JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

SGGKメンバーの新バンドSuperyouが始動、曽我部恵一主宰のROSE RECORDSよりシングルリリース

3年近く前2021年12月03日 3:05

新バンド・Superyouが始動。デビューシングル「1995」を本日12月3日にROSE RECORDSより配信リリースした。

先日活動を終了したバンド・Super Ganbari Goal Keepersのメンバーらが中心となって結成したSuperyou。ギターポップ / パワーポップ、グランジなどオルタナティブロックの影響を感じさせるバンドのデビューシングルは「1995」「Teenage Dræm」の2曲入りで、12月27日には7inchアナログも発売される。ミックスとマスタリングはROSE RECORDSを主宰する曽我部恵一が担当。YouTubeでは「1995」のミュージックビデオも公開されている。

また1月7日には東京・LIVE HAUSで曽我部をゲストに迎えたリリースライブも開催されることが決定。シングルリリースに際して、曽我部、篠原良彰(ラッキーオールドサン、COPIES)、八野英史(b-flower)のコメントも到着した。

篠原良彰(ラッキーオールドサン、COPIES)コメント

エレキギターを弾く。情けない気分や憂さを空に浮かべてみる。
少年サッカーを眺めているあの怠惰な永遠に立って、ギターをストロークしている。
決して満たされないが決して擦り切れない今日、Superyou、デビュー。

曽我部恵一 コメント

「動物園の檻から動物は出れない」という歌詞がずっと残っています。自分たちを閉じ込める檻を壊すことを、彼らは始めるのだと思う。

八野英史(b-flower)コメント

Superyouのデビュー7インチの音源2曲を聴いた。凄くイイ、大好きだわ。
ソングライターである松尾翔平くんが率いていたSuper Ganbari Goal Keepers(以下、SGGK)の楽曲との出会いは、Twitterのタイムラインに偶然流れてきた、彼らのとある楽曲のMV。
あまりにもあけすけリアルナードな歌詞や映像と、それと混じり合うとはとても思えない極上のギターポップセンス溢れた曲のミスマッチ具合に、思わず「アホや、こいつら!」と最大級の賛辞(関西弁→標準語に翻訳すると「最高だ、この人達!」という意味になります)をツイートしてしまったのを記憶しています。
不思議なもので、その最初に感じたちょっとした違和感のようなものがにゅるっと融け、松尾くんの作る楽曲とSGGKのバンドの魅力に取り憑かれてしまうのに、それほど多くの時間は要しませんでした。

そのSGGKがメンバー交代を機にSuperyouとしてスタートするという。そして送られてきたこの2曲、これが素晴らしい。
松尾くんの天性のメロディーメーカーとしての資質が今作でも遺憾無く発揮されて、バンドアレンジと演奏、ミックス&マスタリングの曽我部さんにいたるまでまさにバッチリ。
歌詞については、もはや我らお互いに同思考回路だと認めざるを得ないネガティブ・センテンスが随所にほとばしるものの、あけすけナード感が後退した分、リアルさがより際立っている。
1995年か・・・。松尾くんはまだ小学生だったという。
僕はというと “見たこともない色の音を鳴らすために” などと息巻いて奮闘しながらも、得体の知れない大きなものに飲み込まれて自分を失いつつあった頃。
そして時は経ち、Superyouで松尾くんは現在を描写してみせる。
 
“ 動物園の檻から 動物は出れない
 朝起きて 帰る 
 それだけで すぐに眠くなってしまう ”「1995」

東京の街には、この3行が刺さりまくる食えない若手~中堅ミュージシャンや芸人、役者の卵などなど、たくさんいるんじゃないかな。
「仕事から帰ったら詩を書こうと思ってたのに、晩ご飯を食べたらもう眠くなったし、まあいいや今日のところは寝てしまおう。」という日々を送ってしまっている初老ミュージシャンの僕(地方在住だけど)も含めてね。

たくさんの絶望した “誰か” がレコード屋で “君” の7インチ盤を見つけて、持ち帰ってくれますように。

Superyou「1995」収録曲

01. 1995
02. Teenage Dræm

Superyou 7inch「1995」Release Live "Dawn to Sunrise"

2022年1月7日(金)東京都 LIVE HAUS
<出演者>
Superyou / 曽我部恵一

関連記事

左から柴田聡子、澤部渡(スカート)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)。

曽我部恵一、柴田聡子、澤部渡のレコード保有枚数は?3人が注目のレコード紹介してセッション

約12時間
あらかじめ決められた恋人たちへ

あらかじめ決められた恋人たちへが120分超えのワンマン開催、ゲストは曽我部恵一&山内真紀

6日
岡林風穂 withサポート「海のにおい」ミュージックビデオのサムネイル。

岡林風穂 withサポート、曽我部恵一のディレクターが立ち上げた新レーベルよりデビュー作を配信

8日
V.A.「シティ・フォークの夜明け~URC Selection Compiled by 曽我部恵一」ジャケット

曽我部恵一が選曲したURC新作コンピ発売、テーマは“シティ・フォーク”

27日
「SHIN-ONSAI 2024 -the Circuit-」キービジュアル

新宿「SHIN-ONSAI」に石野卓球、GEZANマヒト、原田郁子、家主、パ音、崎山蒼志、君島大空ら

約1か月
広瀬愛菜

21歳の広瀬愛菜2ndアルバムは「21」、曽我部恵一提供曲を先行配信

約1か月
曽我部恵一「センチメンタルな夏」ジャケット

曽我部恵一、弾き語りライブアルバムを2作同時配信

約2か月
曽我部恵一「永い夜(2024 Version)」配信ジャケット

曽我部恵一「永い夜」リモデル版配信、共同プロデューサーにベントラーカオル

約2か月
曽我部恵一

曽我部恵一、廣田朋菜と大河原恵がモルック楽しむ映画「TODOKU YO-NA」主題歌MV公開

2か月
映画「平家物語 諸行無常セッション」ポスタービジュアル

古川日出男×坂田明×向井秀徳「平家物語 諸行無常セッション」上映、トークに曽我部恵一ら

2か月