THE SPELLBOUNDの自主企画ライブ「BIG LOVE Vol.3」が2月1日に東京・LIQUIDROOMにて開催された。
昨年5月に初開催され、初回はTHE SPELLBOUNDの通常編成と“BOOM BOOM SATELLITES 25th Anniversary Set”の2形態ライブ、第2回はyahyelとのツーマンライブとして行われた「BIG LOVE」。3度目となる今回はMAN WITH A MISSIONをゲストに迎えて実施された。
中野雅之の参加曲を多数届けたMAN WITH A MISSION
先鋒を務めたMAN WITH A MISSIONは、THE SPELLBOUNDのメンバーである中野雅之(Programming, B)がプロデュースや編曲を担当した楽曲を中心に披露。疾走感あふれる幕開けを飾った「Tonight, Tonight」、四つ打ちのサンプリングを大胆に盛り込んだ「All You Need」で一気に会場を沸かせていった。「Take Me Under」の途中では、DJ Santa Monica(DJ, Sampling)が観客たちの熱意に応えるように、アジテーションしながらフロアへ勢いよくダイブ。一方「FLY AGAIN」の後半ではKamikaze Boy(B, Cho)とDJ Santa Monicaの目が妖しく光輝いたりと、バラエティ豊かなステージングが次々と繰り広げられた。ラストに選ばれた最新曲「絆ノ奇跡」では、三味線の音色を織り交ぜた新機軸のサウンドを展開。終始ハイテンションなパフォーマンスで堂々と出番を終えた。
「evils fall」カバーのTHE SPELLBOUND、あの2匹も参加
続いて登場したTHE SPELLBOUNDはハイスケールな音像が特徴的な「LOTUS」、サポートドラマーの福田洋子と大井一彌(yahyel、DATS)が激しくセッションする「名前を呼んで」と、独自の世界観を描いてオーディエンスを惹き付けていく。小林祐介(Vo, G)の伸びやかな歌声が会場を包み込んだ「はじまり」、中野の奏でる幻想的なシンセサウンドで心地よいムードが生み出された「LAY YOUR HANDS ON ME」と、BOOM BOOM SATELLITESのカバーを挟みつつノンストップで楽曲を届けていった。
終盤に差し掛かると、中野はBOOM BOOM SATELLITESの活動終了直前にMAN WITH A MISSIONと知り合ったことを明かし、「彼らは『紅白歌合戦』に出るようなバンドになりましたけど、今でも少年のようなきれいな目をしていて。音楽と仲間を大事にする素敵な連中です」と舞台裏の様子を振り返った。そしてTHE SPELLBOUNDはラストナンバーとして、Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)とTokyo Tanaka(Vo)をゲストに迎えてMAN WITH A MISSIONの「evils fall」をカバー。Jean-Ken、Tanaka、小林の力強い歌声が重なり合うアレンジが施され、お互いのリスペクトを示すようなフィナーレとなった。
THE SPELLBOUNDは6月20日にLIQUIDROOMにて自主企画ライブ「BIG LOVE Vol.4」を開催。こちらでは凛として時雨をゲストに迎える。THE SPELLBOUNDの公式ファンクラブ「友の会」では会員を対象に、2月12日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。
セットリスト
「BIG LOVE Vol.3」2024年2月1日 LIQUIDROOM
MAN WITH A MISSION
01. Tonight, Tonight
02. Dog Days
03. All You Need
04. Hey Now
05. Take Me Under
06. yoake
07. FLY AGAIN
08. 絆ノ奇跡
THE SPELLBOUND
01. LOTUS
02. 名前を呼んで
03. Nowhere
04. スカイスクレイパー
05. なにもかも
06. はじまり
07. LAY YOUR HANDS ON ME
08. FLOWER
09. FOGBOUND
10. evils fall(ゲスト:Jean-Ken Johnny、Tokyo Tanaka)
ライブ情報
BIG LOVE Vol.4
2024年6月20日(木)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
THE SPELLBOUND / 凛として時雨