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アイナ・ジ・エンドは昨日のアイナ・ジ・エンドを超えていく、BiSH解散後初の鮮烈なワンマンショー

アイナ・ジ・エンド(Photo by sotobayashi kenta)
約1年前2024年01月10日 13:03

アイナ・ジ・エンドが本日1月10日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「BACK TO THE(END)SHOW」を開催した。

アイナ・ジ・エンドは昨年6月に東京・東京ドームでのワンマンライブをもって解散したBiSHの元メンバー。彼女がソロでワンマンライブを行うのは2022年3月の「AiNA THE END “帰巣本能”」以来約2年ぶりで、BiSH解散後としてはこれが初となった。

開演前には「1曲目のみ動画撮影が可能である」とのアナウンスが繰り返し流された。開演時間を少し過ぎた頃、四つ打ちのビートが徐々に大きくなり、まだ上がっていない幕の前に6人のダンサーが並び、踊った。その後、幕が上がるとアイナが“モグリアンズ”なるバンドをバックに登場し、12月31日に発表したばかりの新曲「帆」で勇ましくライブの口火を切った。ワンマンショーにふさわしい華やかかつクラシカルな雰囲気のステージで、アイナは続けて「ZOKINGDOG」を披露。曲中に「はじめまして、こんにちは。わたくし、アイナ・ジ・エンドです」と挨拶し、この公演が彼女にとって「人生で初めての声出し可能なソロワンマン」であることを伝え、オーディエンスとのコール&レスポンスへとつなげる。楽曲の演奏が終わると、盛大な歓声が会場いっぱいに響き渡った。

この日のワンマンライブに向け、苦手なランニングを続けたというアイナ。初日は「3km走ろうと思ったら600mしか走れていなかった」とのことだが、次の日以降も「昨日の自分を超えていくスタイル」で着実に距離を伸ばしていったという。ワクワクした気持ちで本番を迎えたと明かしたアイナは、続けて自身が作詞作曲を手がけた「華奢な心」、石崎ひゅーいによる提供曲「アイコトバ」という、しっとりしたバラードを続けて披露した。

ライブ中盤にエレキギターを抱えたアイナは、「2023年はいろんなことがありました。人生のすべてだったBiSHが解散して、映画『キリエのうた』が公開されました。今日は岩井俊二さんが来てるかも? 岩井さん?」と話す。すると2階席から「はーい」という岩井監督と思しき声が。「キリエのうた」の生みの親である岩井監督も見守る中、「名前のない街」「幻影」のショートバージョンが披露された。そしてアイナは同映画で演じた主人公・キリエを自らに宿し、「キリエ・憐れみの讃歌」を情感豊かに歌い上げた。そして恋心と色気が入り交じる「家庭教師」を届けたあと、アイナが一旦退場。ダンサーとバンドによる転換パフォーマンスのあと、アイナは青い衣装に着替えて、ステージ後方の踊り場から登場した。

