彼の音楽の才能だけではなく、人柄の魅力も伝わってくる公演だった。これだけのゲストが一堂に会したのも、STUTSのワンマンライブだからこそだろう。

なおLIVEWIREでは本公演の配信視聴チケットが11月7日21:00まで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴可能だ。来年1月には閉館してしまうSTUDIO COASTを舞台に、初披露となった「Presence」のリミックスバージョンや未発表の新曲など、一夜限りのパフォーマンスが実現したライブをお見逃しなく。

STUTS「90 Degrees」2021年10月27日 USEN STUDIO COAST セットリスト

01. Intro
02. Conflicted
03. Ride feat. 仙人掌
04. Mirrors feat. Daichi Yamamoto
05. Cage Birds feat. Daichi Yamamoto
06. Summer Situation feat. SIKK-O & MAMIKO
07. 0°Cの日曜 feat. SIKK-O & MAMIKO
08. Seasons Pass
09. 5th Dimensional Trip
10. MPC ルーティン
11. Pushin'
12. Poolside
13. 想定内 feat. BIM
14. Treasure Box
15. Renaissance Beat
16. 未発表曲
17. Amber feat. KID FRESINO
18. Never Been
19. マジックアワー feat. BIM
20. PRISM feat. JJJ
21. Changes feat. JJJ
22. Eternity
23. Presence feat. NENE
24. 夜を使いはたして feat. PUNPEE
<アンコール>
25. Presence Remix feat. Daichi Yamamoto, BIM, NENE, KID FRESINO
26. 未発表曲 feat. tofubeats

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