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「SILENT SIRENになれて本当によかったです!」涙のツアーファイナルを終え、バンドは活動休止へ

SILENT SIREN
4年以上前2022年01月03日 1:01

SILENT SIRENが全国ツアー「SILENT SIREN 年末スペシャルLIVE TOUR 2021『FAMILIA』」の最終公演を12月30日に東京・東京体育館で開催。この日をもって活動を休止し、11年間のバンド活動に一旦の区切りを付けた。

サイサイはドラマーのひなんちゅが9月に脱退しており、この日はサポートメンバーとしてドラマーの渡邊悠が参加。そしてサイサイの初期メンバーであり、裏方に回ってからもサウンドプロデューサーとしてサイサイのすべての曲に関わり続けてきたクボナオキがサポートギターを務め、2人の支えもあって安定感のあるライブが繰り広げられた。そんなライブの1曲目に選ばれたのは、12月15日に2枚同時発売されたベストアルバムのうちの1つ「SILENT」に収録されている、このツアーのテーマにもなっている新曲「FAMILIA」。ひなんちゅの脱退をポジティブに変換してあえてリズムパートを全編打ち込みで作ったこの曲を、この日は生ドラムで観客に届けた。今回の活動休止が決して後ろ向きではないと伝えるように、観客に向けて「いつでも 帰れる 場所がある」と歌うすぅ(Vo, G)。その歌に呼応するように、観客が腕に付けたリストバンドが輝いていた。

すぅが観客に向けて「私たちがSILENT SIRENです!」と力強く宣言し、これまでさまざまなライブで会場を盛り上げてきた「フジヤマディスコ」がスタート。あいにゃん(B)のスラップが空気を震わせ、ゆかるん(Key)が扇子を振って客席を煽る。さらに畳み掛けるように、疾走感あふれる演奏で「八月の夜」を披露。すぅは花で彩られた花道の先まで歩き、センターステージで周囲をファンに囲まれながらメジャーデビュー曲「Sweet Pop!」を歌った。続く「ビーサン」では、そこにあいにゃんとゆかるんも合流。小箱のライブハウスのような小さなセンターステージに3人だけで立って、目線を交わしながら楽しそうに演奏を繰り広げた。

序盤はアッパーな曲が続いたが、中盤に入ると雰囲気が一転。この時期にぴったりのウインターバラード「I×U」や、発売当時「別の曲をリリースしたほうがいい」という意見が上がったがメンバーの強い希望で2ndシングルになったという「stella☆」、12月15日に2枚同時発売されたもう1つのベストアルバム「SIREN」からの新曲「恋爛漫」、2017年の東京・日本武道館公演で会場限定販売された幻の曲「シンドバッド」など、ゆったりした曲をしっかりとオーディエンスに届けた。

ここまでずっと泣くことを我慢していたすぅだったが、こらえきれなくなりついに落涙。「今まで1000回以上はライブしてきたんですけど、自分たちがこんなにいろんな人に愛されるバンドになると思ってなかったし、本当にうれしいです」「サイサイはいろいろ悔しいことも言われてきたけど、唯一無二のバンドだと思ってるし、応援して付いてきてくれるみんなに心からありがとうと伝えたいです」「このバンドは人生でした。田舎から飛び出した何も持っていない私にすべてをくれた場所でした」と、胸の内にあった思いを泣きながら観客に伝えていく。そしてこの日で活動休止することについて「活休してしまうのは自分たちが出した答えだけど、悲しいし寂しい。楽しいことは人生でいろいろあるけど、私はバンドが一番楽しいと思ってる。でも私たちは未来に向かって進んでいく。もっともっとみんなにハッピーな楽しいことを届けられるように出した答えです。今、ここでみんなと向き合っている私たちの音が、姿が答えです」と素直な思いを語り、その答えを伝えるように「Answer」を歌った。

