BiSHのアイナ・ジ・エンドをメインキャストに据えた日本郵便のキャンペーン「卒業と旅立ちキャンペーン」が本日2月24日にスタートする。
6月29日にグループを解散するBiSH。同キャンペーンでアイナ・ジ・エンドは、ともにBiSHから旅立つメンバーに向けて直筆の手紙を執筆した。この手紙をモチーフにした新聞広告の掲載、ラジオCMのオンエアが実施されるほか、日比谷駅と霞ヶ関駅では手紙が駅広告として掲示される。
加えて、東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)や馴染みのスタジオなど、アイナ・ジ・エンドが自身にとってのゆかりの地を巡る様子を映像に収めたWEB動画が公開される。なおこの動画では、彼女が歌唱する「オーケストラ - From THE FIRST TAKE」がBGMとして流れる。
撮影後のインタビューで、アイナ・ジ・エンドは「(手紙を書いていると)じわじわと熱くなってきて、涙がこぼれてきました。わたしにとってBiSHとは、命を削れる青春だったのだと、文字にしながら実感した涙でした。お手紙を書くのは少し恥ずかしいけれど、ちゃんと文字にしなきゃ分からない感情があると、改めて思いました」とコメント。また今回彼女が執筆した手紙を受け取ったBiSHメンバーたちから返事を受け取ったそうで、「モモカン(モモコグミカンパニー)は、泣いてもいいんだよ、とモモカンらしい優しい文字を綴ってくれていました。わたしはいつも自分が泣いてばかりな印象でしたが、信頼できるモモカンにこうして言われると、肩の力が無意識に入っていたのかな。と、気付きました」「チッチ(セントチヒロ・チッチ)は、普段個人的には、熱い話なんてしなくなりましたが、手紙には長い文字を返してくれました。その言葉の粒には、しっかりとした温度があり、わたしは飛行機の中で読んだのですが、泣いてしまいました」と感想を明かした。
アイナ・ジ・エンド(BiSH)が執筆した手紙全文
卒業して旅立つみんなへ
気づいたんだけど、私たちって昔話に花を咲かせることが多くなったね。
他愛無い話で笑えている景色の中、ふと涙が出そうになる時があります。
うまく眠れなかった夜明け、同じようなクマを目の下に作っていた
メンバーを見て、私は1人じゃないと思いました。
何度も越えられそうもない壁を一緒に超えてきたね。
そして何者でもなかった私たちは、BiSHになれたね。
気持ちをうまく言葉にできなかった私は、沢山傷つけてしまったと思う。ごめんね。
こんな私に居場所をくれて、本当にありがとう。
みんなと歌って踊ってぐちゃぐちゃに駆け抜けた8年間は
宝物の記憶です。
出会う前より、きっと強くなった。誰が何と言おうと、私達は強くなった。
今なら一人一人がどこへだって飛びこんでゆけるはず。
大好きなあなたが強く羽ばたけますように。大丈夫。大丈夫。
その手と手繋いで笑い合った声忘れはしないよ
こんなにも流してた涙も語る声もオーケストラ
BiSH アイナ・ジ・エンド
アイナ・ジ・エンド インタビュー
撮影の感想
懐かしくて、思い入れの深い日比谷野外音楽堂に行かせてもらうと、雪が降っていました。雪の降る野音は初めてで、その中でオーケストラを一人ぼっちで歌うと、初めて歌うような曲に思いました。不思議な気持ちでした。
馴染みのあるお世話になっているスタジオでの撮影もあり、わたしに寄り添ってくれた場所で、こうやって本音でぶつからせてくださり、心から楽しかったです。
手紙を執筆した感想
ソロのアルバムなどでお世話になっている馴染みあるスタジオで、お手紙を書きました。じわじわと熱くなってきて、涙がこぼれてきました。
わたしにとってBiSHとは、命を削れる青春だったのだと、文字にしながら実感した涙でした。お手紙を書くのは少し恥ずかしいけれど、ちゃんと文字にしなきゃ分からない感情があると、改めて思いました。
メンバーと手紙にまつわるエピソード
昔、大きなライブがある時にメンバーに手紙を書きました。
しかし、恥ずかしさもあり、変な手紙だったと思います。
よくあんな恥ずかしい手紙を贈ったなと自分を懲らしめたくなります。
受け取ってくれてありがとう。
当時の気持ちをそのまま綴っていると思うので、後悔はないですが、今の素直な気持ちでもう一度、メンバー一人一人に書きたいと思います。
大事な人が生きているうちに、書きたいなとは、昔から一貫して思っています。
手紙を受け取ったメンバーからの反応
実はメンバーから返事をもらえて、代表して2人のを紹介します。
モモカン(モモコグミカンパニー)は、泣いてもいいんだよ、とモモカンらしい優しい文字を綴ってくれていました。わたしはいつも自分が泣いてばかりな印象でしたが、信頼できるモモカンにこうして言われると、肩の力が無意識に入っていたのかな。と、気付きました。
もう少しだけ力を抜いてみたいです。
モモカンのおかげで心から笑える日々なんです、大好き。ありがとう。
チッチ(セントチヒロ・チッチ)は、普段個人的には、熱い話なんてしなくなりましたが、手紙には長い文字を返してくれました。
その言葉の粒には、しっかりとした温度があり、わたしは飛行機の中で読んだのですが、泣いてしまいました。チッチがいてくれて、本当によかったし、日々そう思っているつもりですが、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
チッチはBiSHの正真正銘の心臓なんです。誇り高く、かっこよく、生きていてほしいです。大好きなのに、いつも頼ってばかりで申し訳ないです。たまには頼ってもらえるように、私も強くならなきゃです。いつも、本当にありがとう。
過去にもらってうれしかった手紙について
たくさんあります。
清掃員(ファンの方)からいただく手紙は、可愛くデコレーションしてくれるものや、どんどん文字が斜めになっていくもの、文字を書くのが恥ずかしいからイラストで感情を伝えてくれたり…、といろんなお手紙をいただきます。わたしはいつも最後を読む頃には、心の中がじんわり温かくなります。
毒が溜まっていたものが流れ出るような、涙も出たりします。
救われているのは、いつも、わたしの方です。
手紙をいただくことは、本当に大好きです。
卒業や新たなチャレンジをする人に向けたコメント
卒業することはいかなる場合でも大なり小なり不安や寂しさが募るものだと思います。
始まりがあればいつかは終わるらしいです。
わたしたちは日々生きていますが、いつか人生も終わるみたいです。
信じられません。
でもいつか終わるならば、多少の新しい挑戦なんて可愛いものなのかもしれません。
わたしはいつも自分にこう言い聞かせています。
不安が募れば、自分の心に、大丈夫。大丈夫。と、言い聞かせてあげてください。
なんだかちょっと楽なような気がします。
卒業するみなさん、おめでとうございます。
新しい門出。地に足つけて、生きていきましょう。