CrossfaithのHiro(B)がバンドを脱退することが発表された。
2022年9月より活動を休止していたHiro。バンド内での協議のうえ、このたび彼の脱退が決定した。Crossfaithは今後もサポートメンバーを迎えて活動を続ける。
Hiroは脱退にあたって「Crossfaithという1つの信念の交錯点を離れても、この先も私はみんなと共に居なくとも、共に在り続ける自分を、Crossfaithを誇りに思い、笑顔で生きていたい」とコメント。バンドのオフィシャルサイトや公式SNSには、各メンバーのコメントが掲載されている。
Crossfaithは2006年11月に結成されたバンド。2009年4月に1stアルバム「The Artifical theory for the Dramatic Beauty」をリリースした。その後「Warped Tour UK」「Sound Wave Festival 2013」「Download Festival 2014」「Reading / Leeds Festival 2014」など海外の大型フェスにも多数出演し、各国のメディアに取り上げられた。2015年9月にメジャー1stアルバム「XENO」をリリース。2020年には自主レーベル・Species Inc.を立ち上げた。2024年1月から2月にかけて、全国ツアー「Crossfaith Japan Tour 2024 - Departure -」を開催中。
Hiro (B)コメント
テルが運転するバンに5人は乗って旅を続けていた。あの頃自分は18歳で、海賊にでもなった気分だった。バンドで旅をするということ、それだけで自分にとっては夢だったし、ろくに風呂にも入らず、車に寝て起きて次の街へ向かう中でみんなが僕の靴が臭いと笑っても、恥ずかしさよりも自分たちの日々が誇らしくて僕は笑っていた。今もあの日々が誇らしいし、その後の我々が成し遂げた全てが誇らしい。それでも、“まだ誰も見たことのないものを”と苦心しつつも、無知が故の自信に包まれていつも笑っていた5人を何よりも誇らしく思う。ならば、Crossfaithという1つの信念の交錯点を離れても、この先も私はみんなと共に居なくとも、共に在り続ける自分を、Crossfaithを誇りに思い、笑顔で生きていたい。
そしていま僕は、新たな場所で新たな人々と泣いたり笑ったりしながら、この瞬間をまた生きている。
始まりと終わりがあるのが常であり、生きている限り人はその儚さを受け入れなければならない。けれど、その“生きている限り”というのは希望なのだと僕は思っている。
その日まで、今日も、自分を、精一杯生きようと思う。
このメッセージを読むであろう、近くも遠くも居てくれたあなたを思い出す事で、今日までの日々を僕はここに立ち、悩み、喜び、歩み続けることが出来た。その感謝はこの後の生き方だけでなく、一度言葉にしておきたかった。
いずれ訪れるその日まで、僕は、自分を、精一杯生きようと思う。
それではまた、いつかのその先で会いましょう。
Hiroki Ikegawa / 池川寛希