長谷川白紙を特集した月刊誌「ユリイカ」2023年12月号が本日11月27日に発売された。
フライング・ロータスが主宰するレーベル・Brainfeederとの契約を発表し、ますます話題を集める長谷川。「長谷川白紙──幻と混沌の音世界へ」と題した本日発売の「ユリイカ」には、彼の単独インタビューや作家・水沢なおとの対談、諭吉佳作/men、姫乃たま、今井慎太郎らの寄稿、水野良樹(いきものがかり)、崎山蒼志、∈Y∋、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、長久允、パソコン音楽クラブが回答したアンケートなどが掲載されている。
月刊誌「ユリイカ」2023年12月号目次
特集*長谷川白紙──混沌の音世界へ
対談
からだの言葉、言葉のからだ / 長谷川白紙×水沢なお
詩
新しい恋 / 最果タヒ
長谷川白紙と邂逅する
好き長谷川白紙 / 諭吉佳作/men
いつくしい日々の思い出 / 姫乃たま
長谷川白紙とスペクトル / 今井慎太郎
わたしたち、一緒にいたっぽい
複雑な音楽性が自由なノリを生む――長谷川白紙のライブにおける「権威性に対する撹乱」、付かず離れずの軽やかな連帯感 / 和田信一郎(s.h.i)
ハクシトワタクシ / タカノシンヤ
始まりの季節 / スッパマイクロパンチョップ
インタビュー
変容し続ける音楽と肖像 / 長谷川白紙 聞き手=和田信一郎(s.h.i)
音から想像を広げて
音の光 / 海野林太郎
さまよう映像制作 / 松永昂史
草木萌え尽きぬ / イシヅカユウ
オマージュイメージギャラリー
「草木萌動」(二〇一八) / 相磯桃花
「エアにに」(二〇一九)「ユニ」(二〇二一) / 浦川大志
/ from_photobooth
「夢の骨が襲いかかる!」(二〇二〇) / KOURYOU
「音がする」(二〇二〇)「巣食いのて」(二〇二一) / しばしん+竹久直樹+米澤柊
「アイフォーン・シックス・プラス」(二〇一七) / 山形一生
長谷川白紙を媒介するもの
コンテンポラリー・アートの場としての長谷川白紙と過剰な装飾――アヴァンギャルドでキッチュ / きりとりめでる
長谷川白紙と多受肉するペルソナたち――声と身体をめぐる新たな表現ジャンル「多受肉する歌い手」の誕生――ARuFa、月ノ美兎、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。、Ado、いよわ――について / 難波優輝
アンケート
長谷川白紙さんへ / 水野良樹・崎山蒼志・∈Y∋・谷中敦・長久允・パソコン音楽クラブ
居心地の良いカオス
「エアにに」 言葉のオブジェクティビティ――テクスチャの豹と歌詞空間の庭を作る / 青島もうじき
無性のエコー / 原島大輔
破断と攪乱――長谷川白紙の詞におけるクィアネス / 青本柚紀
音楽と音楽を繋ぐ
混乱し続ける音楽と僕たち / The Anticipation illicit tsuboi 聞き手=編集部
新たな混乱――長谷川白紙とBrainfeederについて / 坂本哲哉
ジャズとして語られる『草木萌動』 / 細田成嗣
混沌と速度、落差と歌――長谷川白紙といくつかのボカロ曲について / Flat
音がする / yuigot
長谷川白紙さんについて / 今泉力哉
長谷川白紙の聴き方
混沌、断絶、グルーヴ――長谷川白紙のリズムの実践を観察する / imdkm
「アイフォーン・シックス・プラス」についてのメモ / 灰街令
からだのきらいなわたしのからだ――「夢の骨が襲いかかる!」から聴き取る、「編まれ直し」としてのクィア・ファンク / 伏見瞬
資料
長谷川白紙クロニクル / 天野龍太郎
忘れられぬ人々*26
故旧哀傷・副島有年 / 中村稔
物語を食べる*34
異端の鳥たちが空を舞う / 赤坂憲雄
詩
Eyeless in Gaza / 四方田犬彦
今月の作品
朱泪みね・山内優花・のもとしゅうへい・木下多尾・栫伸太郎・赤澤玉奈 / 選=大崎清夏
われ発見せり
人形愛者の秘かな愉しみ / 谷口奈々恵