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くるり初のドキュメンタリー映画は「すべて真実」、慣れない上映イベントにメンバーど緊張

くるり結成27年、デビュー25年を祝して佐渡岳利監督からメンバーに花が贈られた。「ばらの花」にちなんで各メンバーに贈呈されたのは、ばら1輪。
1年以上前2023年09月26日 11:02

映画「くるりのえいが」の完成披露上映会が本日9月26日に東京・新宿ピカデリーで行われ、くるりの岸田繁(Vo, G)と佐藤征史(B)、2002年に脱退したオリジナルメンバーの森信行(Dr)、監督の佐渡岳利が出席した。

「くるりのえいが」はくるり初のドキュメンタリー映画。岸田と佐藤が森を迎え、静岡・伊豆スタジオで10月4日発表のニューアルバム「感覚は道標」を制作する過程が描かれる。

岸田、佐藤、森は慣れない舞台挨拶に緊張気味。佐藤は「新宿ピカデリーのスクリーン1のステージ側に立つと思ってなかったので、ライブの何倍も緊張しています」と話す。岸田は「感覚は道標」の制作を振り返って「レコーディングって長時間におよぶんですよ。このレコーディング自体も30日くらいスタジオにこもっていて。ミュージシャンだから音楽が一番大事ではあるんですけど、重要なのは食事ですね」とコメント。つられて佐藤も「七輪でくさやを焼いて食べるパーティをしました。非常に心に残ってます」と食のトークを続け、森も「エンジニアさんが作るカレーがおいしいんですよね」とにっこり笑った。

「くるりの原点とは?」というトークテーマになると、岸田は「難しい質問ですね。大学のときにこの3人と別のボーカルの人とバンドをやってて、それが解散して3人だけでスタジオに入ったときに、音楽の授業以外で生まれて初めて歌ったんですよね。そのときに『これやー!』っていう感じはありましたね。ギターを『ウワー』ってやって、『ギョエー』ってやってたんですけど『それでもええねんな』って気持ちになりました。原点は『ギョエー』ですね」と独特の表現で大学時代を回想。佐藤は「学生の頃に組んでたバンドが始まりなんだっていうのがあって。ガチャガチャ3人で合わせてる間に曲ができたりとか、そういう遊びから生まれたものが正義だった。自分たちが一番楽しいと思ってやってる……今回もそういう作り方ができました」と顔をほころばせる。3人の楽しげな様子を間近で見ていた佐渡監督は「ずっと密着させていただいてた間、楽しく作っておられたのは素晴らしいことだと思いましたし、なぜくるりが好きなのか、再確認できる内容になっています」と胸を張った。

3人で制作した代表曲「東京」「ばらの花」の話題では岸田が「改めて『長く愛していただけてる曲を作ったんやな』と誇らしい気持ちになれたことが、今回アルバムを作るうえで安心感になったというか」と口に。続けて、「『東京』は適当に作った曲だから、あんま好きやなかったんですよ。でもみんな好きやから、今もライブでやる。ある日、新幹線で俺の出してたテーブルに誰かが丸めた手紙を置きはったの。読んでみたら、『くるりのライブで知り合った人と結婚して上京するんです』って書いてあって。俺はちょっとだけ曲書いてよかったなと思ったんです」と素直な思いを述べた。

全13曲の新曲が構成されている「感覚は道標」。本作に込めた思いを聞かれた岸田は、「具体的に『こういうギター弾きました』とかはお話できるんですけど、自分にとってどんな曲かって全然なくて。生まれたてピチピチやから。聴いていただく皆さんが育てていくものだと思っています」と集まった観客にメッセージを送った。最後に岸田は「僕らはただ曲を作ってレコーディングをしていただけで。それを切り取っっていただいて映画を作ってもらってどういう感じなのかなって思ったんですけど、僕は佐渡監督とお仕事できてホントによかったなと思いました」と監督に感謝を伝え、佐藤は「音楽を続けていると、こうやって映画になったり、いろんなことがあるなと。曲が育つ過程を観てもらえるのは自分たちにとってもうれしいことなので、楽しんで観ていただければと思います」、森は「何1つギミックがないと思っていて、映ってるものはすべて真実。そう思って観てもらえたらと思います」とそれぞれこの映画をアピールした。

「くるりのえいが」は10月13日より新宿ピカデリーほか全国の劇場にて3週間限定で公開され、Amazon Prime VideoやU-NEXT、DMM TVではデジタル配信が行われる。

(c)2023「くるりのえいが」Film Partners

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