chilldspotの新曲「愛哀」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。
「愛哀」は、本日1月19日にリリースされた新作EP「まだらもよう」のリード曲で、“平等ではない愛”にハマってしまった若者が“今日”を求める姿が描かれている。MVは、フォロワー数140万人を超えるTikTokクリエイターのマリナが、東京・歌舞伎町をさまようストーリー仕立ての作品。メイクや服装、SNSアカウントを変えながら、それぞれの場面で“ホス狂い”やデリヘル嬢、大学生と、さまざまな“自分”を演じる生活が切り取られている。本作の撮影は歌舞伎町のホストクラブ・愛本店や、実在するデリヘル店舗の待機所で行われた。また作中にはホストの湊叶迴(みなとかなえ)がホスト役で登場する。MVの監督および原作を手がけたのは、「歌舞伎町の社会学」を研究する慶應大生の佐々木チワワ。彼女はMVについて「ホスト通い歴6年、歌舞伎町で味わった喜怒哀楽を全て詰め込ませてもらったMVになりました。細部まで拘ったリアリティを是非みて欲しいです」と語っている。またnoteでは、佐々木による原作小説も公開中。
chilldspotの比喩根(Vo, G)は、「愛哀」ついて「大人には理解してもらえない、目を覆ってしまいたくなるような同世代の恋愛観をテーマにしました」と話し、MVについて「世界観を鮮明にリアルに描いていただき、とても没頭できる作品になりました」とコメントしている。
chilldspot 比喩根 コメント
「愛哀」は、大人には理解してもらえない、目を覆ってしまいたくなるような同世代の恋愛観をテーマにしました。
ネットが普及しきり、多様性が高まり色んなものがグレーに混ざっている今の愛。人それぞれ愛の形はもちろん違います。
けれども居場所が、「愛」が欲しいという思いは変わらない気がして
その思い一つで曲が動き、誰かに一石投じられる作品になったのではないかと思います。Music Videoでは世界観を鮮明にリアルに描いていただき、とても没頭できる作品になりました。
佐々木チワワ コメント
ホスト通い歴6年、歌舞伎町で味わった喜怒哀楽を全て詰め込ませてもらったMVになりました。細部まで拘ったリアリティを是非みて欲しいです。
恋人でも何でもない、本名すら知らないホストの彼。彼のため、というよりもそんな彼を好きな自分のために、主人公は夜の仕事をして刹那的に見える生き方をしています。お金を使うことが正義、というゲームルールで動いている街に飛び込んだ主人公は、時に迷い、苦しみ、今の自分を否定したくなる。けれどそんな悩みは、大好きな男からの一通のラインで全部消し飛んでしまう。そうした繰り返しで積み重なった関係性が、部屋に散らばる青伝票の増える金額から垣間見えます。
ラストの歌舞伎町流の青春を楽しむ主人公の笑顔は、誰より今を謳歌していて眩しく、一番のお気に入りです。
ホストだけでなく、周りが穿った目を向ける趣味やお金の使い方をしている皆さん、彼女のように全力で楽しんで沼の中から中指を立ててやりましょう。
マリナ コメント
今回まず、オファーをいただいたことにとても嬉しく思います。またchilldspotさんの音楽が、苦しい中でも幸せを求めるような、誰もがどこかで感じたことのある感情をとても綺麗に表現していて、この素敵な音楽に携われたこと、そして演技を通して新しい自分を表現できたことをとても嬉しく思います。
湊叶迴 コメント
実際ホストとして働いているからこそ、自然に演技ができたんじゃないかと思います。シャンパンタワーや、店終わりにアフターで一緒にシーシャを吸うシーン。主人公視点のMVですが、ホスト側など色んな方向から観ても楽しい作品だと思います。
「今が欲しいの 明日はいいの」若さと切なさが混じったサビは、曲調の始まりからは想像もできない盛り上がり。MVのラストと一緒に歌詞も楽しんでくれると嬉しいです。