長谷川慎(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の1st写真集「CHARACTER」が8月3日に刊行され、本日8月5日に東京都内にて記者会見が開催された。
「CHARACTER」は、長谷川が体脂肪率を3%まで絞り、鍛え上げた肉体で撮影に挑んだ写真集。THE RAMPAGEのファッションリーダーでもある彼らしく、さまざまなファッションに身を包み、この写真集でしか見せない“キャラクター”を表現している。写真集には自身が編集長となり制作したZINEも付属。このZINEで長谷川は、彼とプライベートで親交の深いアーティスト・COIN PARKING DELIVERYとのコラボレーションで、埼玉県さいたま市中央区役所全面協力のもと区役所の外壁にウォールアートを制作するなど、アートな一面も発揮した。
7月29日に24歳の誕生日を迎えたばかりの長谷川。誕生日はTHE RAMPAGEメンバーとともに出演する舞台「『ETERNAL2』-荒野に燃ゆる正義-」のゲネプロがあったそうで、自宅で1人ディナーを楽しんだという。会見では「ちょっと高めの出前を取りました。普段は1500円くらいのお弁当を頼むんですけど、誕生日だったし、舞台に向けての気合い入れも兼ねて6000円くらいのうなぎひつまぶし弁当を頼んで、しっぽり1人で噛み締めました」と当日の様子を語った。
“6000”と言えば、「CHARACTER」は約6000枚のカットから長谷川自身が写真をセレクトし、160ページに収めた写真集。さまざまなシチュエーションやスタイルでのシューティングに挑戦した長谷川は「僕にはいろんなキャラクターがある」と思い、「CHARACTER」というタイトルがひらめいたという。会見では長谷川が4枚のお気に入りの写真をピックアップし、それぞれその理由を述べた。度々この写真集について話題になるのは、バスルームで撮影された8パックの腹筋をフィーチャーしたセクシーなカットだが、長谷川がまずお気に入りの1枚として選んだのは、その次に撮ったというアメリカンダイナーでパフェを食べている写真。このカットについて彼は「あの腹筋を作るまでに1カ月ちょっと食事制限をして、水抜きや塩抜きをして……そのあとに食べた初パフェだったので、このパフェが本当に輝いて見えたんです(笑)。ずっと我慢してきてやっと食べられたパフェという印象が強いですね。撮影を忘れて本当の笑顔を見せています」と説明した。
長谷川が2枚目に選んだのは、重厚感のある階段にChristian Diorのセットアップ衣装を着て佇むカット。「絶対にスーツのセットアップで写真を撮りたかったんです。パッと見たときに海外なのかなって思うほど、雰囲気のあるところで、ドシッと構えている感じがお気に入りです」と述べた。3枚目は泡風呂に胸まで浸かったリラックス感の写真で、「8パックの“脱ぎ”のシーンのあとに撮ったんですが、これは“見えないよさ”がある写真です。筋肉を意識しすぎず、ラフな感じですし、腹筋を見せる写真の撮影を終えてちょっと安堵の表情を浮かべています。濡れた髪もお気に入りです」と解説した。
最後にピックアップしたのは、ビビッドなパープルスーツにグリーンのシャツを合わせた、まるで“ジョーカー”なカット。カメラマンとディスカッションをしていく中で「ストーリー性を大事にしたい」という思いが生まれた長谷川は、バーカウンターでお酒を飲んでいるカットから「何か悪さをして稼いだお金でお酒をめちゃめちゃ飲みまくって、ちょっと酔っ払っている姿」へとストーリーをつなげようと考えたという。「実際にはお酒を飲んでいないんですが、酔っ払ったときの自分を思い出して悪そうな感じを意識して撮影しました。今まで見せてこなかった表情なので、ファンの皆さんにもきっと新鮮に感じていただけると思う」と、写真集制作の中で出現した自身の新たな顔をアピールした。
写真集付属のZINEでCOIN PARKING DELIVERYとタッグを組んだ理由について長谷川は、「めちゃめちゃ仲がいい友達なんですが、同世代で何かすごいことをしたいという思いがあったし、フックアップの意味も込めています」と説明。当初は貸しスタジオの中で白いベニヤ板にアートを描く予定だったが、アートに力を入れているさいたま市中央区から、区役所の壁面アートを手がけないかという打診があったといい、当初計画していたものから予想外に大きなプロジェクトに進化した経緯も語った。このZINEに印字されたQRコードからはクリエイター集団・YouthQuakeに所属するudaiが制作したメイキング映像を観ることもできる。映像にはダンスミュージックプロジェクト・Rave RacersのCYBERHACKSYSTEMが制作したトラックも使用されており、ZINEのみならず映像までもが長谷川が友人たちと作った自信作だ。このZINEについて長谷川は「いろんな仕掛けが入っているZINEで、買った人にぜひ楽しんでほしい。僕のこだわりが超詰まった1冊になりました!」と笑顔を見せた。
ソロ写真集の会見恒例の「写真集を自己採点すると?」という質問に長谷川は「1万点です!」とキッパリ。そして「なんて答えようか考えてました」と照れくさそうに笑った。プロジェクト始動から約半年が経ち、ようやく写真集の発売日を迎えた今の気持ちを聞かれた長谷川は「THE RAMPAGEに入る前から写真集を出してみたいという願望があって、人生の中で1つの夢でした。早く今まで自分がインプットしてきたものを表現したいと思っていたので、打ち合わせの段階からずっとワクワクしていて、本当に僕のこだわりが詰まった1冊ができた。全国の書店に並んでいる写真を見たり、ファンの方から感想が届いたりして、僕の独りよがりではなくファンの方々が全力で受け止めてくれたことがわかって、やりたい放題にやらせてもらえて本当に幸せだと思いました。今もずっと楽しくて、幸せな気持ちでいっぱいです」とにっこり。次なる夢については「もちろんベースにダンスはあるんですが、ファッション関係のお仕事ももっとやっていきたいですし、ラップにも興味があります。あとはイラストも最近ちょこちょこ描いていて……次なる夢は1つには絞れないですが、30歳という節目までに今の野望や目標を叶えられたらと思っています。やりたいことが多すぎるので、とりあえずカマしていこうかなという感じです」と述べた。
最後に写真集のPRを求められた長谷川は「24年間いろんなカッコいいもの、面白いもの、かわいいもの……いろんなものをインプットしてきて、それを自分なりに解釈して、頭の中のものを全部表現しました。いろんなクリエイターの方に協力してもらって160ページにギュッと収めた、これ以上は出せないくらいに今の僕の本気を出した1冊です。点数は『1万点です』と自分でも言えるくらい納得の行く作品ですし、1枚1枚妥協がなくどのシーンを見てもいろんなことを感じられる1冊。ぜひ僕の本気を全力で感じてほしいです」と堂々コメント。写真集を抱え、手を振りながら報道陣の前から去った。