Luby Sparksの自主企画「One Last Night」が2月19日に東京・WWW Xにて開催された。
Luby Sparksが自主企画を行うのは、2019年10月実施の「Yuck X Luby Sparks 2019」以来2年4カ月ぶり。今回はバンドが多大なリスペクトを寄せるDYGLを競演者に迎えた。イベント冒頭と転換時には、Kota Watanabe(CONDOMINIMUM)がソロプロジェクト・CEMETERY名義でDJを担当。リ・イレイ「HUO / 惑」、Color Filter「Children of Summer」、INOYAMALAND「APPLE STAR」などエレクトロニカを中心とした選曲で、フロアに心地よいムードを生み出した。
2022年初ライブとなったDYGLはまどろむような音色が特徴的なミドルチューン「7624」で演奏を開始し、爆音で音楽を聴くことを題材にしたという「Stereo Song」では、各メンバーがステージ中を動き回るアグレッシブなパフォーマンスを展開。一方「Alone in the Room」ではNobuki Akiyama(Vo, G)が会場を優しい歌声で包み込み、穏やかなひとときを演出した。後半では活動初期に制作したというナンバー「Waves」をベースにした新曲をプレイ。最後に披露されたTeenage Fanclub「The Concept」カバーでは力強くも繊細な音像を作り上げ、颯爽とステージをあとにした。
続くLuby Sparksは2月23日に配信リリースされた新曲「Depression」でライブをスタート。ダークかつノイジーなサウンドがかき鳴らされ、フロアの雰囲気を緊張感あふれるものへと変化させた。この日のLuby Sparksは、現在制作しているというニューアルバム(タイトル未定)の楽曲を多数用意。シューゲイザーやドリームポップを基調にしたナンバーをはじめ、打ち込みをふんだんに用いた曲、サイケデリックなギターサウンドを前面に押し出したものなど、さまざまなアプローチの楽曲群でオーディエンスを楽しませた。
数々の新曲を届けたあと、Natsuki(B, Vo)はLuby SparksのデビューライブでDYGLと競演したことを振り返る。今回の企画でデビューライブ以来の競演を果たし、喜びを語りつつ「僕らもDYGLの背中を追いかけ、このスタイルを貫き通してやっていこうと思います」と今後の活動に対する意気込みを告げた。そしてLuby Sparksは穏やかなバラード調の新曲で本編を締めくくったのち、アンコールでは1stアルバム「Luby Sparks」のナンバー「Tangerine」を演奏。メロディアスなこの1曲で、「One Last Night」の終わりをセンチメンタルに彩った。
「Luby Sparks Presents "One Last Night"」2022年2月19日 WWW X セットリスト
DYGL
01. 7624
02. Banger
03. Stereo Song
04. The Rhythm of the World
05. Thousand Miles
06. Alone in the Room
07. 新曲
08. Waste Of Time
09. The Concept(オリジナル:Teenage Fanclub)
Luby Sparks
01. Intro
02. Depression
03. 新曲1
04. Somewhere
05. 新曲2
06. 新曲3
07. 新曲4
08. 新曲5
09. One Last Girl
10. 新曲6
<アンコール>
11. Tangerine