THE SPELLBOUNDのワンマンライブ「『すべてがそこにありますように。』Release Party」が12月15日に東京・Spotify O-EASTにて開催された。
今年は1stフルアルバム「THE SPELLBOUND」発売をはじめ、初のワンマンツアー開催、音楽フェス「SONICMANIA」「ARABAKI ROCK FEST.22」「JOIN ALIVE」への出演など幅広く活動を展開したTHE SPELLBOUND。今回のワンマンは11月にアニメ「ゴールデンカムイ」第4期のエンディングテーマを収録したシングル「すべてがそこにありますように。」をリリースしたことを記念して行われた。
これまでTHE SPELLBOUNDは中野雅之(Programming, B, G / BOOM BOOM SATELLITES)、小林祐介(Vo, G / THE NOVEMBERS)、サポートドラマーの大井一彌(yahyel、DATS)と福田洋子の4人体制でライブを行ってきたが、今回の公演にはゲストボーカルとしてXAIも参加。レコーディングでバックボーカルを務めた「すべてがそこにありますように。」だけでなく、「MUSIC」「A DANCER ON THE PAINTED DESERT」といった一部既発曲でもコーラスを担当し、小林の歌声をより美しく彩った。
THE SPELLBOUNDはまず最新曲「約束の場所」「すべてがそこにありますように。」を届け、前半は福田と大井の激しいドラムセッションが繰り広げられた「名前を呼んで」、スケール感に満ちた「Nowhere」といったナンバーをノンストップで披露。バンドのデビュー曲「はじまり」では小林が短いシャウトをアドリブで盛り込む場面もあり、幾多のライブを経た成果を示してみせた。
ライブ後半には恒例となったカバー曲も用意され、THE NOVEMBERS「Hallelujah」は深いエコーを効かせたドラムのブレイク、シンセの浮遊感あふれる音色を全面に押し出した、大胆なアレンジが施された。一方BOOM BOOM SATELLITESのナンバーからセレクトされたのは「FOGBOUND」。オリジナルバージョンからさらにスケールアップした音像にオーディエンスは圧倒された。
「FLOWER」でライブ本編を締めくくると、中野は「僕たちは今、すごく暗い時代に生きていて……こういう場所が僕にとってもメンバーにとっても、きっと救いの場になっていると思います。ずっと大切にしていきたいので、来年もこのバンドを走らせていきたいです」と語り、ライブに対する思いを打ち明ける。その後「まだまだいくよ」と告げると、そのままライブはアンコールへと突入。川島道行のシャウトが聞こえ、BOOM BOOM SATELLITES「KICK IT OUT」の演奏がスタートした瞬間、フロアの熱気は一気に上昇し、それに合わせて中野と小林のステージングも激しさを増した。さらに中野にとって“特別な曲”であるという「STAY」もラインナップに選ばれ、幻想的な音色と穏やかな歌声で、厳かなひとときが演出された。そしてラストナンバー「Sayonara」の演奏を終えると、小林はBOOM BOOM SATELLITESのデビュー25周年、中野はTHE NOVEMBERSのデビュー15周年を互いに祝い、2022年最後のライブを終えた。
なおYouTubeでは明日12月18日21:00から翌19日20:59までの24時間限定で、ワンマンライブ「『すべてがそこにありますように。』Release Party」の映像が公開される。オフィシャルファンクラブ・友の会では会員登録すると、同ライブ映像を1カ月間視聴できる。
THE SPELLBOUND「『すべてがそこにありますように。』Release Party」2022年12月15日 Spotify O-EAST セットリスト
01. 約束の場所
02. すべてがそこにありますように。
03. MUSIC
04. 名前を呼んで
05. Nowhere
06. はじまり
07. なにもかも
08. A DANCER ON THE PAINTED DESERT
09. Hallelujah(オリジナル:THE NOVEMBERS)
10. FOGBOUND(オリジナル:BOOM BOOM SATELLITES)
11. FLOWER
<アンコール>
12. KICK IT OUT(オリジナル:BOOM BOOM SATELLITES)
13. STAY(オリジナル:BOOM BOOM SATELLITES)
14. Sayonara