キヨサク(MONGOL800)、Mummy-D(RHYMESTER)、箭内道彦、亀田誠治からなるユニット・THE HUMAN BEATSの新曲「君の町はどんな町」が本日3月30日に配信リリースされた。
THE HUMAN BEATSが楽曲を発表するのは2012年9月にリリースされた「Two Shot」以来およそ9年6カ月ぶり。「Two Shot」で発生した全利益は一般財団法人あしなが育英会による「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」に寄付された。
「君の町はどんな町」は「コロナが終わったら」をテーマに箭内、増子直純(怒髪天)、Mummy-D、亀田がリレー形式で歌詞を書き、キヨサクがボーカル、Mummy-Dがラップを担当した楽曲。そして箭内が手がける東京メトロのCMシリーズ「Find my Tokyo.」に長年出演している石原さとみが曲中の語りを担当した。この楽曲配信による利益は新型コロナウイルスの最前線で医療に従事している人々に役立てられるよう、すべて寄付される。
THE HUMAN BEATSの特設サイトおよびYouTube公式チャンネルでは、「君の町はどんな町」と東京メトロのCMがコラボしたミュージックビデオを期間限定で公開中。MVでは箭内が演出した全CMの映像が最新作から過去作へさかのぼる形でつながれている。このMVは箭内が関係者用に制作した映像を観た石原の「ぜひこれを多くの方に観てほしい」という思いを起点に、東京メトロがCM映像を特別提供したことで公開が実現した。
コメント
キヨサク(MONGOL800)
寄り添いあう喜びを忘れないように
その意味を確かめるように歌いました
そんな「当たり前のこと」を改めて伝えることの大事さを感じています
Two Shot から10年
THE HUMAN BEATSの新しい歌
変わらない鼓動を感じてもらえたら嬉しいです
Mummy-D(RHYMESTER)
2021年秋、箭内さんからもらったコンセプトは、この分断の時代に、互いの違いを認め合おうというもので、10年前の「Two Shot」の時と何も変わっていません。当初コロナ禍におけるそれを踏まえて作詞しましたが、2022年2月24日以降、残念ながらもっと切実に響く歌詞になってしまいました。遠い国では、メトロはシェルターになったと聞きます。遠くにいる大切な誰かの生活を想像してみることは、前にも増して重要なことになってしまいました。「All we need is love, Love is all we need」、この曲を聴いて誰かが、少しでも誰かの痛みに寄り添えたら、優しい気持ちになれたら嬉しいっす。
箭内道彦
10年前、人々の間に、要らない溝ができて、壁ができて、ぼくたちは「Two Shot」という歌を作りました。
「君と僕の違うところを尊敬し合いたい僕と君の同じところを大切にしていたい」
やがてまた、さまざまな分断が生まれ、ぼくたちは新しい歌を作りました。
「君の町はどんな町 好きな場所はどんな場所 暮らす町で君が想う 好きな人はどんな人」
いろいろなことが起きてしまっている世界の、たくさんの片隅で、あなたと、誰かの、大切なものを、あたたかく、優しく強く、どちらも大切に思い合えたらと。
この歌を、好きだと言ってくれた友人石原さとみさんと、一緒につくった東京メトロのCM、数々の町たちとともに。
亀田誠治
2022年の今またTHE HUMAN BEATSの音楽を届けられることを本当に嬉しく思っています。「Two Shot」から10年。あれから10年も経ったのに、コロナ禍や戦争、自然災害…いまだに世界は穏やかでない困難が後を断つことがありません。
今こそ、離れてしまった人と人の心を優しく繋いでくれる歌が聴きたい。そんな思いを込めてTHE HUMAN BEATSは新しい歌を作りました。その名も「君の町はどんな町」。
あの時のメンバーが10年経って、ちょっぴり歳をとって、でも同じ気持ちで集まりました。
そして嬉しいことに石原さとみさんの柔らかな語りがこの歌に彩りを添えてくれました。僕たちが綴ったささやかだけど強い思いが君の町まで届きますように!
石原さとみ
素晴らしい曲に参加させていただきました。
また、動画を見て感謝が溢れ、涙が出てきました。2016年に始まった東京メトロのCM撮影。この6年間の愛と思い出がとことん詰まっています。私は本当に幸せ者です。沢山の駅に行って、沢山の人に出会って、沢山の幸せを頂きました。撮影を通じて本当に心が豊かになりました。
それぞれの街で出会った皆さんにとっても、大変な状況がまだまだ続いています。
一刻も早く心穏やかな日々が戻る事、そして、皆さんにとって新しいスタートが清々しくきれることを心から祈っています。
撮影で出会えた皆さんとゆっくり時間をかけてプライベートで再会できる日を心から楽しみにしています!
増子直純(怒髪天)
離れれば離れるほど寄り添う気持ちがある。
「また会いたいな」
そう思うだけでほんの少し気持ちが明るくなる。
先に楽しみがある生活は幸せだと思うんだ。
小杉幸一(配信ジャケットデザイン&アーティストイラストレーション)
ある日、箭内さんからとても優しく素敵な歌詞と曲が届きました。そのジャケットを作ってほしい、と。
「イメージしてるのはタイポデザインのみのジャケット。朝ドラやホームドラマのタイトルデザインみたいな縦組みのロゴ。ほんでもって小さく4人の顔を描いてほしい」と。
歌を聴いて、優しくも強い意志があるお手紙のようにしたいと思いました。
※記事初出時より文章の一部を変更しました。