本日2月10日より佐藤勝利(Sexy Zone)の主演舞台「モンスター・コールズ」が東京および大阪で上演される。初日公演の前日である昨日2月9日、東京公演の会場・PARCO劇場にてプレスコールと取材会が行われた。
「モンスター・コールズ」はアメリカの作家パトリック・ネスが、イギリスの作家シヴォーン・ダウドが遺したメモに肉付けして書いた挿絵付き小説を原作とした舞台。イギリスで最も権威ある児童文学賞と言われるカーネギー賞(現:カーネギー作家賞)と、その絵に対しての賞であるケイト・グリーナウェイ賞(現:カーネギー画家賞)を同時受賞してベストセラーとなり、2016年には映画化、2018年には舞台化された。2020年には佐藤の主演による日本での初演が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により上演は断念。4年を経た今回、イギリスのチームと日本人キャストのタッグによりいよいよ日本での上演を迎える。
プレスコールのあとで行われた取材会には、佐藤と山内圭哉、演出を手がけたサリー・クックソン、原作者のパトリック・ネスが登壇。「モンスター・コールズ」がコロナ禍による延期を乗り越えて上演されることについて、主人公・コナーを演じる佐藤は「制作が決まってから4年が経ち、いつできるかなと思いながらその日を待ち望んでいたんですけど、今年の1月から稽古に入ることができて、いろいろな違いを感じながら、チャレンジングなことをさせていただくことができました」と語る。また海外のクリエイターとともに重ねたきた稽古を振り返って、「一番こういう違いがあるんだなと思ったのは、スタッフの方もアーティスト性を大事にされてるんだなというところで。それを感じ取りながら一緒に舞台を作るのが楽しかったですし、舞台っていうのは芸術の1つなんだなと改めて感じられました」と述懐。そして「自分も『モンスター・コールズ』というアートの一部になれるように、一生懸命演じられたらと思います」と、来る本番に向けて意気込んだ。
舞台の内容にちなんで「何かを見間違えて怖くなったり、怖い思いをした経験はありますか?」という質問が投げかけられると、佐藤は「劇場には“出る”っていうじゃないですか……」と話し始める。「“見える”先輩がいて、舞台に出ていたときに袖でそういう話をしてたんですよ。『ここの劇場、白い女性がいることあるよ』って教えられて。それを聞きながら舞台に立っていたら、本番中に白い女性のような影がなんか見えた気がして……」という体験談に、山内からは「めちゃめちゃ怖い話してるやん。それガチのやつやんか」とツッコミが。それに対し佐藤は「そういう話を聞くとオバケがいるって思い込んじゃうというか、想像力の中にモンスターがいるんじゃないかなと思います」と話を結んだ。
最後に佐藤は、改めてこの公演について「体験したことのない演劇体験をすることができる作品だと思います」とコメント。公演を楽しみにしているファンに「いろいろな想像力も働かせられるような、ワクワクする作品になってますし、『物語』という言葉もたくさん出てくるので、観に来てくださる人と日本の『モンスター・コールズ』の物語を作り上げられればと思います」とメッセージを送った。
モンスター・コールズ
2024年2月10日(土)~3月3日(日)東京都 PARCO劇場
2024年3月8日(金)~17日(日)大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール