Awichが出演する映画「彼方の閃光」が12月8日に劇場公開されることが決定。本作の予告映像がYouTubeで公開された。
「彼方の閃光」は半野喜弘監督の最新作で、昨年開催された「第35回東京国際映画祭」の「Nippon Cinema Now」部門に出品された。本作は幼い頃に視力を失い、手術は成功するも色彩を感じることができなかった主人公・光が、戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真に惹かれ、長崎、沖縄の戦争の記憶をたどるロードムービー。主人公の光は眞栄田郷敦が演じている。
Awichは本作で本格的に女優デビュー。予告映像ではAwichの出演シーンを観ることができる。
眞栄田郷敦 コメント
お話をもらってまず作品のイメージを映像化したトレーラーを観せていただいたのですが、
これまで体験したことがなかったモノクロの映像や世界観に強く惹かれました。
その後、脚本を読ませてほしいとお願いをしたのですが、「やらせてください」と即答していました。
この作品を通して、「戦争」という歴史を伝えていかなければならないという意識を
改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。
自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、
是非色んな方々に観ていただきたいと思っています。
半野喜弘(監督、原案、脚本、音楽、スタイリング)
色彩と平和、この2つのキーワードが両輪となってこの映画は走ります。
当然のように自分の手の中にあると感じているものを見つめ直し、主人公の眼差しを通してその意味や価値を問う。
そんな映画を作りたいという思いから「彼方の閃光」は生まれました。
本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。
それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。
そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探して求めていた「光」を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。
公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです。
主人公の眼差しは、この映画を観る人の眼差しでもあります。
その眼差しに映る世界が観る人の心に触れることを願っています。