11月24日にオープンした東京都港区の複合施設・麻布台ヒルズの開業ムービー「The Lighting Ceremony」で、テーマ音楽としてオーケストラアレンジしたPerfumeの「無限未来」が使用されている。
52人のダンサーと、59人のバンドメンバーが作り出した「無限未来」
このムービーは“点灯式”がテーマ。庭園で歓談しながらディナーを楽しむ人々の前で、オーケストラの演奏や杉並児童合唱団のコーラスに乗せて、年齢も国籍もバラバラな52人のダンサーたちが、最初は軽やかに、そして最後は力強くダンスを繰り広げる。そしてこのパフォーマンスとリンクして周囲のビルの照明が光り、街全体へと生命の鼓動が広がっていく様子が表現されている。演出振付はダンサーのShingo Okamoto、振付監修はMIKIKO、映像演出は児玉裕一が担当。ナレーションは中村佳穂が務めている。
オーケストラのアレンジを手がけたのは、2020年に「グラミー賞」のラージジャズアンサンンブル部門にノミネートされたことでも知られるジャズ作曲家の挾間美帆。「無限未来」を選曲したのも挾間だという。バンドメンバーは59人で、江崎文武(WONK、millennium parade)がピアノ、伊吹文裕がドラムを演奏しているほか、大のPerfumeファンとして知られているアメリカのサックス奏者、パトリック・バートリーJr.も参加。原曲の持つ壮大なイメージがさらに拡張され、祝祭感あふれるサウンドに仕上がった。
麻布台ヒルズは「Green & Wellness」をテーマに、約35年という長い時間をかけて開発が進められてきた。これを受けてPerfumeの3人は「35年の想いを乗せていよいよ始まる麻布台ヒルズに、35歳になる私たちPerfumeを選んでいただけたこと。素敵なご縁に感謝しています」とコメントしている。
麻布台ヒルズ開業ムービー「The Lighting Ceremony」
Perfume(あ~ちゃん、かしゆか、のっち)コメント
新しく人が集い、未来が作られる場所に私たちの「無限未来」を選んでいただけてとても光栄です。
オーケストラの皆様の温かく伸びやかな音色が、街に心に沁み渡り、ダンサーの皆様の弾けるパフォーマンスの光が、街に命を吹き込んでいく、迫力ある新しい“無限未来”の姿にとっても感動いたしました!
35年の想いを乗せていよいよ始まる麻布台ヒルズに、35歳になる私たちPerfumeを選んでいただけたこと。素敵なご縁に感謝しています。
無限の未来が広がり、営みが始まる街が温かさと光で溢れますように。
児玉裕一 コメント
産声のような旋律に引き寄せられ、あらゆる方向から人々が集まってくる。それまで無人のジオラマ模型のようだった空間に、命が吹き込まれ街になる瞬間だ。人々は光だ。
都会の真ん中に突然抜け落ちたように存在した大きな黒い空間が、少しずつ照らしだされ光で満たされていく。その光は血液のように建物の中を循環し始め、やがて街が鼓動を始める...。
まだ誰もいない広場からこの美しい街を見渡して、こんなストーリーが思い浮かびました。この街が光で満ち溢れた場所になりますように!
挾間美帆 コメント
たくさんの喜びを末長く作り出す空間として多くの人の情熱と力が集まった麻布台ヒルズにPerfume「無限未来」という素敵な曲のエネルギーが加わるということで、曲の持つドラマをより演出できるよう努力しました。
だんだんと色々な音色が増えたりリズムも複雑化するので、オーケストラの演奏もより白熱していくところをお楽しみください!
Shingo Okamoto コメント
総勢52人のダンサーが集まり、それぞれ違った背景のダンサーによるパフォーマンスによって新たな一体感の形を表現することで、新しい人々が集まる場所である麻布台ヒルズの開業への想いを表しました。
多国籍なダンサーと共に、ヒップホップ、ハウス、コンテンポラリーなど様々なジャンルを融合し振付に取り入れました。
このパフォーマンスでは、言葉の壁や国境を超え、人々がひとつになり、愛と喜びを共有できる世界を創りたいという思いが込められています。
麻布台ヒルズがそういった場所になるよう願いを込めました。
また、過去の歴史も尊重した振付を入れることによって、過去がこれからの未来への希望と勇気を与えるものとなるよう心がけました。
少しでもダンスで麻布台ヒルズ開業に花を添えることができれば嬉しいです。
パトリック・バートリーJr. コメント
正直、映像の出来栄えに衝撃と感動を覚えました!
この仕事のオファーを引き受けたときは、どんなものができあがるのか少し不安でしたが、様々な分野の才能や、感動的な作品たちが集結していく様を見て、これは特別なものになるに違いないと確信しました。
私は10年以上もPerfumeの大ファンですが、このような特別な作品の中で、大好きな曲を演奏する機会に恵まれたことは、本当に素晴らしいことでした。
視聴者の皆さんにはぜひ、この映像を実現させるために、どれだけの人の力と優しさと情熱が注がれたか、感じていただけますと幸いです。
MIKIKO コメント
長い時間と沢山の想いを込めて、いよいよ麻布台ヒルズがオープンします。今回私は振付監修として参加させていただき、この祝祭の場を彩るのに相応しい振付家Shingo Okamotoさんを推薦しました。
繊細でダイナミックな振付に個性豊かなダンサーたちと、華やかな衣装も相まって忘れがたい夜になりました。
音楽はPerfumeの「無限未来」を挾間美帆さんの素晴らしいアレンジで最高の演奏家達が奏でてくださっています。
この場所からどんな文化が育まれていくのか、完成したCMを拝見して益々楽しみになりました。
菅野薫 コメント
ひとは、夜の闇の中に燈される灯りをみて、その光の先に、ひとの存在と営みを想います。これからの都市は、これからの人の営みは、どうあるべきか。
東京の真ん中に、緑溢れる広場のような街が生まれます。グリーンとウェルネスという現代の世界が直面する最新のテーマに真っ先に向き合って、これからの都市と人の営みのあり方の提案を備えた新しい街です。
その全く新しい街の営みが始まる前夜、その誕生を祝うために、街の全体に希望の灯りを燈していく時間をつくりました。
広場の真ん中にひとがいて、街に灯りを燈していきます。
街に生命を吹き込むのは、いつだってそこに生きる人々です。これから長く続く麻布台ヒルズ誕生の瞬間の祝祭。この喜びが多くの人と共有できますように。