由薫が6月17日公開の映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の主題歌を担当することが発表された。
この映画は、アーサー・コナン・ドイルによる探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの長編「バスカヴィル家の犬」をモチーフにした作品。閉ざされた離島を舞台に、ディーン・フジオカ演じる犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄と岩田剛典演じる元精神科医・若宮潤一がある誘拐未遂事件の犯人を追う。
由薫は映画の主題歌として「lullaby」を提供。本楽曲はONE OK ROCKのToruがプロデュースしている。由薫は主題歌を担当することについて、「身に余るチャンスをいただき、私なりに必死に映画に寄り添おうとしていたつもりが、気づけばこの映画が、そして『lullaby』が私に寄り添ってくれていました。大切なこの曲が、飛び立って、必ず皆さんに届きますように」とコメントしている。YouTubeでは「lullaby」を使用した映画の予告映像を公開中。
また由薫が6月に「lullaby」でユニバーサルミュージックからメジャーデビューすることもアナウンスされた。
由薫 コメント
身に余るチャンスをいただき、私なりに必死に映画に寄り添おうとしていたつもりが、気づけばこの映画が、そして『lullaby』が私に寄り添ってくれていました。大切なこの曲が、飛び立って、必ず皆さんに届きますように。
Toru(ONE OK ROCK) コメント
人間の根底にある強く生きたいという気持ち、離れることのない絆や魂、この映画の作品に寄り添いつつ由薫の持つ繊細でどこか切なさがある声を引き出すことでこの曲が生まれました。
日本からまた1人、新たなシーンを作り出してほしいなと今後も楽しみにしています。
西谷弘監督 コメント
映画音楽の制作に携わり、最初のデモにして胸をドンと突かれたのは初めての経験でした。昨今、より複雑で難解な楽曲が流行る中、届いたのは力強くも繊細なストレート。それ故に高いクオリティが求められた曲が心に響いたのです。ネタバレにもなるので多くは語れませんが、オーダーは一人の登場人物の心の叫びで“レクイエム”とお願いしました。対して音楽家は“ララバイ”と応えてくれました。ラストシーンを観てもらえればわかると思いますが、音楽家は監督以上に人間を捉え、人の絆にも輪郭を与え、登場人物の心を解放してくれたのです。Toruさん、由薫さん、スクリーンに切なくも愛しい息吹きを注ぎ込んでいただき心から感謝しております。