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MUCC「志恩」「球体」再現ツアー、逹瑯44歳の誕生日に地元で完結

逹瑯(Vo)(撮影:冨田味我)
11か月前2023年08月27日 11:07

MUCCのライブツアー「MUCC 25th Anniversary TOUR『Timeless』~志恩・球体~」の最終公演が、8月21日に茨城・水戸市民会館グロービスホールにて開催された。

バンドの結成25周年を記念して、昨年10月から歴代のアルバムを再現するツアー「Timeless」シリーズを展開しているMUCC。ツアー第3弾となる「MUCC 25th Anniversary TOUR『Timeless』~志恩・球体~」は、2008年リリースのアルバム「志恩」と、2009年リリースのアルバム「球体」の収録曲を中心としたセットリストを軸に各地でライブが行われ、MUCCの結成地である水戸で千秋楽を迎えた。

ライブ当日の8月21日が逹瑯(Vo)の44歳の誕生日ということもあり、「何かあるのでは?」という期待感とともに会場入りした夢烏(MUCCファンの呼称)たち。開演時刻の18:30ぴったりに場内が暗転すると祝福感をにじませた歓声で、ミヤ(G)とYUKKE(B)、サポートメンバーであるアレン(Dr)と吉田トオル(Key)を迎える。立方体のホールが歓喜に沸く中、“バースデーボーイ”の逹瑯は舞台上に作られた階段付きのステージ中央から登場。獣のような獰猛なシャウトを轟かせて、最新曲「99」でツアーファイナルの口火を猛々しく切った。

「このでっかいヤツの44歳を祝おう!」とミヤが祝辞を叫び、叩き込んだのは声出しが解禁された今の状況に似つかわしい「咆哮」。夢烏はヘッドバンギングで立方体の会場内に激しい風を巻き起こしながら一体感を生み出し、逹瑯に「いい感じじゃん」と言わしめる。観客の熱気を受けてステージ上の5人は、ミヤが奏でる流麗なギターを合図に、重厚なアンサンブルを紡ぐ「アゲハ」、禍々しく不気味な世界観を描き出す「梟の揺り篭」など、2008年以前の音楽性を踏襲しつつも、オリエンタルな音色やエレクトロサウンドを取り入れていた時代の楽曲を、個々の楽曲とリンクした種々様々な照明を交えながらパフォーマンスする。

「バースデーボーイが君たちを楽しませるために来ました。こんな私を祝いに来た皆さんのためにカラカラになるまで働かせていただきます」。そう口にした逹瑯の言葉に続いたのは、2007年発表のシングル曲「ファズ」。当時も今も、ライブを盛り上げる起爆剤として愛されているこの曲のイントロが鳴った瞬間、ホール内の空気が一瞬で熱を帯びる。さらに「もっともっと楽しくなっていこうか?」と呼びかける逹瑯の言葉に応じるように夢烏のジャンプによってホールが軽やかに上下し、開放感が広がった。メンバーと夢烏が光る扇子「パイ扇」を振り、艶やかな空間を構築した「アンジャベル」が終わると、「カナリア」を皮切りにMUCCのダークサイドをあらわにするナンバーが続く。同時に今回のツアーでは披露されていなかった「志恩」収録の「蝉時雨」をプレイするバースデー公演らしいサプライズが観客を歓喜させた。

ミヤが紡ぐ悲しげなギターの音色に乗せて逹瑯が歌い出した「小さな窓」で、その息詰まるようなムードはピークに。闇にぽっかりと浮かび上がるような逹瑯の声に、バンドと生のストリングスの音色が加わり、夢烏たちの狂おしい感情を呼び起こす。胸を締め付けるような曲の余韻を残しつつ始まったのは、歌詞に「小さな窓」が登場する「讃美歌」。この曲もまた「小さな窓」と同様に独特の重さをたたえた1曲だが、そのタイトルが示すようにクライマックスでは救いを感じさせ、清々しい後味を残す。この2曲を通してMUCCは陰と陽の世界の両方をあますことなく表現し、夢烏を圧倒した。

