Sexy Zone初の3大ドームツアー「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter II in DOME」が本日12月26日にファイナルを迎える。この記事では昨日の12月25日公演の模様をレポートする。本稿は一部ネタバレを含むので、本日のファイナル公演を観覧する人はご注意を。
33万5000人を動員
Sexy Zoneは6月から8月にかけて、9thアルバム「Chapter II」を携えたアリーナツアー「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter II」を行った。3大ドームツアーはこのアリーナツアーの集大成のような内容で、12月に福岡・福岡PayPayドーム、大阪・京セラドーム大阪、東京・東京ドームの3カ所で行われ、全7公演で約33万5000人を動員。Sexy Zoneは12月25日公演で、9thアルバムの収録曲やグループの歴史を感じられるような楽曲など全37曲を披露した。なお、グループ名の改名を控えているSexy Zoneにとって、これが現グループ名での最後のツアーとなる。
オープニングナンバーはあの曲
ステージには「Chapter II」のコンセプトである“音楽のある夜の街に繰り出すSexy Zone”を彷彿させる煌びやかなセットが用意され、開演を待つSexy Lovers(Sexy Zoneのファンの呼称)の期待感を高めた。熱気が充満する中、中島健人、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の4人が白と黒のチェックと鮮やかなイエローの衣装でセンターステージに登場。オープニングナンバーとして12月13日にリリースされた、菊池主演ドラマ「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」の主題歌「人生遊戯」をセレクトし、オープニングにふさわしい華やかなサウンドと躍動感のあるパフォーマンスでSexy Loversのテンションを一気に引き上げた。
Sexy Zoneがキャバクラのボーイに
どっしりとしたリズムが響く「BUMP」では、メンバーがクールな表情をのぞかせ、キレのあるダンスを披露。ステージでは特効の炎が燃え上がって盛り上がりを助長させた。その後、ガンバレルーヤのよしことまひる、そしてSexy Zoneが出演するキャバクラを舞台にした幕間映像を挟んで、キャバクラのボーイの衣装を着た4人が「スキすぎて」を“コールバージョン”でパフォーマンス。4人はコミカルにコールを叫んで勢いよく水を飲みつつ、それぞれ甘いキメゼリフを放って会場のSexy Loversをときめかせた。
4人と5万5000人のコール&レスポンス
MCコーナーではホリデーシーズンが大好きだと言う中島が、クリスマスに東京ドームに立てる喜びを噛み締めたあと、菊池が赤のサンタ帽、松島がトナカイのカチューシャ、佐藤が黒のサンタ帽、中島が黒のサンタ帽とクリスマスツリーがモチーフのメガネを装着。彼らは最近スタッフとともに“クリスマスカラオケ大会”を行い、大会の景品を松島が東京・渋谷の街まで買いに行ったというエピソードを披露した。その後、コンサートの観覧に来ていた重岡大毅(WEST.)や宮舘涼太(Snow Man)、藤原丈一郎(なにわ男子)がスクリーンに映し出されるひと幕を挟んで、iriの提供曲「Cream」のパフォーマンスへ。場内に4人と約5万5000人のコール&レスポンスが響きわたり、満足げな表情を浮かべたメンバーは伸びやかな歌声でSexy Loversを魅了した。
Sexy Zoneからのクリスマスプレゼント
ジャジーなサウンドに乗せて中島がピアノで美しい旋律を奏でるシーンに続き、Sexy Zoneは椎名林檎の提供曲「本音と建前」を披露。ゴールドのラメが華美なジャケットスタイルの4人が色気を放出させ、アウトロでレッドカーペットに見立てた通路を通ってメインステージから後方ステージに移動する。ここで4人はキャッチーなサビが印象的な「Purple Rain」を披露し、息の合ったダンスやアイドル然としたさわやかな歌唱でSexy Loversの視線を奪った。アンコールではSexy Zoneが2012年10月リリースのシングル曲「Sexy Summerに雪が降る」を歌唱。トロッコに乗って力強くサインボールを投げ、Sexy Loversを熱狂させた。最後にメンバーはそれぞれクリスマスプレゼントと称したファンサービスやコメントをSexy Loversへ贈り、聖夜の東京ドーム公演の幕を下ろした。
