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下着泥棒にロボット兵!ケツに始まりケツに終わったゴールデンボンバー「振り返ればケツがいる」

ケツの力で地球を救った樽美酒研二を讃える鬼龍院翔、喜矢武豊、歌広場淳。(撮影:菅沼剛弘)
6か月前2023年08月08日 8:02

ゴールデンボンバーの全国ツアー「振り返ればケツがいる」が、8月6日に東京・東京ガーデンシアターで千秋楽を迎えた。

約3年ぶりの声出し可能な全国ツアーとなった「振り返ればケツがいる」。ファン待望のツアーとあってチケットは軒並み完売するかと思いきや、ゴールデンボンバーほどの知名度と人気をもってしても券売は決して好調とは言えない状況だった。しかし、そんな事態をも逆手に取るように、彼らはチケット残数の状況を赤裸々にSNSで定期発信した。困難ですらもエンタテインメントに変えていった結果、ツアー中最大キャパシティの会場である東京ガーデンシアター公演は両日完売。最終公演はニコニコ生放送での生中継も行われ、多くのファンが、抱腹絶倒かつカオスが極まりまくった3時間に及ぶエンタテインメントショーを堪能した。

開演前からテンションを振り切った喜矢武豊(G)の絶叫混じりの影アナを経て、ワンマンツアーでは恒例のオープニング映像が始まる。3面のLEDスクリーンに映し出されたのは、引き締まった美しい体を惜しみなく見せつけながら筋トレに勤しむ樽美酒研二(Dr)の姿。スピーカーから流れるモノローグで樽美酒は自身の肉体の中でもケツ、つまりはお尻が一番の武器だとアピールする。しかし、最近はライブにおいて求められている場面で、臀部を見せつけながらオナラを出す芸当がうまくできないという悩みを告白。あるときには喜矢武にオナラを吹きかけるだけのところ、力みすぎてしまい大惨事を起こしてしまう。「もうゴールデンボンバーを抜けよう」。そう決意し、鬼龍院翔(Vo)に伝えに行くも、「尻しか取り柄のないお前に辞める権利はない」と日本刀で脅され、樽美酒は四面楚歌に陥る。樽美酒が一縷の望みを懸けて向かったのは、オナラを自在に操ることができるという老人の形をした宇宙人がいるという山奥だった。宇宙人のもとに弟子入りし、オナラを操るべく過酷な修行に身を投じる樽美酒。だが、オナラのコントロールに必要な“心”がなんたるかを理解できぬまま、オナラを暴発させてしまい、宇宙人を崖から落とすという悲劇が彼を襲う。師匠も失い途方に暮れる樽美酒だが、無情にもツアーファイナルの開演時刻が来てしまう。そんな不穏な空気の中でステージに現れたメンバー4人は、「金欠」「血液」「混血」「起承転結」などあらゆる“ケツ”が入った言葉を盛り込んだツアーの主題歌「俺たちにはケツがある」をパフォーマンス。サビで拳を突き上げながら「俺たちにはケツがある」と力強く歌いライブの口火を切った。

無事ツアーファイナルを迎えられた感慨を噛み締めながらトークをする鬼龍院と歌広場淳(B)だったが、喜矢武は自身が出演する任侠ドラマ「日本統一」について熱弁し、「背中に刺青を入れました。身も心もヤクザになりました」とにらみをきかせる。さらに樽美酒は「ツアーが終わったら何を生き甲斐にしていけばいいの」と困惑しながらも、「そうか! 僕は下着泥棒をしていけばいいんだ」と謎の宣言を始める。挙句に昨今はなかなか下着が盗みづらい状況であると言い出し、「俺と勝負をしようとしているのか? この手でパンティをつかみ取るまでは!」と叫び、鬼龍院は「彼はジョークを言ってるんだと思います」と苦し紛れのフォローを入れた。

そうこうして始まった「抱きしめてシュヴァルツ」の間奏では、喜矢武が20年前の元カノの着物姿を大きく描いた背中を披露。樽美酒はジャンプしながらパンティをつかむ「垂直パンティ」、上から落ちてくるパンティをキャッチする「ショットガンパンティ」、そり立つ壁をよじ登りパンティを手に入れる「そり立つパンティ」といった、ゴールデンボンバーのライブでしか成立しない競技に次々と挑む。まるで「SASUKE」を想起させる難題競技をクリアする樽美酒に観客は大興奮。最後は「Final stage」なる綱登りまで用意され、樽美酒は吊るされたパンティ目掛けてロープをつかみ天井に全力で近付いていく。メンバーと観客の期待を一身に背負った樽美酒は見事にパンティを手にしたが、次の瞬間には獲物であるそれを被り、黒いTバッグに網タイツ姿の“変態仮面”としか形容しようのない姿に変身。「気付いたら脱げちゃってて。僕、おかしい格好しているのかな?」と恥ずかしそうにしながらもしっかり臀部を客席とカメラに向け、「すいませんでした!」と謝罪した。そんな中、喜矢武は「私はもっと広い世界に行かないといけないなと。役者の次はジブリを目指す」と豪語する。次のブロックに向けて大きな布石が打たれたところで始まったのは、鬼龍院曰くおしゃれな「Yeah!めっちゃストレス」。ケルトミュージックとラップを組み合わせたサウンドに合わせ、手を取り合い回ったり、コサック風のステップを踏んだり、楽しげに踊る4人。一転して「おさかな地獄」では正統派のヴィジュアル系サウンドに乗せて、喜矢武が得意の段ボール工作で映画「天空の城ラピュタ」に登場する「ロボット兵」になりきって観客とメンバーの前へ。映画のワンシーンを再現するように鬼龍院やカメラマンに可憐な花を渡す喜矢武だが、歌広場に対しては攻撃的な一面をあらわに。喜矢武がダンボール製の手でチョップを繰り出していると、樽美酒もすかさず歌広場に蹴りを入れ、その横で鬼龍院が甘く耽美な声を響かせるという異様な光景が広がった。

-5℃の雪山で「脱いだら負けよ!ブリーフ雪合戦」を繰り広げる4人の姿を映し出した幕間映像を経て始まったのは、ワンマンライブ恒例の演劇コーナー。今回のツアーで上演されたのは、話すとデスボイスになってしまう男子高校生の鬼龍院と、彼が思いを寄せる軽音部のクラスメイト・喜矢武の物語だ。喜矢武にコンプレックスである声を褒められ、彼に恋をした鬼龍院はあの手この手で思いを伝えようとするもデスボイスのせいでうまくいかない。鬼龍院の心情をリンクするように、「愛してると言えなくて」「断末魔」「鈍色の臨終」という新旧の楽曲が披露され、曲によっては喜矢武が生でギターを演奏するというライブならではの演出も盛り込まれた。また演劇パートの終盤では、3回留年をしているという歌広場と、担当教師役の樽美酒の恋の成就も描かれ、観客の黄色い歓声と拍手を誘う。最終的に鬼龍院の声はもとに戻り、喜矢武と鬼龍院は両思いに。そしてハッピーエンドにぴったりな「ダニ」が、広い会場を優しく包み込んだ。

続いてトークコーナーに突入するが、自身のソロライブで披露するほどお気に入りの「ダニ」のギターパートを、喜矢武が仕方がなく弾いていると鬼龍院は不満げ。23万円のギターを手に入れたことを明かしつつ、「次の曲では自分がギターを弾く」と気炎を上げる。その言葉通り「君といつまでも」のパフォーマンス中に黒いギターを抱えて現れた鬼龍院だったが、おもむろにボディを横にし、背面でキャベツの千切りをし始め観客に衝撃を与える。お株を奪われた形に見えた喜矢武だったが、キャベツを頬張る鬼龍院の横で実況中継を始め、ステージ中央に移動し鬼龍院の代わりに見事な歌声を響かせて観客を爆笑させた。その後、メンバー4人がキレキレのラップを繰り出す「Hey Yo!」を皮切りに、BPMの高いライブ映えするナンバーが続き、観客はヘッドバンギングで風を巻き起こしたり、踊ったりして場内の狂騒に拍車をかける。本編最後の「†ザ・V系っぽい曲†」では「ゴールデンボンバー演奏しろ」コールを高らかに響かせ、強固な一体感を作り出した。

