JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

「豆柴の大群なりの合宿」最終日で運命の結果発表、クロちゃんの目に涙

「豆柴の大群なりの合宿」集合写真
2年以上前2022年12月14日 15:03

豆柴の大群の新メンバーオーディション「豆柴の大群なりの合宿」が12月11日から14日にかけて開催された。この記事では最終日となる4日目の模様をレポートする。

「豆柴の大群なりの合宿」には12名の候補生に、豆柴の大群からナオ・オブ・ナオ、ハナエモンスター、ミユキエンジェル、アイカ・ザ・スパイの4名を加えた計16名が参加。合宿の模様はニコニコ生放送で生中継され、大勢の視聴者がオーディションの模様をリアルタイムで目撃した。3日目終了時点のメンバーは下記の通り。

「豆柴の大群なりの合宿」参加メンバー

候補生

カンナ / リノ / モモカ / アユミ / ハルナ
脱落:ウンヒ / ミユウ / ミサキ
脱落(救済対象):シオン / スズノ / レオナ / ハノン

豆柴の大群

脱落(救済対象):ナオ・オブ・ナオ / ハナエモンスター / ミユキエンジェル / アイカ・ザ・スパイ

早朝6:00に始まったのは3日目の脱落者の救済を懸けたスクワット対決で、ここには候補生のシオン、スズノ、レオナ、ハノンと、豆柴メンバー4人の計8人が参加。彼女たちは「MUST CHANGE」のリアレンジバージョンのトラックが流れている間にスクワットの数を競った。「MUST CHANGE」のリアレンジバージョンは7分を超える曲。8人は徐々に言うことを聞かなくなる足にムチを打ちながら、ひたすらスクワットを続けた。脱落者の人数はスクワット対決終了後、脱落者数が書かれた2通の封筒のうち1通をスタッフが開封し、「4人」に決定。その結果、上位のミユキ、ハナエ、スズノ、レオナが救済され、下位のナオ、アイカ、シオン、ハノンが脱落することに。豆柴のメンバーであるアイカは泣き崩れ、ナオも泣きながらその場に立ち尽くした。WACK代表・渡辺淳之介はその状況に「なんでやねん」とツイート。するとニコ生を観ていた視聴者から、豆柴のグループとしての今後についての疑問をぶつけるリプライが多数寄せられた。「MUST CHANGE」を標語に展開されてきたオーディションの意味や、グループの成長のために求められている変化について、メンバーや豆粒(豆柴の大群ファンの呼称)が改めて考えを巡らせることになった。

早朝マラソンは強風が吹き荒れる中、スタート。アイカとナオはこの日が合宿最終日ということもあり、このあとのオーディションを見学することになり、参加者たちの帰還を見守った。走者たちは一斉にスタートし、折り返し地点を過ぎてから強烈な逆風に吹かれながらも前に進んでいった。マラソンの結果は1位がモモカ、2位以降にカンナ、ハルナ、リノ、ミユキ、アユミ、スズノ、ハナエが続き、レオナが最下位でゴールした。なおタワーレコード島田マネージャーもマラソンに参加していたが、走っている最中に強風でメガネを吹き飛ばされた。

この合宿では初日の体力測定、2日目のチーム戦によるドミノ倒し、3日目のコントと運動会が審査対象ということで、歌や踊りに関する審査は行われてこなかった。最終日の正午に初めて開かれることとなるパフォーマンス審査の課題曲は、豆柴の最新シングル曲「MUST CHANGE」のリアレンジバージョン。参加者はアユミ、ハルナ、モモカ、カンナ、リノからなる「チームモンスター」、最終日の救済者で構成されたミユキ、ハナエ、スズノ、レオナの「チームアイドル」の2チームに分かれ、それぞれ歌詞と振付を独自に考えて披露することになった。

パフォーマンス審査 チーム分け

チームモンスター

アユミ / ハルナ / モモカ / カンナ / リノ

チームアイドル

ミユキ / ハナエ / スズノ / レオナ

各チームは10:00までに歌詞をスタッフに提出し、振り入れを行った。ナオとアイカは脱落したが、それぞれ歌詞を独自に書いた。チームモンスターは現役メンバーのいないオール候補生、チームアイドルは豆柴のミユキとハナエ、候補生のスズノとレオナで構成されている。

昼のパフォーマンス審査には豆柴の大群アドバイザー・クロちゃん(安田大サーカス)と渡辺が出席し、2組が短い時間で完成させたパフォーマンスを見届けたあとにコメントした。

クロちゃん

僕はチームアイドルを1位、チームモンスターを2位にしました。チームアイドルのほうがやはり救済で勝ち上がっていることもあって必死感がしっかり出ていたと思う。その気持ちが乗っていて、熱い感情が伝わったので1位にしました。