「KAKUMEI」の演奏が終わるとステージが暗転し、再び照明がつくと、そこにいたのはサポートメンバーを除いた3人のみ。しかも、すぅがベース、あいにゃんがギター、ゆかるんがドラムを構えている。メンバーが3人になってから3人だけでライブをしたことがなかった彼女たちは、3人だけでステージに立つ姿を最後に見てもらいたいと考え、パートチェンジして1曲演奏することにしたという。ここで披露されたのは、バンドにとって初の音源であるミニアルバム「サイサイ」の1曲目「ランジェリー」。この瞬間のために1カ月前から練習していたという3人の演奏は、初々しい雰囲気がありながらも本格的。あいにゃんによると「最初の頃はなおきゃん(クボナオキ)に『いや、こんなの人に見せられないよ』と言われた」とのことだが、ゆかるんはスタジオで買ったドラムスティックを常にバッグに忍ばせて個人練習をしていたという。演奏を終えたあいにゃんは「自分たちのパートしかできないで今までやってきたから、ほかのパートへの尊敬がさらに高まった」と話していた。

ライブ終盤に入ると、ハイテンションなダンスチューン「DanceMusiQ」を皮切りにアッパーな曲を連発。あいにゃんとすぅのツインボーカルの「ALC.Monster」や、パワフルなロックナンバー「女子校戦争」、あいにゃんがメインボーカルを取る「てのひら」などをアグレッシブに畳み掛けていく。会場が高揚感でいっぱいになる中、すぅは客席に向けて「11年目を支えてくれたみんな! 私たちにとって支えでした! これからも一生ずっとずっとヒーローです!」が叫び、目の前の観客にまっすぐに思いを届けるように「HERO」を熱唱。ここでライブ本編を締めくくった。

アンコールを求める手拍子に呼び戻され、サイサイの3人が再びステージに現れると、すぅは「寂しすぎるぜー! 終わりたくないぜー!」と素直に胸の内を明かす。彼女はこの日のライブを振り返って、目に涙を浮かべながら「バンドっていいなと思いました。最高のバンドに出会えたなって思いました」とコメント。活動休止を決めてから気持ちの整理を付ける時間があまりにも足りなかったと正直な気持ちを話した。さらに彼女は結成当時を回想して「高校の途中で上京してきて『この人たちとならめちゃめちゃ面白い人生になるんじゃないか』と衝動的に始めたのがこのバンドでした。お金もなかったし、深夜パックのめちゃめちゃ狭いスタジオだったけど、私たちが一番カッコいいと思ってました。誰も知らないバンドなのに「武道館!」とか「アリーナ!」とか言いながら練習してました。みんないろんなものを手放してサイサイを選んでくれたメンバーだから、私は誇らしかったし今も大好きです。これはメンバーの気持ちを代弁してると思ってるんだけど……SILENT SIRENになれて本当によかったです!」と語り、あいにゃんとゆかるんの目にも涙が浮かんでいた。

アンコールの1曲目に選ばれたのは、彼女たちが結成してから初めて作った曲「チラナイハナ」。セットリストに入るのは2015年の日本武道館公演以来というこの曲について、すぅは「この曲ができたとき本当にうれしかった。でも『暗い』って言われて(笑)」と当時のエピソードを懐かしそうに振り返っていた。続く「ぐるぐるワンダーランド」では、3人は肩を組んで歩きながらセンターステージへ。「チェリボム」もそのまま観客に囲まれながら、センターステージで3人とも楽しそうに演奏。笑顔で満たされた客席に向かって手を振りながら「こんなことが人生に起こるなんてすごいことだよ」と感激していた。

最後にメンバーは1人ずつ、長らく支えてくれたファンやスタッフチームにしっかりと感謝の気持ちを伝え、横一列になって手をつなぎ「以上、SILENT SIRENでした!」と一礼。3人は泣きながらステージの真ん中で抱き合った。そしてステージを去る3人に惜しみない拍手が送られ、サイサイは活動休止期間へと入った。

なお、このライブの模様はuP!!!にて1月10日(月)12:00から1月23日(日)23:59までアーカイブ配信される。視聴チケットは1月23日(日)20:00まで販売中。

「SILENT SIREN年末スペシャルLIVE TOUR 2021『FAMILIA』」2021年12月30日 東京体育館 セットリスト

01. FAMILIA
02. フジヤマディスコ
03. 八月の夜
04. milk boy
05. Sweet Pop!
06. ビーサン
07. BANG!BANG!BANG!
08. I×U
09. stella☆
10. 恋爛漫
11. シンドバッド
12. Answer
13. KAKUMEI
14. ランジェリー
15. DanceMusiQ
16. ALC.Monster
17. 女子校戦争
18. てのひら
19. HERO
<アンコール>
20. チラナイハナ
21. ぐるぐるワンダーランド
22. チェリボム

(撮影:上飯坂一、増田慶)

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