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空白ごっこが初の東名阪ツアー「halo」完走、セツコがメンバーやファンへ感謝語った渋谷クアトロ公演

約2年前2022年09月22日 6:04

空白ごっこが9月16日に東京・渋谷CLUB QUATTROで東名阪ツアー「空白ごっこ ONEMAN TOUR 2022 halo」の最終公演を開催した。

今年2月の1stシングル「ラストストロウ」のリリース以降、6月公開の「神は見返りを求める」で初の映画主題歌を担当したり、7月には下北沢を舞台にしたサーキットフェスイベント「下北沢フェスごっこ2022」を開催したりと精力的な活動を展開してきた空白ごっこ。「空白ごっこ ONEMAN TOUR 2022 halo」は彼女たちにとって初の東名阪ツアーで、最終公演では怒涛の活動の中で成長してきたバンドの現在のモードをひと目見ようと多くの観客が渋谷CLUB QUATTROに詰めかけた。

定刻を少し過ぎた頃、青を基調としたワンピースをまとったセツコ(Vo)がバンドメンバーの待つステージに登場。彼女は1曲目に「かみさま」をセレクトすると、疾走感あふれるバンドサウンドの中、憂いをにじませたボーカルを響かせて序盤からファンの心をつかんだ。MCではセツコが「お手まで振っていただいてね、アイドルになった気分です(笑)」と会場のムードを和ませつつ、「平日によく来てくれたね! ツアーは今日で終わってしまうんですけど、皆さんと一緒の時間を共有できることをうれしく思っています。最後まで楽しんでいってください」とファンへの感謝を語った。ライブはどこかカオティックなサウンドに、人間の矛盾や滑稽さを描いたリリックを乗せた最新曲「びろう」で再開。セツコはそのまま「だぶんにんげん」「ピカロ」など、2020年発表の1st EP「A little bit」の楽曲をときに繊細に、ときに激しく歌い上げ、空白ごっこならではのメランコリックな世界へと導いた。

空白ごっこは今年の12月で活動3周年を迎える。セツコは針原翼と出会った当時、相手の顔を見て話せないほど他者とのコミュニケーションが苦手だったことを振り返り、「よく3年も一緒に続けてくれましたよ(笑)。顔を真正面に向けて話せるガキになりました。こういう場に立つたびに『ああ、連れ出せてもらえたんだな。よかったな』と思います」と、活動をともにする針原、koyoriへの感謝の思いを語った。またセツコは今回のツアータイトル「halo」が、対象物に対して後光を感じ取ると対象の印象を歪めてしまう心理現象・ハロー効果から取ったものだと明かし、「簡単に言うと第一印象という意味で、空白ごっこは3人の曲書きがいて、3人とも全然違うテイストなわけじゃないですか。それに対して『すごく感動した』と言ってくれる人もいれば『暗い気持ちになっちゃった』という感想もあって、どの感じ方も全部うれしいの」とコメント。そしてメンバーや活動の中で出会ったファンについて、「ここは居心地のいいまま消えないんじゃないかな。安心できる場所がやっとできた気がします」と語った。

ライブ終盤、ステージが暗転するとセツコが「運命開花」とひと言。これを合図に歪んだギターの音色が鳴り響き、キラーチューン「運命開花」の演奏がスタートする。フロアからはハンドクラップが湧き起こり、サビではオーディエンスが拳を突き上げるなど一体感のあるステージが繰り広げられた。空白ごっこはその後、キレのあるギターリフとダンサブルなリズムが印象的な「リルビィ」や、言葉遊びのセンスが光るアッパーチューン「シャウりータイム」などで観客の体を大きく揺らし、本編ラストの「天」では会場のテンションを最高潮に導いた。

アンコールを求める拍手が鳴り止まない中、空白ごっこは再びステージに現れると「キザな要素が足りない」をプレイ。セツコはその後のグッズ紹介で声出しができない中でもファンとのコミュニケーションを楽しんだ。最後は「ハウる」「ストロボ」の2曲を続けて演奏。セツコは改めて会場に集ったファンに感謝の気持ちを伝えのち、名残惜しそうに何度も何度も手を振ってステージをあとにした。

「空白ごっこ ONEMAN TOUR 2022 halo」最終公演 9月16日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. かみさま
02. 19
03. びろう
04. だぶんにんげん
05. ピカロ
06. サンクチュアリ
07. ラストストロウ
08. なつ
09. プレイボタン
10. ふたくち
11. カラス
12. 雨
13. 運命開花
14. リルビィ
15. シャウりータイム
16. リスクマネジメント
17. 天
<アンコール>
18. キザな要素が足りない
19. ハウる
20. ストロボ

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