現メンバーのハナエとミユキが、候補生との差を見せつけられていないのが残念。チームモンスターは現メンバーがいない中、昨日の夜からよく考えてくれたと思う。歌でミスることもあったけど、そこは鼻歌にしないで違う歌詞でもいいから歌ってつないでもらいたかったです。

渡辺淳之介

チームモンスターは作詞したことある人がいないのに、譜割りがしっかりしていたのですごいなと思いました。ですが単純にもっと顔を上げましょう。不安なところがあると思うんだけど、それを見せないと意味がない。びっくりするくらい上を向いてやらないとそう見えない。天井のエアコンを見るくらいの感覚でやってもらいたい。それと個別になるけどカンナはダンスに自信あるわりにあのダンスでよかったの? ちゃんと見せ方を考えないといけない。

チームアイドルはハナエとミユキは初っ端からミスっていてなんなの? お前らは「止まるな」とこれまで言われてきたはずなのになんで止まってるの? 勘弁してよ。レオナ、スズナのほうが目立っていたから。ハナエとミユキは動揺してるのかもしれないけど、気を引き締めてやらないと。作詞の件もそうだけど、どちらかというと譜割りが甘い部分もあったからちゃんとしてほしい。スズノはがんばってやってたと思うけど、すごく顔が下を向いている。お客さんを見ることも大切だけど、さっき言った通りめちゃくちゃ上を向いてほしい。レオナは経験者だっけ? だったらもっと見せられるでしょ。今回ならハナエとミユキを食うくらいでやってほしかった。もっと自信を持ってやってほしい。

なおスタッフ評価を含めた順位は、チームアイドルが14ポイント獲得で1位、チームモンスターが11ポイント獲得で2位となった。全体の評価とは異なり、渡辺はチームモンスターが1位、チームアイドルが2位という評価を下していた。

昼食後には夜のパフォーマンス審査についてアナウンスされた。次は3チーム制となり、「チーム豆柴の大群」がミユキとハナエ、「チームフルーツぶりゅれ」がスズノ、カンナ、モモカ、「チーム押せないボタン」がアユミ、ハルナ、リノ、レオナという組み合わせとなった。課題曲は豆柴の大群の「大丈夫サンライズ」「ろけっとすたーと」の2曲だ。

各チームの練習中、渡辺とクロちゃんによる個人面談が行われた。合宿の振り返りや志望動機などをテーマにしつつ、クロちゃんと渡辺は参加者それぞれの課題について意見した。なおカンナの面接時に渡辺は「間違えても何してもいいから、完璧を見せようなんて考えないでいい。本気の姿を見たい」「後悔しないようにやってね」などと声をかけた。クロちゃんは泣き出すカンナにティッシュを差し出すタイミングを気にしすぎたためか、足がピクピク動いた。面談の合間には「今の涙であの子の魅力が出てますよ」と分析。渡辺も「あれで(本気の姿を)見せてくれたら合格するんじゃないかな」とつぶやいた。また現役看護師のモモカは、モモコグミカンパニー(BiSH)のエッセイを読んで共感した部分があったと話し、「アイドルになりたくない人なんて世界にいないと私は思っている。それくらいキラキラした職業に見えて憧れている」と述べた。クロちゃんはティッシュを差し出してから「本気で期待しています」と声をかけた。

ハナエは早朝スクワットとマラソンの影響で筋肉痛を起こしており、「体が追いつかなくて、それに心が引っ張られて、本気を出せなかった。候補生の勢いにも飲まれた」と発言。渡辺が「お前がプロというところを見せなくてどうする、お前が候補生みたいになってる」と話すと、その言葉に続けてクロちゃんが「さっきのパフォーマンスでもついハナエを見ちゃうくらいだったならいいんだけど、正直候補生のレオナを見ちゃった。今日1日でいろんなことがあって、アイカとナオがああいう感じ(脱落)になったけどさ」と泣き出す。だんだん感情的になるクロちゃんは「WACK魂を出せよ! お前がやらないでどうするんだよ!」と檄を飛ばし、「あの2人(アイカとナオ)はもう参加できないんだよ! このままじゃ豆柴、終わっちゃうよ! 俺、嫌だよ! だから最後……頼むね」と述べた。彼はミユキに対しても同様に発破をかけた。