コンサート終盤の挨拶コメント
中島健人
聖なる夜に僕らSexy Zoneを選んでくれてありがとう。この景色を待っていたというか、Sexy Zoneという名前でステージに立つのも残り限られている中で、東京ドームで僕らとSexy Loversが結ばれているということに心から感謝しています。この12年の中で、1人ひとりが別のJr.のグループに入っていた中で、どうしてこのメンバーなんだろうという葛藤があったんですけど、時間と経験と友情が固まっていって、Sexy Zoneというグループで、東京ドームにたどりついちゃいました。僕自身、人生でいいことも悪いこともあります。完璧で究極に見えるけど(笑)、実は普通の人間らしいところもたくさんあって。でもSexy Loversがいやなことを忘れさせてくれるから。そういう意味ではみんなのほうが完璧なアイドルかもしれません。自分の言葉1つを愛情として受け取ってくれるSexy Loversが大好きです。20代最後のクリスマスをみんなに受け取ってもらいました。同時に、20代最後のこの季節をメンバーと過ごせてうれしかったです。Sexy Zoneは次なるフェーズに向かいますけど、その次なるフェーズでも熱い絆やSexy Loversと結ばれた愛情を未来でも紡いでいこうと思います。メリークリスマス。そして最後に、Sexy Thank You Forever。
佐藤勝利
去年初めて2大ドームツアーをやらせていただいて、今年は3大ドームツアーにステップアップすることができました。最初はホールから始まって、アリーナや全国ツアーができるようになって。なかなかドームにたどり着けないなと思っていましたが、やっと去年立てたから、つかんだチャンスは離さないぞと思って全力で挑みました。今日も一緒で、魂をぶつけました。思いは届いているでしょうか。僕たちにとってこの景色は当たり前じゃなくて、歓声や拍手の1つひとつに本当に感謝してます。ときには泣きたくなるときもあると思います。それをこらえて応援してくれてると思います。でも泣きたいときは我慢しなくていいです。僕たちがその泣き顔を笑顔に変えていくので。また東京ドームで会えたらなと思います。約束です。メリークリスマス。本日はどうもありがとうございました。
松島聡
Sexy Zoneの松島聡です。そう言えるのもね、あとわずかとなってしまったので、改めて言いました。クリスマスという素敵な日に皆さんと会えてうれしかったです。いつもこのときに何を話そうか迷うんですけど、今日は僕がいつも大事にしている自分らしさを大事にしてほしいということを伝えたいなと思いました。今日会場を見ていたらおじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、お父さんとか、いろんな人が来ていて、この12年でいろんな方に応援してもらっているんだなと愛情を感じました。それとともに、昔から応援してくれているファンの人は新しいファンの人を大切にしてほしいなと思います。そして普段の日常生活でそばにいる人にも、「いつもありがとう」とひと言言えるだけでも素敵だなと思います。だから……みんなありがとう。素敵なクリスマスをありがとう。大好きです。これからも応援してください。
菊池風磨
Sexy Zoneとしては最後のライブツアーになります。Sexy Zoneと初めて聞いたときの衝撃は今でも忘れることなく、ある種のトラウマとして刻まれています(笑)。ある国では漢字3文字の“性感帯”として名を馳せました。ある少年のメンバーは学校に行くのが恥ずかしいと言っていました。そんなSexy Zoneがみんなに支えられて、5万5000人が一堂に会するようになって。僕は今、 本当に誇りを持ってここに立つことができています。これが最後のライブ、最後のリハーサルなのかなとか、Sexy Zoneとしての自分たちにはどれだけの時間が残されているのかなと思いつつ過ごしていますが、こうやって皆さんの前に立つと、ネガティブな気持ちは忘れて、夢のようなひとときを過ごさせてもらってます。きっと永遠なんてないんですけど、それでも永遠を信じられる、そんな僕たちでいたいなと思います。この12年間の思い出はみんなの胸の中にあります。