「踊るなよ」と歌いながらも踊ることを推奨するアンビバレンツな「踊るなよ -Do Not Dance-」や、ステージを右に左に駆け回る「かまってちょうだい///」、代表曲「女々しくて」を汗だくになりながらパフォーマンスをしたメンバーたち。しかし樽美酒だけは1人、「今日も師匠の言っている意味を理解できないままだった」と苦々しい表情。そんな彼の思いをよそに、スクリーンには直径4000kmの隕石が地球に2分後に衝突することを語る喜矢武扮するバイデン大統領の姿が。「僕ならできる気がする!」と、地球を救うべくいの一番に駆け出していったのは歌広場。スクリーンには彼はロケットに乗り込み隕石に突進していく姿が流れるが、巨大な隕石には太刀打ちできず、「うぱー」という悲しげな叫びとともに自爆してしまう。この事態を受けて立ち上がったのはスランプ中の樽美酒だ。「思いやる心があれば、オナラをコントロールできる」ことを知った彼は、強力な放屁で隕石を撃破。Tバッグ1枚の姿で鬼龍院と喜矢武のもとに駆け寄ると、トランペットを思わせる朗々としたオナラでメロディを紡ぎ、美しい匂いで2人の笑顔を誘う。そこへ奇跡的に帰還した歌広場も合流する中、樽美酒は「この美しい地球はこの僕が、このケツが守ります」と誓いを立てる。すると、お尻を模した発射台から銀テープが発射され、「尻時代」なるエンドソングをバックに、スクリーンにスタッフロールと「『振り返ればケツがいる』完ケツ」の文字が躍った。

約4カ月にわたったツアーの完走を目前に、鬼龍院は「今日(ライブを)やってて何度もまたすぐやりたい、と思っちゃいました」「皆さんが観に来てくれるなら、期待以上の楽しい気持ちにさせますんで、今後ともゴールデンボンバーよろしくお願いします」と万感の表情。歌広場はあふれ出る涙を拭いながら「自分勝手なことを言ったら……楽しかった」と叫び、樽美酒と喜矢武は満面の笑みを浮かべた。ここでファイナルならではの特別演出として新曲を披露することを鬼龍院が明かすと、喜矢武が「働きすぎじゃない?」「ファンの人が鬼龍院のライブに全通したらいくらするの?」と真面目な顔でツッコミを入れる。すると鬼龍院は「それをこの前調べたんだよ」と総額が40万円以上であることを明かし、この回答を耳にした喜矢武は「お客さんの残高ゼロだよ!」と抗議する。この流れを受けて始まったのは、現代における推し活の功罪を80年代のアニソン風サウンドに乗せて赤裸々に歌った「残高ゼロ」。熱演を繰り広げるメンバーの背には、今をときめくFRUITS ZIPPERにのめり込み、残高ゼロに陥る喜矢武演じる男の姿を描いたミュージックビデオが流れる。曲が終わった瞬間、喜矢武と樽美酒は自分たちを推してくれるファンに対して「残高ゼロ」と歌うなんて失礼だと詰め寄った。すると鬼龍院は「サビが最初に浮かんじゃったの」「お客さんがモヤっとするかなとは思ったの」と言い訳を始めるが、「だけど、丸くなっちゃいけないなと。守りに入っちゃいけないと思った」と謝りながらも開き直った。

樽美酒の「今のでファイナルの感動が吹き飛んだよ!」というクレームを受けながら、鬼龍院は「この流れで言うのもアレだけど……いつもありがとう」とファンに感謝の思いを伝える。しかし、会場を流れる微妙な空気は払拭しきれず、「曲の力に助けられよう!」と鬼龍院が提案。リスナーに前向きなメッセージを伝える「夜明けの待人」を届けたあとは、シンガロングが必須の「イヤホン」をファンとともに歌いツアーを大団円に導いた。

なお、ニコニコ生放送ではライブのアーカイブ映像を8月13日23:58まで有料配信中。

ゴールデンボンバー「振り返ればケツがいる」2023年8月6日 東京ガーデンシアター セットリスト

01. 俺たちにはケツがある
02. ワンマン不安
03. 抱きしめてシュヴァルツ
04. Yeah!めっちゃストレス
05. おさかな地獄
06. 愛してると言えなくて
07. 断末魔
08. 鈍色の臨終
09. ダニ
10. 君といつまでも
11. Hey Yo!
12. 人間だ
13. 暴れ曲
14. キスミー
15. †ザ・V系っぽい曲†
<アンコール>
16. 踊るなよ -Do Not Dance-
17. かまってちょうだい///
18. 女々しくて
<ダブルアンコール>
19. 残高ゼロ
20. 夜明けの待人
21. イヤホン

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