面接終了後、ニコ生では練習風景が生中継されていたが、カメラの映像が面談部屋に座るクロちゃんと渡辺に切り替わる。2人は豆柴のアイカとナオが脱落した状況について説明したあと、「(脱落した2人を含む)4人での最後のパフォーマンス審査をもって、脱落を判断したいです」と視聴者に呼びかけ、アンケートを実施。ここでは視聴者の約8割が「4人でのパフォーマンスを見たい」を選んだ。早速、島田マネージャーが豆柴メンバーを練習部屋に集め、アンケートの結果をメンバーに報告。島田マネージャーは涙ながらに「これはチャンスでもあるけどすごく怖くて、最後の4人のパフォーマンスがダメだったら、豆柴の大群が総入れ替えになる可能性がある。本当に最後のチャンスをもらったと思ってがんばってね……頼むよ」と話し、4人は「じゃあ早くやろう」と気持ちを切り替えて準備に移った。なお12月17日の東京・ヒューリックホール東京で行われるワンマンライブ「WE MUST CHANGE TOUR FiNAL」をもってカエデフェニックスが脱退。豆柴は5人体制ラストのライブを控えているため、4人編成でのパフォーマンスは通常の形態ではない。4人でのパフォーマンス審査に向けて、歌割りなどを組み直してから練習を開始した。脱退するカエデは合宿に参加していないがほぼ24時間体制でニコ生を視聴しているようで、Twitterでは合宿の状況や自らの思いをツイート。脱落したアイカ、ナオを含む4人でのパフォーマンスができることについて感謝しつつ、「4人で必ず変わった姿を見せることができると信じています」とつづった。

18:00から夜のパフォーマンス審査が行われた。4人になったチーム豆柴の大群、候補生メンバーからなるチームフルーツぶりゅれ、チーム押せないボタンが「大丈夫サンライズ」「ろけっとすたーと」の2曲を披露。全組のパフォーマンス後、渡辺の提案により急遽、チーム豆柴の大群のみ「MUST CHANGE」リアレンジバージョンを追加で披露した。その後、昼と同様にクロちゃんと渡辺がそれぞれの思う各チームのランキングを発表した。

クロちゃん コメント

3位は押せないボタン。悪かったってわけじゃない。カッコいい曲、かわいい曲で得意な子、得意でない子がいて。レオナとかはちょっと変わろうとして変わったところがあったのかな。見せ方はうまかった。かわいい曲が上手だなと思いました。アユミちゃんはかっこいい系がしっかり出ている。歌っていて印象的でした。

2位はチームフルーツぶりゅれ。3人でフォーメーションがしっかりしていて感情を出すのがうまいなと思いました。モモカの可愛い系の表現が上手だなと思いました。けど、そのあとのカッコいい系「大丈夫サンライズ」もカッコいいのでびっくりしました。チームとしてもとてもよかったです。

1位はチーム豆柴の大群。同じ条件だけど体とかキツい中で。なんか見せるところをしっかり見せているなって。自分で思っていたのは声を出したらいいのか、というところについていい形を見せられていたと思いました。なので1番でした。

渡辺淳之介 コメント

3位はチーム豆柴の大群。正直、当たり前にできるはずのフリも変えずにやれるものをどこまで出し切れたかというともっとできたんじゃないかと。「MUST CHANGE」もやってもらったけど正直、なぜやってもらったかというと、メンバーたちがお互いを見たり、探ったりがあるのかと思ったらそのままやったから、それは見ないよねと思った。どうしたらいいのかもっと考えてほしかった。

2位はチームフルーツぶりゅれ。ここは正直、1位も2位も変わらない。紙一重。ポイントとしてはどっちがグッときたかを基準にした。面談後に3人が3人ともしっかり考えて変わったのはよかったと思う。

1位はチーム押せないボタン。これはWACKという考え方なのかもしれないですけど、一番バラバラだったんですけど、僕の心が動いたので、よかったと思います。今候補の7人についてはみんなに課題として渡していたものがこの数時間で見られるものがあったと思う。WACKのほうの7日間だったらもっとよくなるだろうなと。大変だったと思うけど、みんなよくがんばったと思います。

夜のパフォーマンス審査 順位

1位 チームフルーツぶりゅれ

スズノ / カンナ / モモカ

2位 チーム豆柴の大群

ミユキエンジェル / ハナエモンスター / アイカ・ザ・スパイ

3位 チーム押せないボタン

アユミ / ハルナ / リノ / レオナ

夕食後には最後の審査となる「3分間自己PR」が行われた。参加者はそれぞれ3分間のPR時間を与えられ、ニコ生のカメラに向かって、思いを語った。豆柴メンバーは合宿を経て感じた思いを素直に話し、悔しい思いをしてきたがこれからも豆柴の大群として活動していきたいことを語った。候補生のアユミは、泣きながら思いの丈をぶつけてからおもむろにドクターペッパーを一気飲み。モモカとレオナは涙を見せず、カメラの向こうの視聴者に語りかけた。