TK(凛として時雨)提供による楽曲「Red:birthmark」の演奏がスタートし、アイナは力強い歌声とダンスを繰り出して観客の視線を奪う。ギターのざらついたディストーションサウンド、ストリングスの美しい音色が重なる“TK節”とも呼べるバンドサウンドに乗せて、アイナは楽曲の鮮烈な世界観を表現した。ステージ中央に紗幕が降りると、おどろおどろしい雰囲気の「虹」へ。紗幕には虚ろな表情を浮かべるアイナの表情が投影され、ダークなムードが生み出された。そんなホラー要素のあるパフォーマンスから一転して、「あぁ揺れてる」ではファンタジーの世界に入り込んだような心地よい雰囲気が場内を包み込んだ。「静的情夜」ではステージにソファが持ち込まれ、アイナが型にはまらない自由なコンテンポラリーダンスを披露。「彼と私の本棚」でバンドマスターの河野圭(Key)をはじめ、バンドメンバーが紹介され、アイナは「We are モグリアンズ! 最後までよろしく!」と話した。ダンスも披露したバックコーラスはアイナが17歳の頃からの知り合いで、地元大阪でともに青春時代を過ごしたという。またアイナは「BiSHではいろんなことを教えてもらった。自分を人間にしてもらったと思っています。メンバーにも、ずっと応援してくれた清掃員(BiSHファンの呼称)にも人間にしてもらったなって。人を傷付けたり、傷付いたり、お互い様なんだとBiSHで学んだ。解散して半年くらい経ちますが、離れて初めてわかったことがたくさん。私はBiSHの6人でやっとアイナ・ジ・エンドだったんだって」と自身の思いを吐露。「1人だとなかなかコントロールできませんでした。BiSHをやっていたときのソロ活動は、“帰る場所”があった。それがぽっとなくなって、正直今でも1人でライブをやるのが怖いときもあります。でもこうやってワンマンライブに駆けつけてくれるあなたがいて、モグリアンズがいて。私は自分で舵を切って進んでいきたい。やってみよう、1人で。と思っています」と話を続けたアイナは、「だけどやっぱり私はBiSHに育ててもらいました。だから1人でもこの曲は歌っていこうと思いました」と語り、BiSHの楽曲「リズム」を歌唱した。

「リズム」はアイナが作曲し、BiSHの元メンバーであるモモコグミカンパニーが作詞した楽曲。アイナはBiSHで活動中の2016年末に声帯結節の手術を受けた際、約1カ月活動を休止した。そのときに手術前の気持ちを吐き出す思いでデモを制作。その後、2018年にアイナがモモコに作詞を依頼し、BiSHバージョンの「リズム」が完成した。BiSHバージョンは楽曲の終盤でメンバーが合唱するというBiSHでは珍しいスタイルが取り入れられ、“楽器を持たないパンクバンド”をキャッチフレーズに活動していたBiSHの新たな境地が開拓された楽曲となった。そんな曲をアイナは1人で歌い、スクリーンにはモモコが書いた歌詞のタイポグラフィが表示された。その後、アイナは「私、またワンマンライブをやりたいって思いました」と3月に行われるZeppツアー「Grow The Sunset」への期待を煽り、「ペチカの夜」「STEP by STEP」を歌唱して、ライブを締めくくった。

アンコールではミニ丈のピンクのボーダーワンピースを着てステージに上がったアイナは、MCで自身の妹・REIKAと昨年アメリカに行き、ダンスのレッスンを受けたことを明かす。負けず嫌いの妹だというREIKAは屈強なアメリカのダンサーに混ざって勇猛果敢にレッスンで踊っていたとのことで、「REIKAと一緒に何かをやりたい」と思ったという。その結果、オーディションで選ばれたダンサー6人のうちの1人にREIKAを迎えて、この日のワンマンライブを行ったと説明した。アイナは「オーディションを経て、妹ともステージに立てて、個人的なんですけど夢が叶った感じ」と笑顔を見せ、来たるZeppツアーでもバンドメンバー、ダンサーからなるモグリアンズとともにライブを続けていきたいという意思を表明した。

その後、アイナは初めて自身で作詞作曲を手がけた「きえないで」を披露。そして最後にダンサーが合流し、「サボテンガール」でライブはフィニッシュ。笑顔のアイナは「一緒に踊ろう」と観客に呼びかけ、「また会えますか? また会おうね! ありがとう」「これからも愛してください!また会いましょう!と再会を約束した。

セットリスト

アイナ・ジ・エンド「BACK TO THE(END)SHOW」2024年1月10日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

01. 帆
02. ZOKINGDOG
03. NaNa
04. 華奢な心
05. アイコトバ
06. キリエ・憐れみの讃歌
07. 家庭教師
08. Red:birthmark
09. 虹
10. あぁ揺れてる
11. 静的情夜
12. 彼と私の本棚
13. リズム
14. ペチカの夜
15. STEP by STEP
<アンコール>
16. きえないで
17. サボテンガール

アイナ・ジ・エンド「Grow The Sunset」

2024年3月1日(金)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
2024年3月3日(日)愛知県 Zepp Nagoya
2024年3月13日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

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