堂本光一(KinKi Kids)が主演を務めるミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」が、本日10月9日に東京・帝国劇場で開幕する。これを前にした公開ゲネプロと初日前会見が昨日8日に行われた。
「チャーリーとチョコレート工場」は、ロアルド・ダールによる児童小説「チョコレート工場の秘密」を原作としたミュージカル。世界中の子供たちに愛されるチョコレートを製造するウィリー・ウォンカの工場に招待された5人の子供たちの驚くべき体験が描かれる。ミュージカル版の日本での上演は今回が初となる。
堂本が演じるのは謎に包まれたチョコレート工場の主、ウィリー・ウォンカ。このほかキャストとして観月ありさ、森公美子、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小堺一機らが出演する。日本語版の翻訳と演出はウォーリー木下、訳詞は森雪之丞、アートディレクションは増田セバスチャン、振付はYOSHIEと松田尚子が手がける。
会見に登壇した堂本は、初日を迎える心境を開口一番「あと稽古に1カ月欲しかったですね!(笑)」と言い放ってカンパニーの面々を爆笑させる。制作会見では本作の内容を「おもちゃ箱をひっくり返して、ぐちゃぐちゃにしてぶっ壊すような作品」と語った彼は、いざ初日を前に「言った通りになっています。この作品は世界中で上演していますけど、一番いい出来なんじゃないでしょうか」と自信を見せつつも「でも、稽古はもうちょっとやりたいです……」と繰り返した。
チョコレート工場を訪れる少年チャーリーの母・バケット夫人を演じた観月は「みんなの稽古を見ていても楽しくなる舞台。舞台装置も歌もいいし、衣装もとてもメルヘンな世界観です」と期待を煽り、チャーリーの祖父・ジョーじいちゃんを演じる小堺は「皆さんご存知の題材だと思うんですが、ご存知の方でも『うわー!』と感じると思います」と見どころをアピール。トリプルキャストでチャーリーを演じる小野桜介は「今年一番の作品になるようにがんばります」、チョウ シは「楽しくてきれいな舞台になっているので、皆さんにも楽しんでいただけたらと思います」、涌澤昊生は「日本シリーズに向けてがんばっていくオリックスと一緒に僕もがんばっていくので、応援してください!(笑)」と意気込みを見せた。
今年6月に行われた制作会見で初対面の堂本の印象を語り、それぞれ子供らしい表現で大人キャストを笑わせていたチャーリー役の3人。稽古を重ね、改めての堂本の印象を尋ねられた小野は「今もまだはっきり見ることができません……」と恥ずかしそうに話し、堂本は「まだ? 緊張するの? まあスターですからねえ(笑)」と笑顔に。チョウは「こういう服(衣装)を着てるとオーラが増える」と話し、堂本を「そうだよね、普段はジャージだからね。表に出るとそれなりにがんばってるんだよ」と納得させた。
6月の会見で「まあ、カッコよかった」という衝撃の発言で爆笑をさらった涌澤は「本読みのとき、チャーリーの3人で嘆いてたんですよ」と自らの発言のせいで堂本から怒られることを恐れていたと振り返る。そして「でも怒られなかったから、意外と優しかったです」と話すと、堂本は「意外とって……(笑)」と冷静にツッコみ、涌澤を「今度こそ怒られる……」と怯えさせた。最後に堂本はカンパニーを代表し「2カ月稽古を積んできて、素晴らしい作品が今ここに生まれようとしています。これから公演を重ねて、お客様と一緒に『チャーリーとチョコレート工場』の旅をしていきたい」と意気込みを話し、会見を締めくくった。
ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」
2023年10月9日(月・祝)~31日(火)東京都 帝国劇場
2024年1月4日(木)~15日(月)福岡県 博多座
2024年1月27日(土)~2月4日(日)大阪府 フェスティバルホール
※休演日あり。