豆柴の大群

候補生

結果発表

自己PR終了後、クロちゃんは「合宿としても違うものが見せられたかな。正直、成功だと思っている部分があります。受かった子も受かってない子も、何か持って帰ってもらえるんじゃないかな。こんな機会をいただけたこと、僕は感謝しています。ありがとうございました」とコメント。渡辺は今回の企画については深く関わらずに審査を務めたことを明かし、「それは豆柴の大群というものが新しいWACKの風を吹かせるチームだったこともあるからです。面談などはやりましたが、いろんな発見がありました。初日の遊んでいるような状況が最終日でここまで変化して。すごく勉強になる機会になったこと、感謝しています」「クロちゃんを含めて、愛してくれる人がいることは本当にうれしいことです。全員が合格になることはありませんが、豆柴のメンバーが言っているように東京ドームを目指していけるようになったらいいと思います。とにかく4日間、お疲れさまでした」と述べ、参加者をねぎらった。

なおこのオーディションの合否については現メンバーのみ、その場で発表された。候補生の合否は12月17日に行われるワンマンライブで発表される。そして最終的に豆柴メンバーの脱退者はゼロ。しかし「1年間の猶予を与える」という条件付きのものだった。渡辺は「今後発表される新メンバーとともに、ちゃんと豆柴の大群になってほしい。もう容赦しないので、本当に最後のチャンスです。新メンバーのためにも、豆柴の大群が大きくなるためにも、しっかりやってほしいと思います」と話した。一方でクロちゃんは「これは渡辺さんの英断です。1年間って早いからね! 候補生が『豆柴の大群に入りたいです』と言ってくれたけど、現役メンバーは今のままじゃダメだからね。東京ドームに行きたいとか言うのやめてもらっていいですか」と厳しい姿勢を見せる。さらに「全然まだダメだから。1回吐いた言葉はもう戻ってこないよ。本当に1年はあっという間だから、1、2カ月で変わらないと無理だよ。新メンバーは気迫がすごかったんだよ。俺もそうしないとダメだなと思ったし、必死さがどれだけ相手の心に響くかをこの合宿で見ました」と続けた。さらにクロちゃんは「豆柴は必死さが必要だよ。叫んでもいいから。必死さを持って生きてほしいし、熱がこもっていない言葉は捨てて。今回は候補生のおかげで助かったんだから。でも最後まで合宿ができて本当によかったです。ありがとうございました」と結んだ。

クロちゃん、渡辺、豆柴メンバー、候補生は最後に輪になって「ワンワンナンバーワン!」と豆柴が気合い入れのときに使うキャッチフレーズを一緒に叫び、4日間におよんだ合宿を終えた。12月17日にヒューリックホール東京で行われるワンマンライブがどうなるのか、気になる人はチェックをお忘れなく。

ニコニコ生放送「豆柴の大群 新メンバーオーディション『豆柴の大群なりの合宿』」

配信日時:2022年12月11日(日)14:00~12月14日(水)22:00
配信URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv339446371

豆柴の大群「WE MUST CHANGE TOUR」(※終了分は割愛)

2022年12月17日(土)東京都 ヒューリックホール東京

関連記事

「SPARK2025 渋谷納涼祭」ロゴ

アイドルイベント「SPARK」今年は渋谷でサーキット形式、出演者第1弾は計18組

9日
映画「君がトクベツ」本ビジュアル ©幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会

畑芽育×大橋和也W主演映画「君がトクベツ」主題歌は劇中アイドル・LiKE LEGENDに決定

16日
豆柴の大群

豆柴の大群、新曲はクロちゃん作詞作曲の「ミステリアスパーティー」

21日
渡辺淳之介

WACKと渡辺淳之介が共同オーディション開催、目指すは世界一の野望あるアイドル

約2か月
「STUPiD」披露時のBiS。

第3期BiSが日比谷野音でラストライブ終え解散、5人はそれぞれの未来へ

3か月
WACKシャッフルユニットによるBiS「STUPiD」披露時の様子。(Photo by sotobayashi kenta)

WACKの2025年始まる!日比谷野音でツアー開幕、シャッフルユニット7人がBiS「STUPiD」で組体操

3か月
両手で商品を渡す笑顔のナ前ナ以(ASP)。

WACK所属メンバーがタワレコ渋谷店のレジをジャック!「WACK JACK」今後は全国各地で展開

4か月
2024年6月のUNIT公演より涙と笑顔のBiS。(撮影:大橋祐希)

第3期BiSの歴史を振り返る|ラストツアー密着レポートも掲載

4か月
豆柴の大群の復活告知ビジュアル。

「水ダウ」発アイドル・豆柴の大群が復活!ハナエモンスター復帰!クロちゃんプロデューサー就任

4か月
「DiG YOUR OWN IDOLS」ロゴ

元WACK代表・渡辺淳之介が名誉編集長の英語メディア開設、ジャンルは“日本の地下アイドル”シーン

4か月