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久保史緒里が“五感”で写真集撮影を振り返る 乃木坂46の活動における分岐点とは

久保史緒里(乃木坂46)
10か月前2023年07月11日 1:02

乃木坂46の久保史緒里が1st写真集「交差点」の発売を記念してメディアの取材に応じた。

本日7月11日発売の「交差点」には久保の地元・東北や東京などを舞台にした写真を収載。彼女の父親の地元である宮城県田代島や、母親の地元である山形県尾花沢市といったゆかりの深い場所でも撮影が行われた。「写真集を通して東北の魅力を伝えたい」と考えた久保は、初挑戦である水着やランジェリーの撮影にも、その土地が魅力的に見えるようにと意識して臨んだという。そんな久保が1年以上にわたる撮影で何を思い、感じたのかを探るべく、視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の“五感”をたよりに振り返ってもらった。

まず「撮影中に見た印象深い風景」を問うと、久保は幼少期からよく祖父と一緒に訪れたという山形の徳良湖をチョイス。秋の空が反射した水面の美しさに目を奪われたと言い、「この景色が当たり前だと思っていたけれど、東京に来ていろんな経験をした今、こんなにきれいなんだと改めて感じました」と発見を明かした。久保の舌を虜にしたのは、田代島の新鮮な海の幸。地元にいた頃から身近だったはずの海鮮類だが、島で食べるそれらは格別だったという。また久保は冬に行った銀山温泉での撮影を振り返り「温泉の匂いって落ち着くなあと思いました。寒かったけど、足湯のぬくもりと、匂いも含めてすごく覚えています」と語った。

久保が思わず録音してしまうほど心をつかまれたのは、網地島で聞いた波の音。「石が動いてカタカタ……とぶつかる音がするんです。東京にいると波の音って聞かないじゃないですか。すごくきれいな音で癒やされました」と彼女は心底気に入った様子を見せた。五感の最後の1つ、撮影時に感じた“触覚”の思い出を聞くと、久保は迷わず「おばあちゃんと一緒に畑の土を触ったことです」と回答。スイカを育てている祖母の畑仕事を幼少期からよく手伝っていたという彼女は「ひさしぶりに土を触りましたが、愛情を込めて耕したのが伝わってくる感触でした。畑に虫がいるとうれしくなるんです。栄養のある土なんだなあって」と愛おしそうに目を細めた。

「交差点」という写真集のタイトルが発表された際、「人生の分岐点となる交差点に何度も出逢い、選択をし、今、乃木坂46という愛ある場所に辿り着きました」とコメントした久保。自身の乃木坂46の活動における分岐点は?という質問に、彼女は2018年に一時休業したことを挙げる。3期生として加入してから2年弱だった当時、物事がうまく前に進まない感覚をリセットさせるために休業を決断したと明かした久保は「みんなに迷惑をかけてしまったと悩んでいたんですが、先輩たちが『よくその道を選んでくれたね』と言ってくれて、すごく救われました。あの選択がなかったら、今グループにいないんじゃないかと思います」と吐露した。続けて彼女は休業中にも地元東北を訪れていたと言い、「そういう意味でも、この写真集には私の大事なルーツが詰まっていますね」と感慨深げ。撮影を通して改めて気付いた自身のチャームポイントを問うと、目と目の間を指しながら「笑うとここにシワができること」と答えた。

1期生と2期生が卒業し、3期生が年長組となったグループの現状について、久保は「新体制という言葉に敏感になっている部分が正直あるんですが、グループの色とか温度みたいなものが変わらなければ、ずっと乃木坂46だと思うので、こうしなきゃ!とかっていう焦りはないです」と穏やかに述懐。さらに「最近は後輩のことを考える時間が増えました。私の言動で、誰かのやりたいことが見つかるとか、ほんのちょっとの些細なきっかけになれればこの上ない幸せだなと思って活動しています」と自身のスタンスを明かした。そして最後に、大好きな地元東北に対して今後やっていきたいことを聞くと「継続して魅力を発信することが大事だと思っていて。今後も皆さんが東北に訪れるきっかけをちょっとずつ増やしていきたいと思っています」とまっすぐな眼差しで語った。

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