back numberの楽曲の世界観を体感できる展示イベント「back number ICE STUDIO」が、本日12月23日から25日まで東京・ZeroBase渋谷にて行われている。この記事では事前に行われた内覧会の模様をレポートする。
渋谷スクランブル交差点のすぐ近く。大通りに面した扉を開くと、氷を模した大きなオブジェが。透明の壁の中には水蒸気が漂っており、その向こうで「back number ICE STUDIO」と書かれたロゴが揺らめいている。1階でBGMとして使用されているのは、冬が舞台の楽曲「西藤公園」。インディーズ時代の1stミニアルバム「逃した魚」の収録曲だ。切ない歌声とサウンドに耳をやりながら歩を進めると、そこにあるのは「西藤公園」の歌詞を形にしたネオン。楽曲冒頭のフレーズが真っ白な光へと形を変え、雪原の上に“降り注いで”いる。そして、一角には「西藤公園」と同じくインディーズ時代の作品の譜面や、ライブ音源を収録したMDなどの貴重なアイテムの展示も。ファンにはたまらない空間が迎え入れてくれた。
階段を下って地下へ進むと、スノードームをモチーフにした大きなパビリオンが目に飛び込んでくる。ドーム内には、雪に覆われた街の模型ときらびやかなオーナメントで彩られたクリスマスツリーが設置されており、実際に入ることも可能だ。フロア内には雲海を彷彿とさせるスモークが漂っているほか、雪を模した泡が定期的に降り注ぐなど、渋谷の喧騒を忘れてしまうような神秘的な空間が広がっている。ここで流れているのは「クリスマスソング」「ヒロイン」「思い出せなくなるその日まで」「ハッピーエンド」の4曲。いずれも冬や雪をモチーフにした、この季節にぴったりのナンバーだ。
「back number ICE STUDIO」と銘打ったこの展示だが、2階には春の訪れを思わせる温かな空間が広がっている。本型のオブジェと、それを囲む壁に描かれているのは、幻想的な桜のイラスト。そして桜の木の下には、「怪盗」「アイラブユー」「花束」「はなびら」のフレーズが、花びらとともに舞い散るように、ゆらゆらと記されている。さらに壁の下部を埋め尽くしているのは、清水依与吏(Vo, G)が自ら壁に直接描いたという、春を彩る名曲の歌詞たちだ。本型オブジェの表紙部分にも清水が大小さまざまなイラストを描いており、温かな空間の中で強烈なインパクトを放っている。また中央には学校机と椅子が並べられていて、桜のイラストとback numberの歌詞に囲まれながら記念撮影をすることもできる。
本展示は事前予約制となっており、すでに予約受付は終了しているが、状況により当日入場枠を設ける場合もあるとのこと。合わせて各ストリーミングサービスでは、back numberの“冬曲”で構成されたプレイリストが公開されている。