昨日12月8日、&TEAMのデビューショーケースイベント「&TEAM DEBUT SHOWCASE [First Howling : ME]」が東京・東京体育館にて行われた。
&TEAMは、HYBE LABELS JAPAN初のグローバルボーイズグループを誕生させるオーディションプロジェクト「&AUDITION -The Howling-」を経て結成された9人組グローバルグループ。昨日12月7日に1st EP「First Howling : ME」でデビューを果たした。この日は約1万人ものLUNÉ(&TEAMファンの呼称)が彼らの晴れ舞台を一目見るべく会場に集結した。
真っ白なスモークをかき分けて9人が登場すると、客席からは期待に満ちあふれた大きな拍手が送られる。鳴り止まない拍手の中、彼らはデビューEPのリード曲「Under the skin」をパワフルにパフォーマンス。デビューして間もない新人らしからぬ、アグレッシブでキレのある歌とダンスで観客を圧倒した。
司会の古家正亨によってステージに呼び込まれた彼らは、緊張感と達成感が入り混じった表情を浮かべながらLUNÉたちの前へ再び登場。リーダーのEJがグループ名の由来を流暢な日本語で説明したのち1人ひとりの自己紹介へ。リーダーのEJがトップバッターを務め、「温かい牛丼が好きな、温かいみんなのリーダーEJです!」とフレンドリーな自己紹介で場を和ませる。その後も「LUNÉの皆さんも、メンバーも、世界も守るFUMAです」「&TEAMのカルシウム、JOです」「こんばんワン! マルチリンガルな&TEAMの末っ子MAKIです!」と個性豊かに挨拶が展開される中、Kはモニタに映し出されるやいなやカメラに向かって指差ししてアンニュイな笑みを浮かべ、会場から悲鳴が。その反応を見たKはニヤリと笑顔を浮かべたのち、「カッコいい、かわいい、キングヒョン、Kです!」とお茶目に自己紹介しLUNÉを魅了した。
続くフォトコールで彼らは、手を振りながら「こんにちはー」「アンニョン」「Good Evening」とさまざまな言語で報道陣にアピール。ソロでの撮影はメンバー同士で「かわいい」「いいねー」「マジかっけえ」と声をかけ合うなど和やかな空気で行われ、YUMAは自身の美肌の秘訣である「白湯を飲んで(夜の)11時に寝る」ことを表現したポーズや、メンバー・Kが得意とする「Kポーズ」を披露し会場を沸かせた。
フォトセッションを終えると、彼らはハイチェアに腰掛けてデビューEP「First Howling : ME」に関するトークを繰り広げた。リード曲「Under the skin」についてKは「メンバーたちの『変わりたい』『踏み出したい』という強い意志が込められています。多様な9人が心の声に気づいて、それぞれが声を上げる模様が描かれています」と話し、楽曲には「うっせえわ」のsyudouが制作に関わっていることにも言及。その後もメンバーたちは、EPに収録される「Scent of you」「バズ恋(BUZZ LOVE)」「The Final Countdown (&TEAM ver.)」のコンセプトをそれぞれ解説した。なおYUMAは楽曲の第一印象について「この曲でデビューできることが本当に幸せだなと思いました」と振り返り、しみじみとした表情を浮かべた。
坂口健太郎が出演したことでも話題を集めた「Under the skin」のミュージックビデオについて話題が及ぶと、HARUAは「心の中を描写した映像が多くて、細かいところまで楽しめるかと思います」とにっこり。お気に入りのシーンについては、TAKIが「2サビが終わったところの、JOくんのストーリーが好きです。とても印象的です」とJOに視線を向けた。また初演技の感想について聞かれると、Kは「泣く演技だったんですけどなかなか泣けず……。坂口健太郎さんから『まばたきせずにいたら涙出るんじゃない?』と言われてやってみたんですけど、やっぱり泣けず。悲しい状況を思い浮かべたんですけどそれも泣けずで……」と涙を流すシーンにかなり苦戦したことを告白。最終的に泣く演技を成功させた彼は、「表現者として、すごく大切な時間になりました」と穏やかな表情で述べた。
イベント後半には、マスコミから事前に募集した質問に回答していく時間が設けられた。2020年に放送されたオーディション番組「I-LAND」を経て、2年越しにステージに立ったことについて、「当時の自分にどのような声をかけるか」を問われると、Kは「そのときはつらかったんですけど……今はゴールが見えなくても、やるべきことを一生懸命、真摯にやっていれば点と点が線になる日が来るよ、と伝えたいです。僕自身もそのとき、あきらめずに『もっとがんばろう』と一生懸命取り組んだことで最高の仲間に会えたので」と凛とした表情で話した。また、先輩であるLE SSERAFIMが「第73回NHK紅白歌合戦」に出場することに関連して「&TEAMとして来年成し遂げたいこと」について聞かれると、YUMAは「僕たちも紅白歌合戦に出たいです! そしてビルボードにランクインするグループになりたいです」と目標を述べた。なおここでは国内だけでなく海外メディアからの質問も届き、EJは韓国語で、NICHOLASは英語でコメント。「&TEAMは、どのようなグループになりたいか」を問われた際には、NICHOLASが「皆さんを魅了するグループになりたいですし、ポジティブなエネルギーを届けるグループになりたいです」と流暢な英語で力強く語った。
さまざまな質問への回答を終えたメンバーたちは、最後に1人ひとり挨拶。JOは「今日は緊張したんですけど、大きな舞台に立てて光栄です」、FUMAは「これからも1つひとつ丁寧に、真摯に取り組んでいくので応援よろしくお願いします」、TAKIは「まだまだ未熟ですが、これからはもっともっと、さまざまなことを経験して皆さんの前に立てたらなと思っているので、楽しみに待っていてください」とそれぞれコメント。Kは「ようやくデビューしましたね」と会場を一望したのち、「皆さんを見ていると(デビューしたことを)実感します。今まで支えてくださったLUNÉの皆さん、いつも応援してくれる家族とメンバーのみんなに感謝を伝えたいです」と続け、その後もHYBEの議長であるパン・シヒョクやHYBE JAPANの代表を務めるイ・ミョンハクらをはじめとした関係者への感謝も表明した。またMAKIは、配信を視聴するグローバルファンに向けて英語でメッセージを送り、「僕たちは世界中のLUNÉの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。すぐに会いましょう!」と笑顔を見せた。
ラストには、彼らの“原点”とも言えるオーディション番組「&AUDITION」のシグナルソング「The Final Countdown」をパフォーマンスした&TEAM。キラキラと輝く希望を表現するかのようなパフォーマンスを終え、イベントが終了するかと思いきや、Kが「今から皆さんの元に会いに行きます!」と宣言。思わぬサプライズに客席からざわめきが起こる中、メンバーたちは会場を巡るべくトロッコに乗り込んだ。「デビューしました、幸せです!」「皆さん大好きです、また会いたいです」などとうれしそうにファンに語りかけながら、会場を一望。彼らはトロッコから降りたあとも、「まだ帰りたくない」「もう1周したかった!」「最高のデビューでした」と興奮気味に語り、ファンとの別れを惜しんだ。その後も彼らは姿が見えなくなる最後の瞬間まで目一杯LUNÉに向けてラブコールを送り続け、幸せいっぱいのムードでデビューショーケースの幕が閉じた。