渋谷慶一郎が音楽を担当した映画「ホリック xxxHOLiC」のサウンドトラック「ATAK025 xxxHOLiC」のリリースが決定。本日4月15日に渋谷のレーベル・ATAKのWebショップで先行販売がスタートした。
「ホリック xxxHOLiC」は4月29日に公開される映画。創作集団・CLAMPの大ヒットコミックを蜷川実花監督が実写化した。渋谷が本作で手がけたのは、アナログシンセサイザーMoog Oneや数多くのソフトシンセサイザーによる電子音楽。仏教音楽・声明の演奏家である藤原栄善の朗唱も随所に取り入れられている。物語のキーとなる、人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”のサウンドデザインはevalaが務めた。
「ATAK025 xxxHOLiC」は再構成した映画音楽を全21曲、約70分にわたり収録した作品。ミキシングはアメリカ・ニューヨーク在住のKiri Stensby、マスタリングはドイツ・ベルリン在住のEnyang Urbiksが担当した。ジャケットには蜷川の未発表を含む写真4点が使用される。本作のストリーミング配信および一般流通によるCD販売は4月27日にスタート。なお渋谷が電子音楽のアルバムを発表するのは「ATAK020 THE END」以来、約8年5カ月ぶりとなる。
参加アーティスト・エンジニア コメント
evala
見える人にしか見えない奇怪で不可思議なアヤカシ。世界中で録りためてきた非日常空間の音から、カオス力学アルゴリズムまでを使って、その音を探求しました。久しぶりの渋谷さんとの協働はとてもエキサイティング! 映画音楽の新しい未来が見えました。
藤原栄善
1200年の歴史ある高野山に伝わる仏教音楽声明。今まで誰も考えつかなかったであろう電子音楽と声明のコラボレーション。天才音楽家渋谷慶一郎氏によって幻想的な世界が創り出される。宇宙空間にいるような初めての体験。まさに曼荼羅世界。安心と心地よさを味わうことができる作品だと思います。
Enyang Urbiks
私はマスリングエンジニアとして、アーティストの精神をイメージし、そのイメージを音にすることを目指しています。慶一郎の作曲は、正義のためにリスナーを天国に連れていく、幽玄の闘士のような感じがしました。それを音で表現したかったんです。ジャンプして軽やかに飛びながらも、地に足をつけて強く立ち上がり、世の中の波を動かしていくファイターのような。このような美しく力強い、豊かなイマジネーションに満ちたコンポジションに誘ってくれた慶一郎に感謝しています。また彼のチームが作り上げた、今回の制作チームのハーモニーにも凄く感謝しています。
Kiri Stensby
渋谷氏の音やテクスチャーの使い方はとても刺激的で穏やかなシンセサイザーやアンビエントな瞬間と、大きなクラッシュや爆発的なサウンドの共存が、ミキシングを面白くダイナミックなものにしてくれました。彼の作曲はストーリーがあるので、音楽の裏にある感情を引き出すような、豊かで充実した音の風景を作り上げることができました。
渋谷慶一郎「ATAK025 xxxHOLiC」収録曲
01. Run Away
02. HOLiC
03. Room
04. Spider Woman 05 Trust
06. Dining
07. Chant
08. Drone
09. Garden
10. Empty Life
11. Ambient
12. Fall
13. Techno
14. Spider Woman 2 15 Water
16. Flashback
17. Confession
18. Battle
19. Techno 2
20. Final War
21. HOLiC End Title