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「千年万年そばにいるよ」TOMORROW X TOGETHER、MOAとの青春謳歌した日本ツアー完走

TOMORROW X TOGETHER (P)&(C) BIGHIT MUSIC
11か月前2023年04月30日 11:07

TOMORROW X TOGETHERの日本ツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR IN JAPAN」が本日4月30日に幕を閉じた。

「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE>IN JAPAN」はTOMORROW X TOGETHERが世界13都市をめぐるワールドツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE>」の一環として行われた来日公演。4月14日の大阪公演を皮切りに埼玉、神奈川、愛知の4都市で8公演行われた。本稿では、4月26日に行われた神奈川・横浜アリーナ公演の模様をレポートする。

TOMORROW X TOGETHERが紡いできた物語を踏襲するかようなオープニング映像を経て、教会を思わせる鐘の音色を合図に会場を埋め尽くすペンライトの海がひとたびパープルに染まる。これに合わせて場内のライティングが切り替わると、メインステージに設置されたコの字型のモニタがゆっくりと上昇。気品ただよう優美な衣装に身を包んだ5人が姿を現し「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」をさわやかに歌い届けた。HUENINGKAIを筆頭に、センターステージへと続く花道を駆け巡りながらメンバーがオーディエンスを煽ると、MOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)も負けじとパワフルなコールを繰り出す。パフォーマンスの最後にはカラフルな紙吹雪が激しく噴出され、祝祭感あふれるムードで横浜公演のDAY2をスタートさせた。

「TOMORROW X TOGETHERの美男子、BEOMGYUです」とユーモラスな自己紹介で観客を沸かせたBEOMGYUは「本当にあっついですねえ!」と笑顔で客席を一望し、SOOBINは「待ち焦がれていました」とこぼすなど、冒頭の挨拶を終えたメンバーはワクワクとした面持ちでMOAに語りかけていく。MOAとの再会の喜びを分かち合ったのも束の間、TAEHYUNは「僕たちが準備した魔法のような瞬間を、MOAの皆さんも一緒に作ってください」と観客に呼びかけ、すぐさまステージを再開させた。

5人がそれぞれ身につけていたジャケットを勢いよく脱ぎ捨てると、ポップな絵柄がプリントされたラフな衣装がお目見え。冒頭からの高貴な姿とは打って変わって、やんちゃな装いで「Drama [Japanese Ver.] + No Rules」を投下する。「Cat & Dog」ではメインステージからセンターステージの端から端まで駆け回り、最後は両手で作ったピースを犬と猫の耳に見立てる、YEONJUNによるラブリーなポーズでフィニッシュ。特大の“愛嬌”を浴びた会場からは悲鳴にも似た歓声が上がり、メンバーも「かわいいじゃーん! YEONJUNさん!」とその愛らしさを絶賛した。続くMCでは、この曲にちなんで5人が様々な“わんわんコール”に挑戦したり、メンバーがMOAに対して様々なペンライトのアクションを促したりと観客を巻き込んだにぎやかなMCを展開。MOAが「Sugar Rush Ride」での果実を食すようなペンライトのジェスチャーを再現した際には、あまりの完成度の高さにTAEHYUNを「ただ者じゃないな」と唸らせた。

また終盤のMCでは、メンバー1人ひとりがライブの感想をしみじみ語る中で「MOAの皆さんに1つだけお願いしてもいいですか?」とSOOBINが切り出し、「皆さん……SOOBIN先輩って呼んでくれませんか?」とお願いして会場がざわめき立つ一幕も。SOOBINはこれをお願いするや否や、その恥ずかしさにMOAを直視できなくなり客席に背を向けるも、MOAが「SOOBIN先輩ー!」と一斉に呼びかけると、「かわい子ちゃんたちー、僕は、君のSOOBIN先輩!」と満面の笑みで返事をする。この日一番と言っても過言ではないほどの笑顔を見せ、すっかりデレデレなリーダーを目の当たりにしたその他のメンバーは、SOOBINと物理的な距離を取って4人で円陣を形成。「リハーサルにはなかったのに……」と戸惑いをあらわにするも、当のSOOBINは「やってみたかったんです」とご満悦だった。

