ROTH BART BARONが5月6日に公開される映画「マイスモールランド」の主題歌と劇伴を担当する。
「マイスモールランド」は是枝裕和が率い、西川美和も所属する映像制作者集団「分福」の新人監督・川和田恵真の商業映画デビュー作。在日クルド人の高校生・サーリャが在留資格を失って一変する暮らしの中で、東京に住む少年・聡太と出会い、アイデンティティに葛藤しながらも成長していく物語が描かれる。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアという5カ国のマルチルーツを持つ嵐莉菜がサーリャ、若手俳優の奥平大兼が聡太を演じ、藤井隆、池脇千鶴、平泉成、韓英恵、サヘル・ローズらが脇を固める。
本作の主題歌として「N e w M o r n i n g」を書き下ろしたROTH BART BARONの三船雅也は「川和田恵真という人間に会った時、僕は彼女のか細く弱い声の奥底に隠れた魂の綺麗さ、静かに燃える情熱にハッとした。脚本をもらってこの話のためなら、この人の作る作品ならなんだってやりたいとおもった」とコメント。「人々の暮らしを良くするために作られたルールが、誰かを苦しめてしまう、そのこんがらがったこの世界の毛糸の塊が、この映画で1本でも解けることを願う」と思いを語っている。なおROTH BART BARONが映画主題歌を書き下ろすのはこれが初となる。
三船に加えて監督の川和田や、聡太の叔父であるコンビニエンスストア店長・太田武を演じる藤井のコメントも到着しており、YouTubeでは主題歌の一部が流れる予告編が公開された。
三船雅也 コメント
川和田恵真という人間に会った時、僕は彼女のか細く弱い声の奥底に隠れた魂の綺麗さ、静かに燃える情熱にハッとした。脚本をもらってこの話のためなら、この人の作る作品ならなんだってやりたいとおもった。
シートに座りこの映画と向き合う。主人公や作り手の魂の純粋さの塊が猪のように突進してくる。
世界の扉が再び閉ざされてしまった時代の中、僕らが今を生きていくために大切な事は、この映画の中にあるまっすぐな気持ちなんじゃないでしょうか。
人々の暮らしを良くするために作られたルールが、誰かを苦しめてしまう、そのこんがらがったこの世界の毛糸の塊が、この映画で1本でも解けることを願う。
川和田恵真 コメント
キャストについて
素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できて幸せです。皆さんとお話をしながらキャラクターを作らせていただきました。真っ直ぐに志を持って共に作品に向き合う、豊かな時間を過ごすことができました。
主題歌について
はじめて聴いた時、涙が溢れました。繊細に寄り添ってくれながらも、力強く生きていこうとする肯定感に包んでくれる曲です。脚本執筆の間もずっと聴き続けていたROTH BART BARONさんに作っていただけて、この上なく嬉しく思います。
藤井隆 コメント
丁寧で優しくて、決して弱くない川和田監督の熱意にお応えしたいと思いました。
嵐莉菜さんはマスクで半分以上顔が隠れててもコロコロと変わる表情が魅力的で、撮影が始まると瞬間「サーリャ」になって感動しました。