深淵な一面を打ち出した中盤のブロックから打って変わって、本編最後のブロックは“動”のMUCCの音楽性を中心とした構成に。「空と糸」で逹瑯、ミヤ、YUKKEはステージを躍動しながらパフォーマンスし、コールを巻き起こす「塗り潰すなら臙脂」では夢烏と一丸となって暴れ倒す。また「フライト」の途中で逹瑯が「抱きしめられたい」と歌った瞬間、ミヤは柔らかな表情を浮かべ、両腕で力強く抱き締める仕草をして夢烏の視線を奪った。音源と同様に逹瑯のアカペラで穏やかに始まったのは「hanabi」。ミヤが鍵盤の前に座り、切なさを帯びた優しい声に寄り添う音色を奏で、アレンが鼓動を思わせるビートを叩き、YUKKEが深みのある低音を刻む。そこにストリングスのアンサンブルと、吉田トオルの紡ぐ煌びやかな音色が加わり、花火のような極彩色の光がパッと灯っては消える中、色とりどりのリボンがキャノンから放たれ、祝祭的な空間を彩った。

爽快な空気を残しつつ「リブラ」で本編が締めくくられたのち、夢烏の声援に応えて最初に戻ってきたのは逹瑯。自身が手がけたバースデーグッズに身を包んだ彼は、8月21日になった瞬間にWaiveの高井淳(B)と12012の宮脇渉(Vo)からお祝いのメッセージを受け取ったというほっこりするエピソードを披露。会場を和ませつつステージに戻ってきたMUCCのメンバーやアレン、吉田トオルとのトークに興じた。和やかに5人が思い出話などに花を咲かせていると、突然「逹瑯さんのお祝いに来た!」と茨城県を守るローカルヒーロー・時空戦士イバライガーが登場。イバライガーは吉田トオルに伴奏を促し「Happy Birthday To You」の音頭をとると、夢烏と一緒に逹瑯を祝福した。さらに、ワゴンで運び込まれた巨大なケーキに舌鼓を打つ逹瑯に赤いマフラータオルとサイン入りTシャツを贈り、「君も今日からイバライガーだ!」と任命。44歳の誕生日にヒーローの仲間入りを果たした逹瑯は照れながらもポーズを決め、イバライガーを巻き込んで「蘭鋳」を投下。それまでおずおずとしていた逹瑯だったが、ここでは水を得た魚のようにステージを駆け回り、イバライガーをリード。さらに夢烏に心からのお礼を伝えつつ、「おっ死ぬまでよろしくお願いします!」と宣言してみせた。ヴィジュアル系バンドと時空戦士の共演という異色のコラボレーションを無事終えたメンバーはイバライガーを送り出し、「スイミン」で再び攻撃性を全開に。ひとしきり盛り上がったあと、MUCCは「Timeless」ツアーで毎回最後に据えている「WORLD」でホールを包み込み、ツアーを大団円に導いた。

なおツアーファイナルの模様は、ニコニコ生放送にて9月5日23:59までタイムシフト視聴が可能。配信チケットは9月5日21:00まで販売されている。

MUCC「MUCC 25th Anniversary TOUR『Timeless』~志恩・球体~」2023年8月21日 水戸市民会館 グロービスホール

01. 99
02. 咆哮
03. アゲハ
04. 梟の揺り篭
05. オズ
06. レミング
07. ファズ
08. アンジャベル
09. カナリア
10. 空忘れ
11. 蝉時雨
12. 小さな窓
13. 讃美歌
14. 志恩
15. 空と糸
16. 塗り潰すなら臙脂
17. 気化熱
18. フライト
19. hanabi
20. リブラ
<アンコール>
21. 蘭鋳
22. スイミン
23. WORLD

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