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これのドラムを聞け!5秒だけでもいい Vol. 3 ユナ(CHAI)が好きすぎる6曲

ユナ(CHAI)
約2年前2023年03月28日 9:02

楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。第3回は、CHAIのドラマーとして世界中の人たちを踊らせ続けているユナさんに、お気に入りの楽曲を挙げてもらいました。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

Israel & New Breed「It's Not Over-Live-」

好きなフィルインを思い浮かべたときにこの曲が瞬時に出てきました。学生時代、日本人ゴスペルクワイヤのバックでプレイする機会があって、この曲をカバーしたときにゴスペルチョップスのカッコよさ、素晴らしさを体感したんですが、6連符を手足コンビネーションで割り振ってるフィルがとっても難しくて難しくて……! 5:05~6:05にちりばめられてるフィルたちはものすごく練習しました! あれから何年かたった今、ゴスペルクワイヤのバックバンドでまたプレイしたい!と思うほどにゴスペルが大好きになりました。

The Emotions「Best of My Love」

こちらも学生時代にカバーしていた曲で、頭のドラムフィルが印象的な曲です。この曲が好きすぎて、頭のフィルをCHAIの曲へリスペクトを込めて織り交ぜた曲もあります。何よりこの曲は1曲を通してハイハット、スネア、バスドラの3点だけで構成されていてシンバルを叩くのは1回だけ!
シンプルなことの難しさ、奥深さを学んだ1曲です。

Toto「Rosanna」

やっぱり好きなドラムイントロといえばこの曲、ジェフ・ポーカロの極上ハーフタイムシャッフル!
1曲を通してポーカロのこのアプローチに影響を受けています。フィルはとてもシンプルで、ビートだけでこんなにも感動しちゃうグルーヴにいつ聴いても痺れます、究極だなあって。このハーフタイムシャッフルをグルーヴ崩さずにいかに気持ちよく叩けるか、今も練習中です!

ジェフ・ベック「Led Boots」

ドラムイントロの曲といえばやっぱりこの曲も外せません! 初めて聴いたとき、イントロがトリッキーで拍の取り方がわからなかった記憶がありますが、頭4小節のビートを口で言えるくらいたくさん聴きました。リスペクトを込めて、叩けるようになりたい1曲です。
※ドラムを叩いているのはナラダ・マイケル・ウォルデン

John Mayer Trio「I Got A Woman-Live at the House of Blues-」

先輩からJohn Mayer TrioのDVDを借りたことがきっかけでスティーヴ・ジョーダンを知り、それ以降ずっと憧れ続けています! この曲に限らず、なんと言っても3点の説得力がハンパない! 骨太なサウンドでずっしり聴かせてくれる、それが最高に気持ちよくって心を満たしてくれます。私もそうありたい! スティーヴ・ジョーダンに会いたいです!(笑)

CHAI「N.E.O.」

基本的には3点のシンプルなビートだけで満たせる気持ちのいいグルーヴを出せるドラマーになりたいという目標を持っているんですが、私にとってこの曲はCHAIの曲の中で一番と言っていいほど遊び心を最大限に落とした曲になります。
歌うようにハイハットアクセントをつけたところがポイントです!

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

ボーカルが歌いづらくないかどうかをよく意識している気がします。曲にもよりますがあえてフィルを全然入れなかったり、攻めるところは攻めたり。そしてライブではそれぞれの曲が一番気持ちのいいグルーヴでお客さんに聴いてもらえるようにテンポ感に気をつけています!

尊敬するドラマー、今気になっているドラマー

ずっとリスペクトし続けているのはスティーヴ・ジョーダン、河村"カースケ"智康さん、玉田豊夢さんなんですが、The Pocket QueenやTK Johnsonが最近気になっています! 腰の据わった強いグルーヴを私も出せるようにがんばります!

ユナ

“NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド”CHAIのドラマー。CHAIは2015年に活動を始動し、2016年12月に初の全国流通盤「ほったらかシリーズ」を発表。その後活動拠点を東京に移し、2017年には「SXSW」に初出演を果たす。同年10月に1stフルアルバム「PINK」、2019年2月に2ndフルアルバム「PUNK」をリリース。2022年には映画「さかなのこ」の主題歌「夢のはなし」を書き下ろし提供した。2023年4月27日に東京・Zepp ShinjukuにてCHAI presents 「NEO KAWAII FESTIVAL 2023」を開催する。日本国内のみならず北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアで単独ライブを行うなど、ワールドワイドに活動している。
CHAI Official
CHAI official (@CHAIofficialJPN) / Twitter
ゆな yuna (@chai.yuna)・Instagram photos and videos

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