メンバーが「僕たちの公演の魅力はすべてのステージにストーリーが込められているところ」と語るように、剛柔併せ持つしなやかなパフォーマンスと叙情的な演出の数々でMOAを魅了し続けたTOMORROW X TOGETHER。そんな中でもひときわ大きな盛り上がりを見せたのは、彼らの代表曲であり昨年開催されたアメリカの音楽フェス「Lollapalooza(ロラパルーザ)」でも披露した「LO$ER=LO♡ER」のパフォーマンス。5人は壇上に現れたレトロな黒のオープンカーに乗り込み、上空に向けて“札束”を豪快に投げたかと思えば、車から勢い任せに飛び出して、我を忘れたかのような荒々しさでMOAを激しく煽り立てる。マイクを向けられたオーディエンスもロックフェスさながらの熱狂でこれに呼応し、「Dear Sputnik」「Magic」まで駆け抜けた。その後の「Anti-Romantic」「Eternally」ではこれまでの激しいステージから一転、吐息を混じらせたエモーショナルな美声を響かせて、どこか危うさも滲む楽曲の儚い世界観を表現した。

なお今回のライブでは、今年1月にリリースされた5thミニアルバム「The Name Chapter: TEMPTATION」の収録曲が全曲披露された。「Happy Fools (feat. Coi Leray) 」のパフォーマンス前には、コレオグラフを手がけたYEONJUNが振付の一部をレクチャーするコーナーも。HUENINGKAIから「原作者として、踊るときに必ず守らなければいけないことがあれば教えてください!」と尋ねられた振付師・YEONJUNは、「間違えてもいい! 自信を持って!」と力強くエールを送る。この流れでスタートした、楽曲のサビの振付を踊る“Happy Foolsチャレンジ”にはMOAだけでなく関係者席でライブを観覧していたimaseも急遽参加し、メンバーも大盛り上がり。最高潮のボルテージはそのままに、ラストは最新の活動曲「Sugar Rush Ride」で本編を締めくくった。

MOAからの情熱的なコールでステージに呼び戻されたTOMORROW X TOGETHERは、「Farewell, Neverland」でアンコールのステージを開始。正真正銘、公演の最後となるこのブロックでは、メンバー全員が作詞に参加しBEOMGYUが作曲を手がけた新曲「Blue Spring」が披露された。"青春”を意味するタイトルを冠したこの曲について、TAEHYUNが「TOMORROW X TOGETHERの青春は3月4日のあの日から始まりました」とデビュー当時を振り返ると、ほかのメンバーも彼に続くようにこれまで抱いてきた思いやMOAへの感謝を伝えていく。

この曲を作曲したBEOMGYUは「僕たちが一緒なら、どんなにつらくても乗り越えていけるような気がします。それが、僕たちがともにしている青春ではないでしょうか」としみじみ話し、「昨日と今日、ステージに立ちながらずっと思い出していたことがあります。僕は本当にたくさんの愛情をもらい、とても幸せな人間だなってずっと感じていました」と感謝の言葉を紡ぐ。「かわい子ちゃんたちの先輩、SOOBINです」と最後の挨拶でも茶目っ気を見せていたSOOBINは、その後真摯な眼差しで「こうやってツアーを行っていると、どんどん欲が増していくような気がします。もっと広い会場で、もっといいコンディションの場所にMOAの皆さんを招待したいです」とコメント。MOAのことを"暖かい春のような存在”と形容していたYEONJUNは「僕たちがうれしいときも悲しいときも、いつも一緒にいて僕たちを幸せにしてくれて、そして笑顔にさせてくれてありがとうございます」、HUENINGKAIは「MOA棒(TOMORROW X TOGETHERのペンライトの呼称)をぐるっと回してくれるその姿もとてもかわいかったです!」とそれぞれ笑顔を見せた。

