本日11月10日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」の完成披露試写会に、本作の日本語吹き替え版の声優を担当する百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、浪川大輔、早見沙織が登壇した。
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」は、同名のマーベルコミックを原作とした2018年公開の映画「ブラックパンサー」の続編。前作では2020年8月に死去したチャドウィック・ボーズマンが、超文明国家ワカンダの国王とヒーロー・ブラックパンサーという2つの顔を持つティ・チャラを演じた。続編では国王を失ったワカンダに“海の帝国”の脅威が迫る様子が描かれる。
完成披露試写会では司会者が百田に対し、「うれしい、おめでたい(映画の)公開となりますけど、百田さん。おめでたいことと言えば、もう1つありますよね」と、先日ももクロの高城れにが北海道日本ハムファイターズの宇佐見真吾との結婚を発表したことについてやや強引に話を振る。これを受け、百田は「夫婦でこの作品を観てくれたらうれしいです」と笑顔を見せた。また、前作に引き続きティ・チャラの妹である天才科学者シュリの声を演じる百田は、4年前にチャドウィック・ボーズマンと会ったときのことを振り返り、「『日本の妹です』と自己紹介したら温かくハグをしてくださって。今回、続編が公開されることになり、こんなにたくさんの人が楽しみにしてくれていること、日本でも盛り上がっていることをお伝えしたいです」と思いを馳せた。
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」では、どのキャラクターが新たなブラックパンサーになるのかが大きな注目ポイント。司会者から「とっても気になるんですけど…‥」と迫られた百田は、「今、外を歩けないんですよ(笑)。この作品のファンの方は、私の周りにも多くて。私がまた映画に関わらせていただくことが発表されてから、行く現場行く現場でこの作品のことを聞かれますし、予告が公開されるたびに『誰になるの? ブラックパンサー』と何回聞かれたかわからないです」と秘密を守る苦労を口に。海の帝国の王ネイモアの声を演じる浪川、19歳の天才発明家アイアンハートことリリ・ウィリアムズの声を演じる早見も自身の役に触れつつ、ネタバレにならない範囲で作品の見どころをアピールした。また百田が「アクションが本当に壮大で。私は体を動かしてないのに、アフレコの次の日に筋肉痛になったくらいで……」と不思議なエピソードを語ると、浪川は「(キャラクターと)一緒の気持ちになって、体が反応していたのかもしれないですね。細胞レベルで!」と優しくフォローしつつ、「普通にアフレコしてる分には、そんな筋肉痛にはならないですけどね」とツッコミ。続いて話を振られた早見も「あー、そうですね……あまりないです」と否定したが、「でも、今作においては私もちょっと疲労感ありましたね」と最終的にはしっかり百田をフォローした。
今作でワカンダが新たなリーダーを求められる状況に陥ることにちなみ、完成披露試写会では百田、浪川、早見の中で誰がもっともリーダーにふさわしいかを診断するコーナーも行われた。心理占星術研究家の鏡リュウジの監修したこのコーナーでは、4枚のタロットカードの中から1枚を直感で選択。3人は偶然にも金貨のカードを選び、「現実的で慎重な経営者タイプ」と診断された。この結果に受け、百田は「私、本当にしっかりしてないんですよね……。グループのリーダーをやっているんですけど、リーダーとして活躍する時間があまりないので。メンバーが本当にしっかりしているんですよ」とコメント。「ここに来る前、メンバーと一緒で、ほかのメンバーもカードを選んだんですよ。でも、誰がどれを選んだのか忘れちゃって(笑)」と話し、自身がしっかり者でないことを強調した。
診断コーナーが終わると、「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」がヒーロー映画であることにちなみ、藤岡弘、がサプライズゲストとして登場した。百田に花束を贈呈し、映画の公開を祝福した藤岡は本作を観賞した感想を交えながら、自身の“ヒーロー論”を熱弁。ブラックパンサーのお面を顔にかざした観客たちをバックに、百田、浪川、早見とともにマスコミのカメラに向けて、胸の前で腕をクロスさせる“ワカンダ・フォーエバー”ポーズを力強く決めた。