NHK総合「解体キングダム」のレギュラー放送が本日4月5日19:57にスタート。この番組に、明治大学で建築を学んだ伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)と、解体現場から出る廃材でアート作品を作りたいと考える千賀健永(Kis-My-Ft2)が出演する。
2020年から不定期で放送されてきた「解体キングダム」は、普段見ることのできない解体現場の奥の奥に潜入し、日本が世界に誇る驚きの職人技に密着する番組。バブル期に建てられた凝ったデザインの高層ビルや、海中の建造物といった難攻不落の解体現場に、伊野尾と千賀は、一級建築士試験に合格したことで話題の田中道子、かつて解体現場で働いていた魔裟斗とともに潜入する。
今夜のレギュラー放送第1回の舞台になるのは、黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービル。取り外し可能なカプセルハウスを積み上げた唯一無二の構造が特徴で、世界中からそのデザインが愛されてきたが、建設から半世紀が経ち老朽化が進んだことから、惜しまれつつも解体されることが決まった。しかし、いざ解体するとなると他に類を見ない構造が解体業者を悩ませていくことになる。
収録を終えた伊野尾は「中銀カプセルタワービルは世界中の人々から愛された昭和の名建築なので正直、解体するのはもったいない、とも思いましたが、解体するとなったときに、他に類を見ない建物をどう解体するのか、その興味がでてきました。今回はただ解体するのではなく、保存もしていかなくてはならないので、非常にデリケートな解体工事でしたが、職人さんたちの想いや驚きの工法をぜひ、見てほしいなと思います」とコメントしている。
また4月12日放送回では、送電線の張り替え、および巨大鉄塔の解体に密着。軽業師のような身のこなしで送電線の上で作業するラインマンと、高圧電流が流れる中で巨大鉄塔を解体していく専門の職人という、命綱のみを頼りに不安定な足場で繰り広げられる職人技に、出演者たちが衝撃を受ける。
伊野尾慧コメント
初回放送で取り上げる「中銀カプセルタワービル」の取材を行いました。世界中の人々から愛された昭和の名建築なので正直、解体するのはもったいない、とも思いましたが、解体するとなったときに、他に類を見ない建物をどう解体するのか、その興味がでてきました。今回はただ解体するのではなく、保存もしていかなくてはならないので、非常にデリケートな解体工事でしたが、職人さんたちの想いや驚きの工法をぜひ、見てほしいなと思います。
田中道子コメント
一級建築士になるため、建築の勉強はたくさんしてきましたが、解体現場を見るのは初めての経験です。すでに何か所か取材させていただき感じたことは、いま、特に都市部では新しい建物をつくろうと思ったとき、何かを解体しないと始まらない、ということです。つまり、解体とは壊すことではなく、新しく創造するための第一歩、ということになるのです。そう思って解体を見ていくと、いっそう面白く見えてきますので、皆さんにも解体工事の醍醐味を感じていただけたらと思います。
魔裟斗コメント
若い頃、解体の現場で働いていたことがありますが、その当時の技術と比べて、この番組で紹介する解体工事のレベルの高さにまず驚きました。さらに、建物を作る時には解体することを想定していません。なので、解体の現場にいったとき、「これどうやって解体するの?」と疑問に思う場面にたくさん出くわすと思います。日本の解体技術のすごさや、驚きの解体方法を皆さんにわかりやすくお伝えできれば、と思っています。
千賀健永コメント
全国の、見たことがないような解体現場からたくさんリポートしていきたいと思います。いつか解体現場で出た廃材で、アート作品の制作にも挑もうと思っていますので楽しみにしていてください!
NHK総合「解体キングダム」
昭和の名建築 カプセルタワービル
2023年4月5日(水)19:57~20:42
頼りは命綱のみ 巨大鉄塔を解体せよ
2023年4月12日(水)19:57~20:42