最後に「(横浜公演が開催された)昨日も今日も、1万人近いMOAの皆さん1人ひとりをちゃんと見ようと努力しました。皆さん、今後どこかに行って『私、TAEHYUNさんと目が合ったよ』と言って大丈夫ですよ」とMOAに告げたのはTAEHYUN。彼が「MOAの皆さんは僕たちをとても愛してくれていますが、僕たちも負けるわけにはいきません!」といたずらに微笑むと、観客は温かい歓声と割れんばかりの拍手で応じた。幸せな空気に包まれた中、公演は「Our Summer」でフィナーレへ。会場のMOAが、韓国語で「約束するよ、MOAはずっとそばにいる」と記された紙のスローガンを一斉に掲げると、HUENINGKAIは「約束するよ! TOMORROW X TOGETHERは永遠にそばにいるよ!」とこれにレスポンス。TAEHYUNは「千年万年、MOAのそばにいるよ!」、SOOBINは「僕はMOAよりも、もうちょっと多く愛してます」と別れを惜しみながらもラブコールを送り、万雷の拍手に包まれながらライブは幕引きとなった。

なお本日、今回のTOMORROW X TOGETHERによる日本ツアーの追加公演がアナウンスされた。公演は7月1、2日に大阪・京セラドーム大阪にて開催され、詳細は追って発表される。

TOMORROW X TOGETHER 最後のMCでの挨拶

SOOBIN

かわい子ちゃんたちの先輩、SOOBINです。僕たちは、ここ横浜での初めての公演を終え、2回目の公演も終わりに近づいています。この会場が広いせいかオープニングの幕が開いた瞬間、なんというかとても楽しくて盛り上がる気分になりました。こんなに広い空間がMOA棒でいっぱいになっているのがとてもきれいです。
こうやってツアーを行っていると、どんどん欲が増していくような気がします。もっと広い会場で、もっといいコンディションの場所にMOAの皆さんを招待したいと思うようになりますね。ずっとずっと一緒に、もっと高く高く上がっていきましょうね。ファイティン! 愛してる!

HUENINGKAI

この2日間、とても幸せな思い出を作ってくださったMOAの皆さん、ありがとうございます。舞台に立ってパフォーマンスする瞬間は、僕にとって幸せな記憶として残っています。MOA棒をぐるっと回してくれるその姿もとてもかわいかったです。「Happy Fools」も皆さんが本当に一生懸命、情熱的に踊ってくれてとてもよかったです。横浜での公演は終わりますが、僕たちはまたすぐ戻ってきます。待っててくれますよね?
またいいステージ、いい歌で戻ってきたいと思います。MOA愛してるよ。

BEOMGYU

横浜での2日目の公演も終わりに近付いています。こうやって2日連続で公演を行えるのはMOAの皆さんの力があってこそだと思います。昨日と今日と3時間超えの中、ずっと立って応援してくださって、一緒に歌を歌ってくださってありがとうございます。
昨日と今日、ステージに立ちながらずっと思い出していたことがあります。僕は本当にたくさんの愛情をもらい、とても幸せな人間だなってずっと感じていました。これからは僕がさらにMOAの皆さんを幸せにするために努力を続けたいと思います。愛してます。愛してる!

YEONJUN

昨日と今日、僕たちとご一緒してくださったMOAの皆さん、本当に楽しんでくれてありがとうございます。僕もすごく楽しかったです。横浜のMOAの皆さんが送ってくださった愛情や情熱に驚くとともに、とても感激しました。
僕たちがうれしいときも悲しいときも、いつも一緒にいて僕たちを幸せにしてくれて、そして笑顔にさせてくれてありがとうございます。次に僕たちが来るときまで、どうか元気でいてください。また会いましょう。本当に、本当に愛してます。

TAEHYUN

僕も2日間とても幸せでした。昨日も今日も、1万人近いMOAの皆さん1人ひとりをちゃんと見ようと努力しました。皆さん、今後どこかに行って「私、TAEHYUNさんと目が合ったよ」と言って大丈夫ですよ!
本当にこれは「言わずにいられないな」と思うことなのですが、皆さん、なんでこんなにダンスがうまいんですか? 僕が今まで見てきた中でも、横浜の皆さんが一番バッチリ踊れていました。
MOAの皆さんは僕たちをとても愛してくれていますが、僕たちも負けるわけにはいきません。ですから、僕らは一糸乱れぬダンスと素敵なアルバムで次も戻ってきたいと思います。そのときまでちょっと待っててください。ありがとうございました、愛してます!

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